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フォト撮れメモ 平成22年

  2010平成22年   
1/4 大浪池   1/6 韓国岳   1/7 韓国岳2合目   1/14 両滝   1/17 大浪池   1/24 韓国岳   1/30 大浪池
1月4日(晴れ) 大浪池

つらら 幾何学模様の氷 フォト「つらら」と「幾何学模様の氷」

年末から正月3が日は寝正月で体が鈍ったようだ。
太陽が昇ってから出発すれば参拝の車の渋滞に巻き込まれそうだし、夜中に出発すればチェーン規制で夜中にチェーン装着は大変である。
それに夜中は曇っていて星が出てなくて初日の出も期待できないし、という思いで寝正月となってしまった。
午前3時にタイマーを設定して2時に起きてしまい二度寝をした。タイマーで起こされ寒いなかを着替えてようやく出発である。
途中、庄内を通ったところで田園風景と高千穂峰の星景を撮影する。
月は半分まではかけていないが煌々と照らしている。星の数は少ないが遠くに見える高千穂峰はおかげで目でも確認できる。
午前5時前から登山口を登って行く。登山道は月明かりで結構明るいがヘッドライトをつけて登ることにした。
登山道の中間からは雪の残りが凍っていてライトに照らされキラキラ光る。
頂上で星景を撮り、東回りへと進む。
韓国岳の山頂を見るとライトが1つ動いている。山頂には霧氷があるようでいいポイントを探しているのだろう。
高千穂峰の斜面から日の出である。私の初日の出だ。陽が昇るにつれてオレンジ色になり、その後ガスが湧いてきた。
このガスがすこしづつ高くなり高千穂峰の中腹を隠し御鉢を隠し見えるのは高千穂峰の山頂だけとなる。
ここで元来た登山道を引き返し山頂湖へと降りる。
湖は薄く凍っていてつららもあり光り輝きなかなか神秘的である。氷の上に載ると簡単に割れてしまう。光と幾何学模様を撮影して帰ることにした。


1月6日(晴れ、韓国岳は雲の中) 韓国岳
韓国岳登山路 韓国岳山頂 フォト「韓国岳登山路」と「韓国岳山頂」

道路規制情報によると新湯からえびの高原まではチェーン規制のようだ。
この冬は車のトランクには非金属製のタイヤチェーンを入れているのだがまだ1回も装着していない。
チェーン装着の練習を兼ねて韓国岳に登ることにした。昼ごろ山頂に着けば青空も見えるだろうと期待大。
新湯の坂を上っても雪はなく、大浪池の登山口に来ても雪はない。路面も光っていない。
そのままえびの高原へと車を走らせ右手の大浪池を見ると樹木は真っ白である。期待がまたまた膨らむ。
でもすぐに期待はずれとなる。
えびの高原〜韓国岳は中腹から下しか見えず北の空も灰色した雲が次々と流れている。
韓国岳登山口の道路は拡張工事で駐車禁止となっていて近くの路肩に停めて山腹の霧氷を見ながら登山開始である。

韓国岳4合目 韓国岳1合目 フォト「韓国岳1合目」と「韓国岳4合目」

1合目から霧氷の花で綺麗なのだが青空の下に映える霧氷が撮りたかったのだが自分の力では天候なんて変えることも出来ない。
2合目ではビデオをセットして私が登っているところを撮影する。カメラ目線をしないようにするのだがやはり気になる。
3合目で簡易アイゼンをつけ登る。この先木は低くなり吹きさらしで登山道も凍っている。
登る人も下山してくる人も少なく下の道路を見るとこれが見えない。
8合目に着きビデオで撮影しようとすると低温でストップ状態になる。初めてのことでビデオを懐に入れて暖めるとようやく動き出した。
頂上に着くが回りに人はいなくて強烈な風が吹き荒れ太陽の光も届かない。10分足らずで下山開始だ。
結局山頂からの景色は見られず、青空も出ず登山口に戻ってくる。
帰りに新湯から見た韓国岳はやはり雲の中だが獅子戸岳や新燃岳、高千穂峰の上空には青空があった。


1月7日(晴れ) 韓国岳2合目
えびの高原にて 韓国岳1合目にて フォト「えびの高原にて」と「韓国岳1合目にて」

朝、家から韓国岳を見ると白い頂が見えている。
インターネットのライブ映像では北側が見えていてまだ中腹から上は雲間に隠れている。
昨日えびの高原まで行ったのでチェーン規制はなくさっそく孫に電話をかける。孫も冬休み最後の日、喜んで出発だ。
えびの高原に午前10時過ぎに到着、つつじケ丘で残雪と遊び鹿を見て雪だるまを造ったり雪合戦の始まりで南国の雪を満喫している。
エコミュージアムセンターまで歩いていきここでも雪だるまを造る孫である。
韓国岳を見ると頂上あたりは雲の中だが北峰は頂上が見え隠れしている。えびの高原でたっぷり1時間遊んでいざ登山口へと車を走らせる。
孫三人を連れて韓国岳の2合目まで向かうことにした。下山してきた人たちが「頂上まで行くの?」と声をかけてくる。滅相もない。
今日は青空が広がり霧氷がいやに引き立つ。
2合目まで登ったところで引き返す。これ以上は滑りやすくなるので靴をはいている孫には危険である。
下るときも滑りやすく3番目の孫は滑ったらしくひざから血がなじんでいた。カットバンをペタリ。
孫は大満足のようで帰りの車の中でお休みである。私は多分に物足りない山行きだったが連荘ができたので良しとしよう。


韓国岳1合目 韓国岳1合目の霧氷 韓国岳2合目の霧氷
フォト「韓国岳1合目」「韓国岳1合目の霧氷」「韓国岳2合目の霧氷」

1月14日(晴れ) 両滝
湯之野登山口より 新湯の坂 フォト「湯之野登山口より」と「新湯の坂」

霧島ハイツを過ぎ平坦な駐車帯に車を止めてチェーンを装着する。
昨日家で練習していたのでスムーズに装着できた。装着しているときにも車が何台も新湯へと向かっている。
チェーンをつけている車とつけていない車、スタッドレスタイヤだろうか、そんな車がスイスイと通って行く。
みやま荘から先は通行止めのバリケードがあるがその脇から通れるので前に走って行った車は見当たらず。
私は湯之野登山口の駐車スペースに車を停めて新湯を歩くことにした。
新湯ヘの道路状況は日陰ではしっかりと雪が残っていて滑りやすい。
陽があたっている所は雪も氷も溶けていて走りやすそうだが夜になると凍結するかも知れない。
今の季節夜中に行動するのは考えよう。
新湯の砂防堰から新湯の坂を歩き撮影する。ここから引き返して新湯の沢を歩き両滝へと向かうことにした。他に足跡はなし。
新湯の沢の石に残る雪景を撮影したり、水に映りこむ景色を撮ったりしながら杉林を歩いて行く。
両滝へも他に足跡はなく雪を掻き分ける足が気持ちいい。
両滝では崖の中腹にたくさんのツララが垂れていて近くに行きたかったがスズメバチの巣が目に入り足踏みである。
今はスズメバチもいないはずだが物音を立てないよう静かに撮影終了、黙って両滝を後にする。


新湯の砂防堰 新湯の砂防堰 新湯砂防堰上流の雪景色
フォト「新湯の砂防堰」と「新湯砂防堰上流の雪景色」

1月17日(晴れ) 大浪池
氷景 大浪池の星景 フォト「氷景」と「大浪池の星景」

インターネットで道路状況を見ると霧島山へはすべて規制解除となっている。
午後3時頃家を出発。今夜は晴れていて月も新月からちょっと満ちたくらいで星空マークは4つ星だ。
大浪池登山口に着くと親子連れが下山してきた。さっそく登山道へと向かう。相前後して男性が1人登って行った。
登山道は凍っていて滑りやすくすぐに簡易アイゼンを登山靴につけることにした。帰りは暗くなるのでちょっぴり不安だ。
ましてや三脚を持って登るので三脚のグリップを折ってしまわないかと気を使う。
以前やはり雪でスリップしてグリップを折った経験がある。滑ったらカメラも傷つけるかもしれないし・・・。
大浪池の頂上に立つと周りには人の姿無し、湖へ降りる。大浪池の湖の水は少なくて前に撮影したひょうたん型のつららは今日はない。
でも湖の氷は結構厚そうでその上に乗ってもびくともしない。氷の上を歩いているところをビデオで撮ったが足ばかり写っていた。
夕焼けを撮らねばと急いで上へと登って行く。頂上に戻ると西の地平線に太陽がもう沈むときだった。あわてて撮影する。
夕日が沈んだ空には月とその上空に1つ輝く星が見えた。火星か木星か水星か?
韓国岳の上空はうっすらとオレンジ色になったかなと思うくらいで段々宵闇に包まれてきた。
南の空にはオリオン座が輝きだし、北の空にはカシオペアがあり北極星も見えあっという間に天空は星があふれてきたのである。
風はなく寒くはなく星を撮影して下山することにした。カメラを片付けていてレンズのAFをMにするのを忘れていたのに気がつく。帰りは滑ることもなく無事登山口に戻る。

1月24日(晴れ) 韓国岳
高千穂峰とオリオン座 韓国岳山頂より フォト「韓国岳山頂より」と「高千穂峰とオリオン座」

午後1時半家を出発する。
今日の天気予報は九州全域晴れマークで星空マークも4つ、でも明日は曇り一時雨とか。
登山口の道路はまだ工事中で路肩に停めて登り始める。
この時間になると降りてくる登山者がほとんどだが私みたいにこれから登る人もいる。
数人のグループで登る人がほとんどだが、写真に夢中の人は大体単独行動のようである。
登る途中から周りを見ると空は青空だが地平線辺りにはぼんやりとした雲が浮かんでいる。
前回の大浪池のときは地平線の雲で予定より早く陽が沈んでしまったので今日は山頂に着いても十分時間があるのでゆっくりと登って行く。
五合目から見た桜島は噴煙をあげている頂上付近だけが見えていて下は霞んでいた。
午後4時45分山頂に到着、山頂に女性が一人と崖際に男性が一人撮影している。
風は弱いかと思えば急に強くなったり、一瞬止んだりで体感温度は思ったより低いようだ。
厚手の手袋をしていても指先が冷たい。三脚を立てていると風で倒れてしまったりで岩陰にうずくまり風を避ける。
陽が西に沈むと空には星が1つ2つと見えてきた。空の色も青からより濃い青へと変化して夜になっていく。
月が半月でてっぺんにあり星の数は少ないが足元は月の明かりでよく見えるのだがヘッドライトと懐中電灯を用意する。
韓国岳の山頂からは西に国分市と錦江湾に桜島、鹿児島市の夜景が見られる。今夜の桜島は雲に隠れて見えない。
南の高千穂峰の後方には都城市があり、東に小林市、北にえびの市の夜景が見られループ橋も見える。
風が吹く中で星景や夜景を撮影するのに三脚を抑えながらの撮影する。
も少し粘って撮影したかったが寒さと風には勝てなくて予定より早めの下山となった。


1月30日(晴れ雲多し) 大浪池
大浪池頂上 フォト「大浪池頂上」

多分今夜が満月のはず。
大浪池登山口に着き車から降りると強烈な風が吹いている。赤松の大木の枝もざわめいていて頂上が今から思いやられる。
満月で月は煌々と登山道を照らし星の数は数えるくらいしか見えない。
月の上に輝いている星がありこの星が火星らしい。
ビデオでは満月も画面いっぱいに撮れるのだがカメラのズームは小さなお月さんである。
シャッターを速くすれば周りの被写体は映らず、遅くすれば月の光が入りすぎて月がぼんやりとしか写らない。
倍率のいい望遠を買いたいがお金は無いし・・・これで我慢がまん。
案の定頂上でも冷たい風が吹いていておまけに雲が多い。星が少ないのに雲が多くては星の撮影はあきらめて西回りへと進むことにした。時間は午前4時前である。
風で流れる雲の形が面白く途中途中で三脚を広げカメラをセットしてバルブ撮影だ。
いいかげん安堵している。寒くて手がかじかんでまいってしまうなー。太陽のありがたさをしみじみ感じる時なのである。
6時過ぎ、東の空がしらじらと明けだし雲が紅く染まりだしてきた。
韓国岳の方には雲がなく遠く高千穂峰から獅子戸岳の空がなかなかいい感じになってきた。爆発音がしてふり向くと桜島が噴煙を高くあげている。でも桜島は見えない。
7時半過ぎに今来た登山道を戻る。登山道にはヤブツバキが咲き始めていた。
ちなみに今日の歩数は約10814歩、歩行距離7.4km、消費カロリー427kcal、脂肪燃焼量30g、いきいき歩数5725歩、歩行1時間4分、活動量6.0EXと履歴があった。



  平成22年   
2/3 池めぐり   2/13 大浪池   2/20 新湯林道   2/25 大浪池   2/28 御池近くの牧場
2月3日(晴れ) 池めぐり
白紫池で見た虹(日暈現象) フォト「白紫池で見た虹(日暈現象)」

午後3時半前不動池に到着、風が冷たい。不動池も波が立っている。
日没が5時半位だっろう、写真を撮りながら歩けば二湖展望台までには間に合うだろうと薄手の手袋をはめて進む。
橋の星空の予想では雲が薄くかかって2つ星だった。
不動池から六観音御池の裏側に上り一応シャッターを切るが今の時間何の変化もなくコースに戻りちゃんとした登山道を歩く。
六観音御池の湖面も波立っている。下には降りず白紫池へと向かう。
北展望台から白鳥山へはどうも時間が足りないようでカットする。
白紫池ではコースの反対側まで行こうとしたが水かさが増していて朽ちた木のところまでは行けず。
西に沈む太陽の周りに虹(日暈現象)が出ているのを見つけシャッターを切る。
いつもキョロキョロして撮影するのでこんな場面が撮れるのも私の性格からだろう。
二湖展望台に着くと太陽は西に沈む前だった。雲が北から韓国岳の方へ流れていて風がこれまた冷たい。
午後6時現在、二湖展望台の気温は氷点下の手前0度を指していた。
後は星が瞬いてくれればにっこりマークで風が吹くなか待つこと1時間あまり南の空のオリオン座がぼんやり見えてきた。
冬の大三角も確認する。甑岳の上空は雲が厚いのか1個だけしか見えていない。西はまだ太陽の輝きがさしていて星は見えない。
北の空にもカシオペアがぼんやり見えているが雲に隠れてしまう。韓国岳の星景を撮るのだが工事の灯りや車のライトがはいってなかなかだ。寒いので撮影も適当になってしまう。
白紫池に戻り星景を撮り、六観音御池に戻り星景を撮る。回りには誰もいずイヤホンで音楽を聴き雑音を払拭する。

2月13日(晴れ) 大浪池
新燃岳から昇る太陽 フォト「新燃岳から昇る太陽」

午前4時前、新湯。空には星が光っている。でも輝いているとは言えない感じがする。
ここで星景を撮って大浪池からの夜明けには十分な時間だ。気圧配置が冬型になっていてここ新湯でも寒く冷たい。
10枚くらい星景を撮影して大浪池へ向かう。
ばたばた撮ったので開放時間も短く帰ってから見るといまいち、どっしりと腰をすえて撮影しないとだめだな。
大浪池の登山口に他に車なし。登り始めは星が見えていたが頂上に着くと雲が広がっていて韓国岳は見えなかった。
1枚だけバルブで撮影したが案の定雲だけ写っていた。
東回りの方は雲で山並みが隠れていることはなく温泉郷も桜島も見えている。
でも風が冷たく指先がピリピリして痛い。ようこそ冬の格好で登ったと安堵し感心する。
新燃岳の真ん中辺りがオレンジ色に染まりだしてきた。さっそくビデオをセットして日の出の撮影準備だ。
日の出が始まりデジカメでも手持ちで撮影、ビデオは回しっぱなしだ。
日の出も終わりこの先へと思ったがなにせ体力がない。体調不調で昨日も食欲はなく残していて胃袋はぺっちゃんこである。
寒くておなかがぺっちゃんこで冬季オリンピックも始まるので下山することにした。
マンサクはというと写真のとおり蕾から黄色が見え始めたところでこれからだ。
昨年は2月28日に登ってマンサクを撮っていた。登山口に戻ったが他に車なし。


2月20日(晴れ) 新湯林道
しんもえ橋の下の滝 フォト「しんもえ橋の下の滝」

新湯に着き車から降りると冷たく吹き上げる風。
暗い夜空に風に揺れる松の枝が見える。時折星が見えたりして星景を撮ろうと三脚をセットする。
こな雪もちらほら舞っていてヘッドライトに照らされている。もう1枚防寒具を着込む。
モニターで撮影した星景を見ると雲ばかり写っていた。日の出には時間があるので、えびの高原へと車を走らせる。
えびの高原でも星は見えず韓国岳も見えない。しかたなく新湯に引き返し車の中でオリンピックを見る。
夜も白々とし始め空にはどんよりとしたくもが広がっているが高千穂峰は白く光り始めていた。
勇気を出して車から出て撮影開始、日の出が刻々と迫ってくるにつれ気温も上昇した気分である。
あとは帰ってからのお楽しみで林道を歩く。
今日の目的はしんもえ橋の滝の撮影だ。しんもえ橋に着く手前から沢に下り滝近くまで進む。
水量は少なく飛び石づたいに沢を渡り歩く。ただ岩は滑りやすく少々へっぴり腰である。
滝の高さは10mはないくらいで下まで降りて撮影する。
ただ陽があたらないので土が凍っていて足をとられてしまう。1回尻餅をつく。三脚やカメラを手にしているのでまた傷つけたら大変と身体より道具を心配する。
滝からの帰りはもと来たルートを戻らず送水管が通っている所を沢沿いに歩き、途中から上に登り林道へと戻る。


2月25日(曇り時々小雨) 大浪池
マンサク フォト「マンサク」
午前4時過ぎに大浪池登山口に到着する。
他に車はなくどんよりとした空で雲が低いのがわかる。星も見えない。このまま登っても頂上からの星景は無理で車の中で待機する。
テレビを見ていると4時20分からNHKでトヨタの公聴会の放送が始まった。
1時間ほどテレビを見ていたが腰をあげて登山道を登ることにする。大浪池の頂上はガスで辺りも池も山も見えない。時間が過ぎても太陽は現われず。
西回りに進んでマンサクの咲き具合を見ることにしたマンサクの木の前で明るくなるのを待つのだが風が強い。
マンサクの枝も揺れている。少し明るくなってからマンサクを撮影したが結構ブレた写真ばかりになってしまった。
西回りのマンサクは花びらが小さく数個の花が黄色くなったばかりでまだまだ先のようだ。西回りから下を覗くが何も見えず一時して東回りのマンサクを見に行く。
東回りのマンサクは西回りよりは咲いていてこの木はいつも花咲きが早い木だ。ビデオでも撮るが風に揺られて撮影に苦労する。池はあいかわらず見えない。
午前9時過ぎあきらめて下山する。登山道のヤブツバキはきれいだ。
登山口に戻るとこれから登る人に会い頂上のことを聞かれたので「何も見えません。」と答えるとその人は登るのを止めえびの高原へと向かわれた。


2月28日(晴れ) 御池近くの牧場
牧場の菜の花と高千穂峰 フォト「牧場の菜の花と高千穂峰」

明日からはまた天気が悪くなるようだ。
今日のような晴れ間を逃したくはなく、でもお月様は満月に近い。
星は少ないかもしれないが花と一緒の星景を撮りたくて前日下見した牧場に車を走らせる。
午後5時前に御池の近くにある牧場に到着する。そばには「御池青少年自然の家」がある。
牧場は緑に覆われていて春の息吹を感じ取る。菜の花はまだ背丈が低く黄色は少ないがやはり春である。
太陽が高千穂峰に沈むと放射線状に光が高千穂峰の上空に射し神々しい。と感じる私だ。ちょっと風があり菜の花も牧場の木の枝も靡いている。
近くには梅の木があるのだが花は散っている。桃の木は見当たらない。
あとは菜の花を撮りこんだ星景だがまずむずかしそうである。風があり月が出てくれば星が消えてしまうからだ。
思ったとおり6時過ぎにお月様が東から顔を出してきた。
星景はうまく撮れなかったが春を感じた牧場のひとときだった。



  平成22年   
3/3 大浪池   3/10〜14日 ハワイ   3/21 大浪池   3/22 桜めぐり
3月3日(曇り) 大浪池
2月25日のときからするとマンサクの開花もあっという間だ。
平日だが登山者は結構いて県外車もある。一週間も経つと西回りのマンサクも見事に黄色の花をつけていた。
大浪池は少し波立っていたが韓国岳は見え、青空も時々見えたりする。西回りで火口湖を覗くと木々は春の息吹が感じられ気持ちいい。
東回りでは「霧島フォトギャラリー」の管理人であるSさんと久しぶりに会った。
桜島の噴火の撮影で霧島山はご無沙汰していたとか。今日はここから桜島は見えない。
反対側まで進みマンサクを撮影して今来た登山道を戻る。東回りのマンサクは見事で火口湖に映える。崖から覗き込んで撮るマンサクはなかなか見事な咲きっぷりである。
あとは自分の技術だけだな。黄色はアンダーなのだがむずかしく+−0で撮影する。下山したら雨が降り出してきた。


西回りに咲くマンサク 東回りに咲くマンサク マンサク 登山道のヤブツバキ
フォト「西回りに咲くマンサク」「東回りに咲くマンサク」「マンサク」「登山道のヤブツバキ」

3月10日〜14日 ハワイ
ワイキキビーチとダイヤモンドヘッド ハワイにかかる虹 フォト「ワイキキビーチとダイヤモンドヘッド」と「ハワイにかかる虹」

8年ぶりのハワイ、シャワーには会ったが晴れ間が続きハワイでリフレッシュである。
ハワイの雨は降ることには降るのだが貿易風が吹いていてスコールではなくてシャワーと言うらしい。
だから傘を売っている店がないそうな。皆、シャワーに濡れても平気で楽しんでいる。
貿易風だがハワイへと行きはインチョン空港から7時間半で帰りは10時間半。帰りの向かい風がMAX250km/hを表示していたのをシートの画面で見た。
ジャンボのスピードも710km/hくらいだった。ジュラシックパークのロケ地の入り口にも行ったが見学するのに丸1日かかるそうだ。
ダイヤモンドヘッドをワイキキビーチから海上からと撮影する。サンライズ、サンセットと虹も撮れて上出来だろう。
ハワイの星景はいまいちパッとしなかった。


3月21日(曇り) 大浪池
大浪池
フォト「大浪池」

低気圧の通過で全国的に大荒れの予報が出ている。
昨晩は春雷が鳴り強風が吹き荒れすごかった。
夜中の1時過ぎに起きてメイ(ワンちゃん)を見るとウッドデッキでウロウロしていた。
どこから越えてきたのか判らずメイをハウスに入れて大浪池へと向かう。
新湯で水を汲み空を見上げると星は出ている。でも風が強く木がザワザワと音を立てている。
新湯での星の撮影は無理で大浪池登山口へと車を走らせる。登山口に着いた時間が午前3時半、外に出ると風は強く弱く吹き冷たい。
車の中で退避していても車がゆさっと揺れる。大浪池の頂上はまだ風が強いはず。と言うことで時間が来るまで車の中で仮眠する。
日の出は6時20分くらいだから東回りから昇ってくるのはまだ随分後のことで約40分かかる登山道を登り始めたのが午前5時38分。
登山口に車は1台停まっていたが今登って行くのは私一人だけである。
白々と明けていく登山道を音楽を聴きながら登る。風のざわめきは聞こえない。
頂上に着きすぐに西回りのマンサクを見に行く。
今月3日に見て以来18日が過ぎていてマンサクも小さくくすんでいてもう終わりのようだ。
その後割いた木のマンサクはまだまだ花が大きくて元気だが風が強すぎる。太陽が東回りから見えてきたが雲でぼんやりしている。
東回りに足を運んだが風がいっそう強くなり撮影も面倒になってきた。
晴れ間も広がらず里の桜の先具合も気になり下山開始。午前8時過ぎ下山していると登ってくる人多数、登山口にも車が増えていた。
帰りは小林へとビデオをまわしながら下った。


3月22日(晴れ) 桜めぐり
桜満開の高城の観音池と小林の牧場です。



  平成22年   
4/3 新湯   4/17 賽の河原   4/24 中岳・新燃岳   4/29 新湯林道
 4月3日(晴れ) 新湯
新湯水汲み場近くのキリシマミズキと星景 フォト「新湯水汲み場近くのキリシマミズキと星景」

新湯に着き空を見上げると星が出ている。砂防堰手前では松の上に北斗七星が逆さまになって輝いていた。
新湯の水汲み場でポリ缶に水を汲みライトで道路際を照らすとキリシマミズキが大きな房をつけていた。
風もなく星と一緒に撮れそうかもと試し撮りだ。
新湯の坂を上りここでも星景を撮る予定だったが風が強く止めた。
日の出が6時過ぎで空は明るくなってきている。見える星も少なくなってきていた。
新燃岳は警戒レベルが2となり1km以内は立ち入り禁止になっている。新湯の登山口にも新燃岳登山禁止の看板が設置されていた。
新湯からは新湯分岐へと進むので登山禁止になっている。湯之野からも一緒だと思う。
水汲み場近くのミズキが大きいので期待を胸にしんもえ橋へと向かう。
林道から望む新燃岳は火口の中からの噴気は見えない。外側ではいつものように噴気が上がっている。
まだ時間が早いので林道に当たる陽も少ない。
しんもえ橋の沢のキリシマミズキも期待していたとおり満開で見事だ。沢を吹く風がありソローシャッターではミズキの花がぶれてしまう。
すぐそばのヤマザクラも綺麗だし、ヤマツバキもキブシもみずみずしく感じる。ミズキに陽が当たると黄色がいっそう鮮やかになる。
星景もミズキも撮れて満足する。


 4月17日(晴れ) 賽の河原
賽の河原と甑岳 フォト「賽の河原と甑岳」

今月始めに風邪気味になりそれでも3日に新湯に行った。
これが体調を崩す地獄の日が続くのである。咳が止まず食欲もなくなりいずれ治るだろうと我慢していたが体重もぐんと減ってついに病院へと行く。
気管支炎でもう少しで肺炎になるところだった。病院通いと点滴で良くなったのが昨日あたり、半月もダウンしていた。
体調が良くなって来たら山が気になり天気予報とにらめっこだ。
今朝も午前2時前から山行きの準備をして出発。 新湯の着くと風も弱く夜空には星が瞬いている。
さっそくカメラをセットして撮影する。今日は時間を長めにして一発勝負だ。
新湯で1枚撮ると韓国岳登山口へと向かう。早くも車が3台、不動池の駐車帯に行くとはや1台。韓国岳の星景を撮るのだが風が強く車の中で待つ。
韓国岳登山口に戻り車の中で温まってから賽の河原へと登る。
韓国岳の4合目あたりで先客のライトが光っている。賽の河原から星景を撮影する準備をする。右手の空にオリオン座、左側に北斗七星が逆さまに輝いている。
池めぐりの北展望所あたりでもライトが光る。久しぶりに流れ星を2個見た。
5時44分が日の出の時刻で東の空が明るく輝きだし、星も見えなくなってきた。
日の出を撮影して韓国岳の裾野へと降りて行く。 キリシマミズキはこれから房が大きくなるようで朝日に輝き光っている。
オオカメノキも白い花を咲かせていた。帰りにえびの高原のノカイドウを見て帰る。


 4月24日(晴れ) 中岳・新燃岳
新燃岳 噴気孔 中岳山頂から新燃岳を望む
フォト「新燃岳」「噴気孔」「中岳山頂から新燃岳を望む」

週末は久しぶりに晴れ模様の予報。星空マークも5つ星で日にちが変わる前に家を出発する。
月は半月で夜空を照らしているが星は見える。月の入りは午前2時半頃である。 高千穂河原に着いたのが午前0時半過ぎ、月は西の夜空に光っていてあと2時間が長い。
待つのはいやでヘッドライトをつけて中岳登山道を登って行く。風はない。
中岳登山道から中岳と高千穂峰の星景を撮影する 開放時間を長くしたらバッテリーの消耗が激しい。6個持って来たのだが心配になってしまう。
中岳の頂上に着いたのが午前3時頃だ。山頂に着くなり風が強くなり三脚が倒されそうになる。
星景を撮るどころではなく三脚を抑えて短い時間に撮影しなければならなくなった。早々に新燃岳へと向かう。

中岳 高千穂峰 フォト「中岳」と「高千穂峰」

遅霜で板にヘッドライトが当たるとキラキラ光って滑りやすくなっていた。
滑らないように気をつけながら新燃岳へと登って行く。でも風は止まない。
新燃岳の山頂に立つのがやっとで風が弱くなるまで窪んだところで待機である。
午前5時過ぎには東の空も白々と明け始めてきたが今度は雲が北から湧き出し日の出を隠してしまった。
自分の思うようにはいかないものである。自然には勝てない。新燃岳の北口まで歩いたので高千穂河原に戻るときはギブアップ寸前だった。
先週は韓国岳の裾野をうろちょろしただけで今日は足にきて腰にきて杖が欲しいと本気で思った。
下りのペースはヨチヨチ歩きになってしまった。まだ体力が元に戻っていないようだ。
中岳登山道に咲くミヤマキリシマは株によっては3分咲きくらいもあり今年は早く咲くのかなと思う。
中岳山頂や新燃岳はまだ咲いている株はなかった。
高千穂河原から出るとすぐに沿道に満開のミツバツツジを2本車窓から見つけた。新湯林道もミツバツツジが咲いているはずだ。


 4月29日(晴れ) 新湯林道
ノカイドウ ミツバツツジ フォト「ノカイドウ」と「ミツバツツジ」

午前3時、えびの高原のノカイドウの前に駐車。
雨は降っていないが雲が低く垂れ込み星が見えない。風も冷たく吹いている。
車の中で防寒具をひざにかけておととい買ったデジタルオーディオを聞く。
今まで持っていたのは4時間も持たなかったが今度のは12時間聞けると書いてあった。これで暗闇でも雑音が入らなくなり安心安全?
車の中にいたら後ろに1台車が停車した。
ヘッドライトをつけて暗闇の中、フラッシュでノカイドウを撮影されていた。
午前5時過ぎには明るくなって来てノカイドウを撮影、陽がノカイドウに当たると一段鮮やかになる。今日の本命は新湯のミツバツツジなので6時過ぎには新湯へと向かう。
新湯には車が1台停まっていた。新湯林道を歩くと林道そばのミツバツツジはもう花が散っていた。
今年は花が咲くのが早いなと林道終点に到着。終点のミツバツツジは今が真っ盛りでその先上流も見事に咲いていた。
ミツバツツジは淡いピンク色で写真に撮るのがなかなか難しい。紫色したミツバツツジもあった。
我が腕前はしかたがなく沢を上流へと登って行く。獅子戸岳が見える沢で撮影していたら1組のグループが通り越して行った。
山行きは慣れていらっしゃるようで沢沿いの林の中をすいすい。 私が戻るときもすれ違う登山者が多かった。オーディオは9時間聞いていた。

 その夜、入院。

獅子戸岳 韓国岳 新湯の沢
フォト「獅子戸岳」「韓国岳」「新湯の沢」


  平成22年   
5/30 硫黄山
 5月30日(晴れ) 硫黄山
つつじケ丘 ミヤマキリシマと不動池 硫黄山から韓国岳を望む
フォト「つつじケ丘」「ミヤマキリシマと不動池」「硫黄山から韓国岳を望む」

午前4時えびの高原。1ヶ月ぶりの山行きである。山行きといっても今日は山頂まで登るのではなく硫黄山を徘徊するだけだ。
えびの高原のつつじケ丘でミヤマキリシマと星と山を撮影しようと思っている。
韓国岳の上空に大きく輝く星と数個の星が見れるだけで夜も白々と明けそうな時間である。
大きく輝く星は多分金星だろう、バルブ撮影するがモニターで見ると白くとんでいてぱっとしない。
うっすらともやがかかっているようだが5時半をまわっているので不動池へと向かう。
今日の陽のでは5時10分頃で不動池に着くと東の空から太陽が顔を出してきた。
医者からは息が上がるような運動は禁止という事でのんびりと硫黄山を歩く。
ミヤマキリシマは今が満開だろう。斜面一面がピンク色している。
ピンクは色の出し方が難しいと私は思っている。硫黄山を登りながらの撮影で結構多くのカメラマンに登山者が目に付く。
朝の光がやわらかくミヤマキリシマを、新緑を山を浮かび上がらせている。
硫黄山を東から回り裾野の池を撮り西へと回り不動池へと戻って来た。次は車で露天風呂まで移動。
露天風呂から韓国岳の裾野へと入り込む。ここもミヤマキリシマは満開だ。
硫黄山でも鹿を1匹見たがここの裾野も鹿が結構多くいる。見つけただけでも7匹は見た。
鹿も口蹄疫にかかるはずだ。
えびの高原に来る途中でも道路に設置してある消毒マットを通過した。
帰りは新緑の中、木漏れ日が差し込む霧島道を小林へと下った。窓を開けて気持ちが良かった。


韓国岳登山口 オオヤマレンゲ自生地立入禁止の看板
フォト「韓国岳登山口」と「オオヤマレンゲ自生地の立入禁止看板」


  平成22年   
6/3 韓国岳   6/5 大浪池   6/9 中岳   6/16 韓国岳   6/21 大浪池   6/23 中岳の平坦部   6/24 韓国岳
 6月3日(晴れ) 韓国岳
韓国岳登山口から望む フォト「韓国岳登山口から望む」

6月2日午後9時40分に新湯、午後10時15分えびの高原。
午後23時不動池。いづれも星を撮影するのに立ち寄った時間である。新湯もえびの高原も星は出ているが、いかんせん風が強い。
三脚を手で押さえながらの撮影となった。バルブ開放の時間も短くなる。韓国岳登山口に着き、日が変わるまで休憩をする。でも山や空が気になって仮眠できず。
Twitterを始めたのでつぶやかなければと家ではPCで、ケータイでつぶやくのである。ケータイでも画像を添付できるのだが請求がどっさり来そうだから文字だけにしている。
それでも文字の入力は時間がかかってイライラする。12時をまわり登山開始だ。駐車場には他に車はなく医者から言われたことを守ってぼちぼち登って行く。
星を撮影しながらだから上る時間はかかるが息切れしない。ちょうどいいペースだ。

コイワカガミ ホウチャクソウ フォト「ホウチャクソウ」と「コイワカガミ」

3合目から先、風が強く冷たい。上は冬用の防寒具を着ていて手袋をして首までチャックを絞めている。
上空の雲は少なく星がよく見えている。でも山頂では宮崎から流れて来る雲で日の出も見れず、高千穂峰や新燃岳も雲の中だ。
噴煙は上がっているのだろうか?寒いので岩陰でじっとしていたら眠くなって目が閉じている。飴玉を口にほおばり眠さを我慢するのである。
山頂の手前を流れている雲が低くなると太陽が顔を出し暖かくなる。でも高千穂峰はやはり雲の中である。
高千穂峰が見えるかもと山頂で待機していたが7時過ぎにはあきらめて下山開始である。山頂で「霧島フォトギャラリー」管理者のSさんと会う。


 6月5日(晴れ雲多し) 大浪池
大浪池 フォト「大浪池」

午前2時にケータイにセットした目覚ましで目が覚める。
外に出て空を見上げると月がぼんやりとしていて雲が広がっていた。Twitterに「これから大浪池へゴー」とつぶやいて家を出る。
大御池登山口に午前3時半前到着、早くも2台停まっていた。車から降りて空を見上げるがやはり雲ばかりだ。
星景はあきらめてぼちぼちと登山道を登る。大浪池の頂上に着くが風が結構強い。
もう韓国岳の方は明るくなり始めて来ていた。雲が広がっているので時間が経つにつれ雲が染まっていく。
ビデオにデジカメに朝焼けを撮るのに忙しい。一瞬だが大浪池の湖面も染まっていた。
午前5時半過ぎに西回りへと進む。登山道の両側はミヤマキリシマが咲いていて見事である。西回りでパノラマ用にぐるっと回りながら撮影、空が青くないのが惜しい。
7時頃避難小屋に着きここで朝食だ。コンビニで買ったサンドイッチを食べ薬を服用する。
朝飲む薬は山行きのときはいつも携帯していて今朝は薬5つ服用する。毎日のこと。小休止してから東回りへと進む。
小休止ばかりしているのだがHPでは撮影に時間がかかった文章を書いたりしている。
東回りから頂上に戻ってきたのだがその間太陽は顔を出さなかったな。<頂上に戻った時間が9時前で大浪池一周に3時間半かかったことになる。
この時間になるとしたからゾクゾクと登山者が登ってきて挨拶するにもちょっと疲れる。


 6月9日(曇り後晴れ) 中岳
中岳 中岳山頂のミヤマキリシマ フォト「中岳」と「中岳山頂のミヤマキリシマ」

天気予報のとおり山は雲に隠れていた。
ちょっぴり期待はしていたのだが中岳が雲の中から数秒見えただけでまた回りは雲に消えてしまった。
中岳の裾野でパノラマを撮る予定だったがしかたなく中岳の頂上へと登ることにした。
高千穂河原のツツジはもう終わっていて中岳登山道の平坦部に着くがここもミヤマキリシマは終わりである。
中岳の裾野まで来るとここらあたりのミヤマキリシマはまだ見ることが出来た。でも回りの景色は見えない。
中岳の頂上に差し掛かると風が強く霧が眼鏡に当たって前が見えなくなってしまう。
眼鏡を拭いてもすぐ濡れてしまい結局メガネはポケットの中にしまってた。頂上の一番高いところにある岩陰で風を避けミヤマキリシマを撮影する。
あまりパッとしない。

高千穂河原 高千穂河原 フォト「高千穂河原」

午前9時を過ぎ風も少しは弱くなってきたので頂上の火口跡へと下ってみた。
凹んだ所は水が溜まっていてその火口後の周りにはミヤマキリシマがびっしり咲いている。
一部しか目にははいらないが晴れていれば圧巻だろうと思う。天気を帰ることは出来ないので適当に撮影して火口跡を登る。
水の周りを一周したつもりが上に上がってきたら新燃岳へ向かう道に来てしまった。
ちょうど反対側にきてしまったことになる。周りが見えていないとこんなことになってしまうから山は恐い。
中岳を下山する頃にはぼちぼちと人とすれ違う。頂上に戻った時間が9時前で大浪池一周に3時間半かかったことになる。
下山しても中岳も高千穂峰も見えずじまいだった。


 6月16日(晴れ) 韓国岳
韓国岳山頂から フォト「韓国岳山頂から」

午前2時過ぎ、ガスのかかった樹海をヘッドライトが照らす。
時々ガスは切れるのだがアッパーにしたら見づらくロービームでえびの高原まで走って来た。
えびの高原で1台の車が私の後をついてきて韓国岳登山口に停車、先に早くも2台の車が停まっている。
ガスはとれず星は見えない。登山口には口蹄疫阻止の消毒液のケースが置いてあり登山靴をつっこんで登る。
でもケースの中は昨日の雨で結構嵩が増していた。ヘッドライトの光も前方5m位までをぼんやりと照らしている。この状態が山頂に着くまで続いた。
山頂に着くとガスもなくなり雲海が広がっている。しかし高千穂峰の方向に雲海はなかった。
東の空は夜明け前のグラデーション、ビデオにデジカメに撮るがあっという間に日の出となる。
北と西には雲海がどこまでも広がっていて波打っている。自然は素晴らしい。
ミヤマキリシマは麓では散っている株が多いがまだまだ咲かせている株もある。ミヤマキリシマをヘッドライトで咲き具合をチェックしながら登っていたら登山道を外れそうになった。
3合目、5合目とよく咲いている。山頂でももう満開ではなかろうかと思える。またガスがとれて青空が広がってきてミヤマキリシマが霧島山によく映える。
山頂で待っていると高千穂峰のほうに雲が流れ込んできたが新燃岳へは雲が来ては消えてしまう。待っている間桜島が数回噴煙をあげていた。


韓国岳火口壁 六合目から白鳥山を望む 研究路から望む韓国岳
フォト「韓国岳火口壁」「六合目から白鳥山を望む」「研究路から望む韓国岳」

 6月21日(雨) 大浪池

オオヤマレンゲ フォト「オオヤマレンゲ」
えびの高原では昨日までの降雨量が600oとのこと。
今日も警報や注意報に竜巻警報も出たりしている。雨は強く降ったり時に止んだりしていて家にいても山が気になってしまう。
気にばかりしていてはストレスも溜まってしまうので山へと出発する。新湯から大浪池を見ると大浪池は見えてはいるが雲が低く垂れ込めている。
大浪池登山口に到着。月曜日で悪天候だから他に車はなし。レインウエアを上下とも着てザックにカバーをつけてジャンプ傘をさして登山道を登り始める。
今日は三脚は邪魔になるから置いて行く。
登山道は水が流れて滑りやすく、谷沿いは勢いよく水が流れて小さな滝となっていた。カメラをザックに入れていたが重いのでザックから出していつものように脇に抱える。
登山道の途中でツチアケビが出ていてそのそばにベニバナギンリョウソウも頭を出していた。今年は少なくベニバナギンリョウソウを捜すのが大変である。
頂上に着くと湖面が少し見えていた。すぐに東回りへ向かう。雨が横殴りになり傘を両手でにぎる。
行き先はオオヤマレンゲが咲く場所でカメラは濡れないように脇に抱え込んでいる。東回りから湖面は見えず周りの景色も見ることがない。
オオヤマレンゲは結構咲いていて蕾から開花したもの、終わって変色した花と数多く見られた。 
この場所もいずれ立ち入り禁止になるのかも知れないと思いながら雨を避けながらの撮影である。
傘をさしてビデオで撮り、デジカメで撮り急な場所で一生懸命撮っていた。来年も撮影できるか判らないから・・・。>


 6月23日(晴れ) 中岳の平坦部
夕焼けに染まる高千穂峰 フォト「夕焼けに染まる高千穂峰」

梅雨前線が南下するようで今夜から明日は梅雨の中休みだそうだ。
今日の日の入りは19時24分、月の入りは午前2時4分。午後5時過ぎ、家から霧島山を見るがまだ雲の中である。
日没時に夕焼けになるかもしれないと早めに夕食を済ませて家を出る。西岳の手前から田園が広がり差のおくに高千穂峰が堂々とした姿を見せている。
田んぼは苗が植え終わっていて水が張ってある。空には雲もあり夕焼けが期待できそうで三脚をセットして夕焼けを待つ。
陽が山並みに沈みいっときして段々と雲が色づいてきた。今年初めての夕焼けを見た。
夕焼け色が田んぼに映り、川の流れにも映っている。午後7時40分頃には夕焼けも終わり闇に包まれてきた。
ビデオでも撮ったし、今度は星景を撮るので霧島山へと車を走らせる。神宮から樹海に入るとガスに包まれて視界が悪い。先に湯之野に行き右折して高千穂河原に着く。
高千穂河原の上空は雲はあるが星も少しは出ているので中岳の平坦部へと登り撮影する事にした。
平坦部からの星景はいまいち星が少なく下山して新湯へと向かう。新湯は月がぼんやりと輝いていて薄い雲が上空を覆い星は見えない。
車の中で待機して雲がなくなるのを待つが待てど星は見えず。
えびの高原では韓国岳は見えるのだがやっぱり星を見ることは出来ずに車の中で仮眠する。いつのまにか熟睡していた。


 6月24日(晴れ) 韓国岳
真夜中2時過ぎ車のヘッドライトで目を覚ます。
外を見ると西の空には月が沈もうとしていた。空を見上げると雲は流れて星が瞬いている。韓国岳の登山口には車のライトが、人のヘッドライトが光っている。
不動池の駐車帯で仮眠していた私はここで星景を撮り登山口に移動する。
登山口には早くも4台停まっていて韓国岳の中腹にもライトが動いている。日の出が5時10分頃で夜明け30分前から東の空が輝きだす。
夜景を撮りながらで十分間に合うとマイペースで登って行く。5合目、6合目過ぎて韓国岳の山越しに空は青くなってきた。
午前4時を30分も過ぎていて8合目手前にさしかかる。大浪池に目をやると火口の中が白くしているのに気づく。
三脚を構えビデオで撮ろうとするがまだ辺りは薄暗くビデオが反応しない。
韓国岳の火口を覗くとここもそこが白くしている。甑岳の火口も白く雲が澱んでいるのを初めて見た。
火口の中の雲の3連荘である。ラッキーとばかり写真を撮りビデオに納めるがピントが合わない。
先に登った人たちは山頂の日の出を待っているのだろうか。跡から登ってくる人もさっさと通り過ぎて行く。
関心があるのは私だけなのだろうとている日の出が過ぎ斜光が霧島の山並みを浮かび上がらせている。雲海も山並みに流れ込んでいて自然を謳歌する。新緑にミヤマキリシマが美しい。
下山は早かったのだが太陽が照りつけやはり暑い。日中に登ればこんな暑さじゃないだろう。
今日はUFOの日だそうで家に帰ってからビデオをチェックしたが映っていないようだ。次は映っているかもとロマンを駆り立てられる。


韓国岳火口 大浪池頂上から零れ落ちる雲 新燃岳
フォト「韓国岳火口」「大浪池頂上から零れ落ちる雲」「新燃岳」


  平成22年   
7/1 甑岳   7/5 御池近くの牧場   7/7 R223〜小林えびの高原牧園線   7/8 大浪池   7/17 烏帽子岳林道   7/20 新湯〜えびの高原の星景   7/21 池めぐり
 7月1日(曇り時々晴れ) 甑岳
甑岳頂上より火口を見る 甑岳火口 甑岳火口
フォト「甑岳頂上より火口を見る」と「甑岳火口」

やっと7月、梅雨明けが近づいている。
昨日の昼から曇り空でこの天気は今日日中までは持ちそうと言っている。
えびの高原に着くまでは雨が降ったり止んだりで天気が気になる。甑岳登山口に着いたが車の中で一休みする。
登山口からは韓国岳の北峰が見えるのだが今は雲の中だ。登山口から下に降りると水の音が大きく響いている。
昨日来の雨が沢を勢いよく流れ落ちていて結構絵になりそうである。ただまだ薄暗いので帰りにまた寄ることにして赤松千本原を歩き甑岳へと向かう。
時折雲の切れ目から日差しが松林に差し込んだりして期待を持たせてくれる。
雨露がまだ残っているはずでレインウエアの下だけ刷いてスパッツをつける。レインウエアの上はザックにとりつけ三脚にデジカメを手にするいでたちである。
赤松千本原を過ぎて甑岳の登りにはいるが湿度が高いせいかのどが渇く。登りのピッチも上がらない。誰もいないのでマイペースだ。
甑岳の頂上に着きお茶を口にし一息つく。頂上からの山並みは見えず、雲が北から南へと流れているだけだ。
火口に下りると湿地の周りにはまだミヤマキリシマが咲いていた。緑一色かと思っていたがピンクがありパノラマを撮るのにいい感じとなった。
火口の中にいるときも下山したときも韓国岳は見えずじまいだった。


甑岳火口の湿地 赤松千本原 登山道脇の沢
フォト「甑岳火口の湿地」「赤松千本原」「登山道脇の沢」

 7月5日(晴れ) 御池近くの牧場
牧場の風景 フォト「牧場の風景」

今日は朝から天気が良く、気温も上昇。
夕方になって夕焼けと星を撮るために大浪池に行くことにした。午後6時前庄内にさしかかり通行止めの案内、午後6時から翌朝7時まで夜間通行止めだ。
ガソリンも少なく大浪池へは止めて山田へと抜け御池手前の牧場に着く。牧場には至る所に黄色い花のキヌガサギクが咲いていて感じがいい。
広々とした牧場に点々と咲く黄色の花が夏らしい。太陽は中岳辺りから沈んで夕焼けとはならなかったが雲が少しだけ焼けてくれた。
午後7時8分、牧場から見た太陽が沈む。一時すると放射状に光が現われた。山の周りが赤くなると期待したが期待はずれに終わった。
夕焼けはやっぱり秋だ。星まで撮ろうと待っていたのだがヤブ蚊にじゃまされて撮影どころではない。
おまけに風もなく手で追い払うのにイライラする。星は撮らずに退散である。


 7月7日(晴れ) R223〜小林えびの高原牧園線
出の山公園と夷守岳 フォト「出の山公園と夷守岳」

梅雨の中休み、数日前の豪雨の爪跡は大きく都城えびの高原線はまだ夜間通行止めである。
天気予報では今夜の星は5つ星で七夕にうってつけだ。今夜は小林回りで大浪池に行くことにした。御池に着くがまだ辺りは明るく星も見えない。魚釣りをしている人が見ただけでも6人はいたな。
高千穂峰の真上に大きく輝く星が1個目立つ。宵の明星か?
風もおさまり面に高千穂峰が映り込む。星の数も時間とともに増えてきた。バルブ開放で取っているのだが残念ながら釣り人のヘッドライトがこちらを照らす。
魚は夜でも釣れるのだろう?
次に行くのは高原町のほたるの里だ。多分こういう名前だったと記憶している。ここは水路が流れていてこの水は狭野神社近くの湧水である。蛍が水路を飛んでいた。
ここで撮影したのだが前方にサーチライトのような明りが上を照らしていた。ここもすぐに退散する。
出の山公園は夷守岳が池の正面にあり夜景も素敵である。ここは蛍が群舞するのに有名である。でも今夜は蛍を見かけない。
ここで水をポリ缶に汲んでえびの高原へと向かう。今9時半過ぎ。生駒高原では星空を見に家族連れが来ていた。車も2台路上に停まっている。
ここの星空がすごく良くて上空に雲も少ない。七夕の夜に申し分なし。えびの高原では雲が多くてきらきら星は見なかったが流れ星を2個見た。
これが撮影中の構図の中だったのだが帰ってみると映っていない。賽の河原に登り新湯まで車を走らせ星景を撮る。引き返し大浪池登山道に翌8日1時過ぎ到着。


 7月8日(晴れ) 大浪池
大浪池と韓国岳 フォト「大浪池と韓国岳」

日の出が午前5時15分、今の時刻は午前1時20分。
日の出まで4時間あるけれどその前のグラデーションがあるので3時間とちょとと言うところか。
他に車はなく星が瞬く?登山道を登って行く。大浪池の頂上に到着、雲が多く星が少ない。三日月が昇って来たところだ。
三日月も薄雲でぼんやりとしている。西回りの方へ場所を移動すると湖面に三日月が映りだした。
湖面はベタ凪のようで雲がなければ湖面に星が映るはずと思いながら東回りへ進む。きのう硫黄山から不動池を入れて星景を撮ったが湖面に星が映っていた。
東回りで星景を撮ったが雲ばかりだ。遠くで雷鳴がして空が光っている。東回りの見晴らしがいい撮影場所で夜明けを待つ。
寝不足で座っていると自然に目が閉じてしまう。ここで飴玉の登場だ。夜明け前の山は風がないのに寒くもう1枚ブレーカーを羽織る。
辺りが白々とし出す頃獅子戸岳の空が染まりだしてきた。高千穂峰の方はまだ灰色雲だが大幡や獅子戸岳の上空の雲は紫色からオレンジ色へと変化していく。
韓国岳の上空も染まりだした。韓国岳の8合目あたりでライトが光った。空の色も消え下山することにした。桜島は今日も噴煙をあげている。


ベニバナギンリョウソウ ツチアケビ たまご茸 たまご茸
フォト「ベニバナギンリョウソウ」「ツチアケビ」「たまご茸」

 7月17日(晴れ) 烏帽子岳林道
烏帽子岳林道 フォト「烏帽子岳林道」

平成10年10月18日に烏帽子岳に登っている。
今日は予定では大浪池だったが新湯に着くとすっぽりと雲に覆われていた。それでは予定変更と12年ぶりに烏帽子岳林道に行くことにした。
そのときの日記を見ると烏帽子岳登山口までは約40分と書いている。そこから頂上までは10分。
日の入りが7時20分頃なので登るのは止めて林道を歩くだけにした。林道を歩くとムラサキシキブの花が多く咲いている。風があるので撮影に難儀する。
遠くに見える町並みは大隅町だろうか、霧島市だろうか判らない。太陽はもう西に傾いている。久しぶりの道の一人歩きは恐い。遠くで犬の鳴き声がする。
新湯に戻るとほっとする。
雲の流れは速くオレンジ色に輝き西へと流れて行く。新湯から韓国岳と獅子戸岳はは見えないが大浪池と新燃岳は見え隠れしている。
陽が沈み辺りが暗闇に包まれると天には星が見えてきた。でも西には月が明るく輝いていて私の影を写している。
私がいる場所は新湯の噴気が立ち上るずっと手前の岩場だ。風は一段と強くなり三脚を抑えていなければ倒れてしまう。
三脚が小刻みに震えているくらいの風の強さである。この場所から昼間パノラマが撮れそうだ。


 7月20日(晴れ) 新湯〜えびの高原の星景
えびの高原エコミュージアムセンター フォト「えびの高原エコミュージアムセンター」

九州南部、梅雨明け。時間ごとの天気予報では0時から3時までは曇りのマークだがその後は晴れマーク。
家から見た高千穂峰は見えない。それでも夜家を出発する。高千穂河原に着くと予想していたとおり空は雲が多くて星は見えない。
上弦の過ぎた月が煌々と照らしている。今夜の月の入りは午前2時半まえである。すぐに新湯へと向かう。
新湯の砂防堰でいっとき待つと雲が西に流れて星が見え出してきた。
堰を撮影していると急に堰に設置してあるサーチライトが点いてびっくりだ。2回目のびっくりである。
新湯でいつもの構図で撮影しえびの高原へと車を走らせる。どこまでも走りたいのだが運転席パネルのガソリンの給油ランプが点いたり消えたり。
帰りはえびの高原から下るから多分持つはずと自分を納得させる。えびの高原ではいつも撮る所ではなくて路上に設置したりとアングルを変え撮影する。
雲はひっきりなしに西へと流れて行く。だから北の方は星がよく見えて撮影に都合が良い。車の中でシートを倒し上空を見ながら食べたりうつらうつらしたりである。
日にちが変わる頃には車が1台、また1台とライトを照らして走りすぎて行く。
高千穂峰がだめで、韓国岳はと山を見るが山頂には雲が居座っているかのように見える。


 7月21日(晴れ) 池めぐり
えびの高原エコミュージアムセンター駐車場に1台。韓国岳登山口に1台、不動池に1台停車している。
月の入りは午前2時半頃、月明かりで雲も山も星も見える。月が西に沈むと当たりは一変、暗闇にお星様だ。
天の川もけっこう見えている。ただ韓国岳の山頂には雲が覆っていて上空まで厚く広がっている。
これでは韓国岳に登っても日の出の期待もなさそうで新湯から見たときも山はくもに包まれていた。
韓国岳は止めて池めぐりを回り星景を撮ることにした。でも月明かりはもうなく星景を撮るのも大変である。
いま3時40分、六観音御池で暗い中を撮影し北展望台へと登って行く。日の出が7時21分と頭にインプットしていたのでちょっと急ぎ足になりバテてしまう。
夜明け前の景色は日の出前から始まる。北展望台に着くと東の地平線が青くなり始めていた。
北展望台で刻々と変化する風景を心ワクワクで見ている。韓国岳の方を見るとライトが2個3個と点滅している。
東の空には雲海が広がっていて山の裾野からは雲が湧きオレンジ色に光っている。なかなか迫力のあるビューだ。
北展望台から尾根沿いに白鳥山の頂上に進み二湖展望台から赤松林を下りえびの高原エコミュージアムセンターに着く。時間が早いので誰とも会わなかった。
今回は高千穂河原から新湯、えびの高原と山と雲を見ながら来たので池めぐりは正解だった。


日の出 六観音御池と韓国岳 白鳥山から望む白紫池と韓国岳
フォト「日の出」「六観音御池と韓国岳」「白鳥山から望む白紫池と韓国岳」


  平成22年   
8/1 新湯林道   8/7 韓国岳3合目手前まで   8/15 小林えびの高原線   8/19 韓国岳   8/22 大浪池
 8月1日(曇り時々小雨) 新湯林道
しんもえ橋上流の滝 フォト「しんもえ橋上流の滝」

午前4時前新湯の水汲み場でポリ缶に給水。月も星も見えず雲が低い。
星も日の出もあきらめて車の中で仮眠する。車のガラスが雨に濡れている。夜が明けてしまった。
新燃岳は規制されているのでしんもえ橋の沢の流れを撮ることにした。新湯を午前7時過ぎに出発する。時々小雨が降り折りたたみ傘を差したりたたんだりだ。
ノリウツギが白い花を木一杯につけ薄曇の中でよく目立つ。林道から見た両滝は水量豊かに激しく滝を下っていた。
しんもえ橋手前で沢の方を見下ろすとやはり水が多く昨日おとといの雨で流れが速い。
岩もつるつると光っていて滑りやすそうだ。しんもえ橋でナツツバキが2つ高いところに咲いていたが撮影出来ず。
ほかにはヤマボウシにリョウブ、これも近寄れず撮影不可。アマクサギにムラサキシキブもまだ咲いていた。ミズヒキが見当たらなかった。
沢の流れを避けて撮影するのだがなかなかポイントまで近寄れない。沢の岩に着生するイワタバコが咲き始めていた。
ちょっと無理な姿勢をしたので腰痛がまた悪化、腰の右側がピリピリする。弱り目に祟り目で一昨日からもらい目も出来散々な体調となっている。


 8月7日(曇り) 韓国岳3合目手前まで
賽の河原から望む韓国岳 フォト「賽の河原から望む韓国岳」

午前1時過ぎ、韓国岳登山口に着く。
車が早くも1台停まっている。雲が低く星も月も見えず、不動池へ車を移動し仮眠。
午前3時過ぎ、雲間から星が見え隠れしている。韓国岳登山口の方を見ると灯りが2つ動いている。
登山口へと車を移動すると車が4台停まっていてその横に停めるとすぐにわたしの隣に車が停まった。
月は見えないが星は結構見えて来ている。でも韓国岳の山腹は雲の中である。
先に登った人の灯りが3合目、4合目あたりで光っている。後から来た人も登り始めた。皆、韓国岳の山頂から夜明けを撮るカメラマンだ。
午前3時半過ぎに登山道を登り始める。一応レインウエアを持って行くことにした。荷物はいつもと変わりないのだがいやに重たく感じる。
登山道は整備されていて感心しながら2合目にさしかかる。3合目へと登って行くのだがここで大ブレーキである。
身体が動かず足が止まってしまった。汗と暑さで体温があがっての熱中症か?
持病の再発か?ザックをおろしその場に座り込む。というより寝そべる感じだ。じっとしていると雨もパラパラ降ってきたりして最悪だ。
いつも携帯している薬をその場で飲み自分を落ち着かせる。結局この場から下山する。


 8月15日(小林側星瞬く) 小林えびの高原線
生駒高原から夷守岳の星景 フォト「生駒高原から夷守岳の星景」

午後9時過ぎ、新湯。霧島山の中からは案の定雲ばかりで星も月も見えず。
えびの高原へと向かうがガスがうっすら立ちこめている。えびの高原のつつじケ丘で外に出て星を確認するが南から北へと雲が厚くゆっくりと流れているようだ。
韓国岳はここからは見えず登山口へ車を移動する。韓国岳は中腹から下が雲で硫黄山が見えるだけである。
つぎに不動池に行くと東の空が雲が切れて星が見えている。それではと小林の方へと下ることにした。
露天風呂を下ったところから北峰が見えていたのでここで撮影する。今の時間は午後9時、車が結構通過する。
真上には星が輝いているがペルセウス座流星群はもう終わったのか見ることが出来なかった。
でも流れ星は1個見たので良しとしよう。なにか秋の気配がするのである。夜の道路は車が少ないのでノロノロ運転で撮影できる路側帯を捜す。
昼間はこの場所からよく見えるのだが夜中に走ると通り過ぎてしまって戻るのがおっくうになる。
七折の滝の駐車帯からは天の川がよく見えいっとき滝の音を聞きながら星を撮影する。下って生駒に着くと雲は多いのだが星はよく見え夜空はぐるっと360度眺めることが出来た。
でも韓国岳の方から雲が流れてきて天の川も消えてしまう。
生駒高原では小林市の夜景がきれいでなかなか絵になっている。ここでも流れ星を期待したのだが見ることは出来ず御池へと向かう。
雲が広がりすぎていて出の山公園へは行かなかった。


 8月19日(晴れ) 韓国岳
韓国岳火口東側 韓国岳の山影 フォト「韓国岳火口東側」と「韓国岳の山影」

午前0時ちょうど登山口を出発する。
前回のリベンジではないのだがまたまた同じ目に会いそうな予感。ザックには塩とスポーツドリンクも入っている。
夜空は水平線に雲があるだけで星がよく見える。天の川もよく見える。流れ星も今夜はよく見るがカメラを向けているところには遠慮しているようだ。
登山口には他に車もなく私一人でのんびりと登山道を登って行く。風は微風だ。
2合目を過ぎ樹木の中を3合目へと登って行く。前回のところは無事に通過し3合目を抜け見晴らしの出来る所で星と夜景を撮影する。
4合目、五合目とどうにかたどり着く。下を見るが車が走っている様子はない。
汗はかかないのだが喉が渇き水分補給で小休止だ。五合目から先もピッチは上がらず山頂に着いたのが午前4時過ぎである。
8合目辺りから風もありジャンパーを着込む。手が冷たくなるということはなく手袋は使わなかった。
日の出が午前5時41分、山頂に立ち夜空を撮り東の空を見る。
東の空はもう明るくなりはじめていて水平線に少し雲がかかっているが日の出は見れそうだ。
空に雲はなく朝焼けとはいかなかったが山並みにかかる斜光がやさしい。
桜島は見えてはいるが噴煙は上がらず。韓国岳を降りて1合目手前のススキ原で鍬を担いで登る人と一言二言話を交わす。
韓国岳が姿を見せるのは1ヶ月ぶりだそうだ。下山するときは結構バテていた。睡眠不足も影響しているのだろう。


 8月22日(晴れ) 大浪池
大浪池の日の出 フォト「大浪池の日の出」

新湯で星を撮影し大浪池登山口にて車の中で仮眠する。
月の入りが午前2時17分と思っていたが昨日の時間で今日は3時14分だと帰ってから知った。
1時過ぎから登れば月が西に隠れるので少しは眠れそうだ。登山口の星景を撮ってから登山道を登って行く。頂上に着く頃には星が沢山見えるだろう。
1時間まちがえているから頂上に着いても月はなかなか沈まない。新聞にヤマビルのことが書かれていたのを思い出した。
ヤマビルが御池の登山道の落ち葉の裏に潜んでいて体温を感知して這い上がって吸い付く。
去年は夏、小池でヤマビルに吸い付けれあわてたものだ。御池では登山道の落ち葉を掃いて寄り付かないように手入れをしていると書かれていた。
大浪池の登山道を歩いていてヤマビルが気になってしまって座るのもためらう。大浪池では見たことも聞いたこともないのだが今日は用心している。
頂上から西回りへと進む。西回りでまっていると月も沈み夜空には天の川も見えてきて星の数もぐんと増えた。
ただ天の川は真上にあるので風景を入れての撮影は私のレンズでは無理である。
午前5時57分韓国岳の裾野から太陽が顔を出す。もう星は消えていて朝焼け雲を期待したが雲はない。



  平成22年   
9/2 池めぐり   9/8 御池   9/12 えびの高原   9/15 高千穂峰   9/20 大浪池   9/25 韓国岳   9/27 皇子原公園   9/29 矢岳
 9月2日(晴れ) 池めぐり
甑岳と六観音御池 フォト「甑岳と六観音御池」

1日午後9時過ぎ、えびの高原。
天気予報のとおりえびの高原の空は雲が広がっていて時々雲の切れ目から星が見える。車の中でいつものように仮眠する。
午後11時が回って天空の星も結構見えてきて星を撮影する。車が1台駐車場に入ってきて撮影中止、足湯の方から話し声もする。
不動池へと車を走らせると韓国岳の登山口には車が停まっていた。
不動池から韓国岳を見るとライトの灯りが3つほど光っている。韓国岳の中腹から上は雲だ。星が出ている間に撮影しなければと池めぐりを進む。
雲が皆々から北へと流れていて星を撮影するのではなく雲を撮っている。
星が出ないまま二湖展望台に午前2時前に着く。これから白鳥山へ向かっても日の出のアングルが良くないのでここで待つことにする。
待つのはいいのだが風があり寒くジャンバーを着、手袋をする。さあこれから夜明け前までの時間の長いことと言ったら半端ではなかった。
寒くて眠気が襲うしベンチは夜露で濡れているし・・・。
でも待った甲斐があった。最後にドラマが待っていてくれたのである。星は少なかったが雲が焼けて私にご褒美をくれたのだった。
初めて見る朝焼けに染まる二湖展望台からのパノラマだ。


 9月8日(晴れ) 御池
御池と高千穂峰 フォト「御池と高千穂峰」

今夜は新月で月明かりはない。
午後6時過ぎ、自宅から空を見上げると夕焼けと星が撮れそうなので御池に行くことにした。
途中高千穂峰を撮りながら空を眺めるが夕焼け雲は山から外れている。
御池に着いたが夕焼けは終わり高千穂峰の横で大きく輝く一番星が見える。湖畔ではアヒルの群れがシルエットになっていて一応ビデオを回す。
時間が経つと星があちこちで見え出し大きく輝く星が御池に映っている。
御池の皇子港は自動販売機や防犯灯の灯りで回りは見えるが遠くの山までは撮影できるか難しい。
北斗七星が夷守岳のすぐ上に見えている。その先に北極星があるが撮影するのに不向きな構図である。午後8時半御池を後にして高原町へと車を走らせる。
高原町の霧島連山が一望できる場所から撮影するのだが月明かりがなく山が遠い。
案の定感度を上げても暗くしか写らない。その間車が走ったりしてあきらめモードだ。


 9月12日(晴れ時々雨) えびの高原
えびの高原の鹿 小林えびの高原線展望所 フォト「えびの高原の鹿」と「小林えびの高原線展望所」

孫2人を引き連れてえびの高原へ。
昨日はコスモス牧場で入場料100円を払って(小学生以下無料)牛や馬にウサギにヤギにブタに孫とふれあい楽しむ。カートにお金がかかるのがね。孫が100円をねだるのが難点。
えびの高原では孫が鹿を見て追い掛け回している。広場で遊んでいると暗雲垂れ込み激しい雨だ。みんなあわてて逃げまわる。韓国岳も見えず登山者は合羽に雨傘を指して下山している。
晴れも望めそうもなくえびの高原を後にして生駒高原へと下る途中展望所から見た甑岳の斜面をには青空に雲が登って行くのを見て感嘆する。
展望所からの風景もススキを前にしてきれいだったね。孫は早く乗り物に乗りたそう。生駒高原は晴れていて青空の下ここちいい風が吹く。
いこまホールで彩加たちがマーチングの練習をしている。小学生ながら厳しい練習にこちらが戸惑う。
いっとき見てまた孫2人を連れてコスモス牧場へと向かう。新しいデジカメで撮影した花は使い方がイマイチでピンボケだ。


 9月15日(晴れ後曇り) 高千穂峰
天の逆鉾 フォト「天の逆鉾」

9月14日夜9時半新湯でポリ缶に水を汲み高千穂河原へと向かう。
高千穂河原には車はなく高千穂河原から御鉢の星景を撮影する。星はきれいに見えているが念のためジャンパーにゴアテックスのレインウエアを持って登る。
御鉢を登る途中で鹿児島方面の夜景を撮るが桜島は見えず。今の時間午前0時過ぎ。
御鉢を登るときは風もなくジャンパーを着ていて蒸し暑く腕まくりする。
月はとっくに西に沈んでいて星と町明かりで山が見えている。近くで鹿が泣き声をあげて威嚇している。

山頂より 御鉢に映る山頂の影 フォト「御鉢に映る山頂の影」と「山頂より」

星を撮影しながらで鞍部に着いたのが午前2時過ぎである。山頂にはオリオン座が明るく輝いている。でも雲が広がってきて星は消え天の川も消えてしまった。
日の出が6時前なのでじっと待っているわけにも行かず山頂を目指す。
午前5時山頂到着、東の空が明るくなって来だした。上空の雲はなくなりまた星が見え出した。天の逆鉾の星景を撮影したり夜景を撮ったり。
流れ星は結構見たのだが撮影できていないみたいだ。山頂で流れ星ではない白いものが2筋一緒に揺れながら北から南へと飛んで行き消えてしまった。
人工衛星が寿命で燃え尽きてしまったのだろうか。ロマンがある。


 9月20日(晴れたり曇ったり) 大浪池
午後からは里でも激しい雨が降った。
中秋の名月は22日で23日が満月である。大浪池の登山口に午後3時過ぎ到着、車は多くない。
雨も止んでいてすがすがしい。しかし登山道を登ると風が通らなくむっとする。
登る人はいなくて降りてくる人とすれ違うだけである。大浪池の頂上に着くが雲が垂れ込み池だけが見える。日没が6時14分なので東回りへと急ぐ。
東回りを登っていると男の子が1人でこちらに向かって来ている。昨年の韓国岳の事故の事もあり男の子に声をかける。
1人で先に行かないでここで待って置くようにと一緒に待っていると女性の方が降りて来た。
声をかけると々グループだというので別れて東回りを先に進む。辺りが薄暗くなり出している。
ダイモンジソウの花を撮影しなければならないので暗くなったらやばい。どうにか花も撮影できていつもの撮影場所に到着する。高千穂峰を見ると夕日に少し赤く染まっていた。
韓国岳はまだ雲の中で大浪池の北から雲が流れて月が見え隠れする。
夕日が雲をオレンジ色に染めて西に沈もうとしている。風もありジャンパーを着て星が出てくるまで粘る。でも雲が星を隠してしまって長居は無用と下山。


大浪池 高千穂峰と中岳 韓国岳
フォト「大浪池」「高千穂峰と中岳」「韓国岳」

 9月25日(晴れ) 韓国岳
月と韓国岳山頂 オレンジ色に染まる霧島山 フォト「月と韓国岳山頂」と「オレンジ色に染まる霧島山」

いつものパターンで今夜は韓国岳に登ることにした。
焼酎も酒も止めていて今年の5月からはビールも止めているので好きな時間に山に行ける。寝不足には気をつけねばなるまい。
韓国岳に行く前に新湯で水を汲み、えびの高原で星や月を撮影する。
韓国岳登山口には他に車はなくヘッドライトに懐中電灯のいでたちで登って行く。でも月は満月から2日過ぎただけで登山道を明るく照らしている。
6合目では風が少しありジャンパーにゴアテックスのレインウエアを着て手袋もする。
上空のうろこ雲は南へとゆっくりと流れていて月明かりと星が少々見えている。
8合目を過ぎて火口を覗くと底が白くしている。雲が澱んでいると見て撮影。大浪池は火口湖に雲はなかった。
月明かりでバルブ開放でも15秒も開いておれば白くなってしまう。星の軌跡は無理だが15秒くらいでも星は撮影できるので良しとしよう。
山頂には午前4時過ぎに着くが日の出までにはまだ2時間ある。山頂で待っていると人が来るわ、来るわ、日の出の撮影に10名以上は居たようだ。
いつのまにかうろこ雲も消えていて絶好の撮影日和となる。この瞬間が心躍るのである。
山頂のススキは少なく場所を移動してどうにかススキの朝焼けを撮影する。新燃岳は時々噴煙を少し上げていて迫力なし。遠く桜島もおとなしい。
満足して下山したのだが山頂に咲くダイモンジソウを撮るのを忘れてしまった。


 9月27日(小雨) 皇子原公園
ヒガンバナ フォト「ヒガンバナ」

朝、孫からの電話で一緒に遊びましょうである。
妻は午後から健康体操があるというので午前中孫を連れて皇子原公園に行くことにした。
皇子原公園のヒガンバナは早くも白くへだって来ていてピークは過ぎていた。小雨が降っていて公園の遊具は濡れていて孫はうらめしそうに眺めたりさわったりしている。
傘を差すまでもなく彼岸花の散策路を一巡する。ここ皇子原公園にもゴーカートがあり孫と妻の3人で乗ってヒガンバナの中を走り回る。
ゴーカートの音に孫は乗るのをビビッていたがすぐに慣れたようで楽しんでいる。
ミニSLは今日は運転中止とかで今度はバッテリーカーに乗って遊ぶ。ちなみにアンパンマンのバッテリーカーは2人乗りで200円なり、おまけのカードが出てくる。
他にも100円のバッテリーカーがあったが1回乗っただけで雨となる。ゴーカートは1人乗り300円、2人乗り500円で雨の中でも楽しんでいる人がいた。
休み明けの月曜日でもヒガンバナを見に訪れる車で駐車場には車が絶えることがない。
散策路を歩いてじっくりのんびり景色を眺めればいい写真が撮れそうな気がする。今日は孫を連れてだからいい写真が撮れなかった。
と他人の性にする私である。


皇子原公園 アンパンマンのカート
フォト「皇子原公園」

 9月29日(晴れ雲多し) 矢岳
午前4時前、御池に到着する。高千穂峰を見ると雲がかかってきていたのですぐに撮影。矢岳へと向かう。
皇子原公園前について高千穂峰を見るがもう雲に隠れていた。公園を過ぎ林道を走り抜け午前4時半に矢岳登山口に到着、他に車はなし。
オリオン座が見えていたがすぐに雲に隠れてしまった。日の出も期待できず車で小休止だ。
夜が明けて雲間から太陽がちらっと顔を出す。それなりの写真を撮ろうとあたりをキョロキョロ。
私の撮影方法である。いっときもじっとしていない。午前6時47分、矢岳へと登って行く。いつもの谷渡りコースだ。
中腹を過ぎてミカエリソウが草緑の大きな葉を急斜面一杯に広げている。でも花はまだ少なく頂上へと登って行く。今年は開花の時期が遅いようだ。
頂上に近づくにつれ花数が多くなり心うきうき、身体ガクガクである。
雲は低く中岳も新燃岳も見えず高千穂峰も雲の中だ。韓国岳は下山するまで現われなかった。
夷守岳方面は青空も出ていてミカエリソウが斜面一面に花を咲かせている。平日なのに結構人とすれ違う。一眼レフデジカメの人ともすれ違う。
下山して登山口の車を数えると11台あった。


矢岳 夷守岳 竜王山への尾根 ミカエリソウ
フォト「矢岳」「夷守岳」「竜王山への尾根」「ミカエリソウ」


  平成22年   
10/2 生駒高原   10/5 中岳裾野   10/6 韓国岳裾野   10/9 新湯   10/11 御池小登山口   10/16 韓国岳   10/17 御池近くの牧場   10/27 六観音御池   10/28 大浪池   10/31 韓国岳
 10月2日(曇り) 生駒高原
生駒高原 フォト「生駒高原」

午前3時過ぎ高原町の霧島連山が見渡せる場所。
しかし霧島連山は雲が低く垂れ込み星も見えず、遠くでは雷が光っている。
用水路のそばにはコスモスが咲いていたので念のためマニュアル撮影をし生駒高原へと向かう。
生駒高原の手前の陸橋の上から生駒の明かりと夷守岳を撮影する。星が出ていないのが残念である。
生駒高原の敷地内には勝手に入れないので周りの沿道越しにコスモスの咲き具合を覗き込む。
7,8分咲きだろうかかすかに風にコスモスが揺れている午前6時過ぎ、韓国岳も甑岳も見えているが薄暗く何とか撮影する。
バルブ開放で数秒撮影すると画像は暗く、長くすると花が流れて写る。やっかいだ。
日の出の時間が過ぎても辺りは雲のせいで薄暗い。他に撮影している人もいないようで私はなんと物好きなのかとあきれるのである。
ビデオでも撮影したのでこれは楽しみだ。明日は孫の運動会なので体力温存、午前7時には帰路につく。


 10月5日(晴れ) 中岳裾野
中岳裾野から中岳の星景 中岳裾野から高千穂峰の星景 フォト「中岳裾野から中岳の星景」と「中岳裾野から高千穂峰の星景」

新湯の水汲み場では先客がボトルに水を入れていて時間がかかりそう。
水は後回しにして新湯の星を撮影するため坂を上がる。
西の空には雲が広がっているがそのほかは星が輝いている。でも少し藻やっている感じだ。韓国岳の上空にはカシオペアがあるが反対方向にある北斗七星は夜明け前にしか現われない。
孫の賢太から星座の写真を撮って来て欲しいと頼まれた。私が知っている星座は今の時期カシオペアとオリオンと北斗七星だけである。
まずカシオペアを撮影して1つクリアだ。新湯から戻って水を汲み高千穂河原に行く。
ここから夜空にはまだ雲がなくここで星を撮影して中岳の裾野へと登って行く。裾野を歩きながら撮影していくのだが雲が広がってきて星がどんどんと消えていく。
月はまだ昇って来ていなくて辺りは暗くなる。ここで懐中電灯を照らしての撮影となった。標識だけがやけに目立つ。
これ以上裾野にいても星は期待できないので高千穂河原に戻り次はえびの高原だ。
大浪池の予定だったが雲が影響して大浪池はパスする。えびの高原も雲が広がっていた。しかたなく車の中で仮眠する。寒さが身に凍みる。


 10月6日(晴れ) 韓国岳裾野
裾野の岩 韓国岳 フォト「韓国岳」と「裾野の岩」

深夜0時、車の中で寝る。深夜2時頃、冷え込みが厳しくなり車のトランクから防寒具を2枚出して身体に纏う。
上はすでに防寒具を1枚着ているので2枚がさねである。空はまだ雲が天を覆っていて星は見えない。車が1台通り過ぎていく。
午前4時、目を覚ますと夜空には雲がなく星が見える。すぐにトランクを開けて撮影スタンバイである。韓国岳の登山口に車がライトを照らして1台到着だ。
韓国岳の3合目にも灯りが揺れ動いている。不動池を見ると星が湖に映っていてこれを撮影するが星明りが弱くうまくいかない。
北斗七星が東の空から出て来ていた。ひしゃくの柄の最後の星はまだ見えない。
午前4時半、韓国岳の裾野へと移動する。韓国岳の裾野は回りに大きな木がなくススキの原だ。星もよく見え星を撮りながら夜明けを待つ。
ときおり鹿が威嚇の声をあげびっくりする。裾野はススキと岩に湿地でライトをつけてあちこちと歩き回るのは怪我の元だ。
段々と明るくなっていくので心配はしていない。裾野からの日の出は素晴らしい。
太陽がススキを照らして幻想的に揺れる。やっぱり朝の光は気持ちがいいし絵になる。朝焼けは雲が少なく期待しすぎだった。


 10月9日(晴れ) 新湯
ヘッドライトの軌跡 フォト「ヘッドライトの軌跡」

昨日も雨、今日も日中は雨。
夕方6時前空には雨雲がなくなり夕焼けの空になって来ていた。ひょっとして「りゅう座流星群」が見れるかもといそいそと新湯へと向かう。
午後7時過ぎ新湯に着き車から降りる。風は微風で新湯は靄が澱んでいて大浪池や韓国岳はまだ見えない。空は星が見えるが薄い雲が流れている。
りゅう座流星群のピークは昨日だったのだが今晩でも見れるはずとカメラをセッティング。
車の通りが結構多い。午後8時を過ぎてまず東の空へとカメラを向けてバルブ開放だ。
待つ間夜空を見上げていると大きな流星が西の空を北から南へと流れる。バッテリーを交換していると今までカメラを向けていた方向でまた大きな流れ星だ。
ついていない。その後はたまに流れ星に気づくくらいで流星群は昨日で流れつくしたようだ。
月も出ていなくて今夜は完全に期待はずれであった。


 10月11日(晴れ) 御池小登山口
御池小登山口・夢ケ丘から望む高千穂峰 フォト「御池小登山口・夢ケ丘から望む高千穂峰」

夕方から雲が広がってくるとの予報。それでも夕焼けに星も見れるかもと家を出る。
ついでに孫の運動会のビデオを編集しDVDにしたので届けることにした。
御池の方へ車を走らせているのだが西から雲が広がりそうな予感だ。行き先は最初、御池〜高原町〜生駒のつもりだったが変更して御池小登山口に向かった。
御池小登山口に着くが他に車はなくひっそりとしている。鹿の甲高い鳴き声だけが山麓から聞こえてくる。
登山口の上手の高台に夢ケ丘があり開墾碑があり掲揚ポールが2本ある。桜の木があり桜の花が2輪狂い咲きしている。
木の間から西の方角が夕焼けとなりビデオに撮りデジカメで撮影する。
時間が経つにつれて高千穂峰の山頂に雲が垂れ込み、二子石にも雲が流れてきた。夜のふけるのを待って星景を撮ろうと思っていたが周りにも雲が覆って来だして撮影はあきらめた。
夢ケ丘からは南西方向だけが見晴らしが悪い。他の方角は見晴らしがいいので星の撮影も楽しみだ。次回を楽しみにしよう。


 10月16日(晴れ) 韓国岳
日の出 開聞岳と桜島 フォト「日の出」と「開聞岳と桜島」

15日夜8時、御池。雲が広がっていて星はない。
同9時、高原町。霧島連山は見えているが星も月もない。9時半、出の山公園。同じ。10時前、生駒高原。ここも同じ。
夜中10時過ぎえびの高原、ここも山は見えるが雲が広がっていて星は見えず。車の中で寝る。
夜中11時過ぎ、西の空にようやく月が出た。上弦の月である。明日は土曜日で今の時間でも結構車が走っている。
日が変わって深夜1時前には雲は流れて天空に星が輝いている。月は西に沈んでいる。
韓国岳5合目と白鳥山 紅葉し始めた韓国岳火口壁 フォト「紅葉し始めた韓国岳火口壁」と「韓国岳5合目と白鳥山」

登山口に移動してすぐに登って行く。薄い雲が時々流れている。無事に3合目を通過してここで星と夜景を撮影する。流れ星を時折見かける。
5合目に午前3時半到着する。登山口を見ると車が停まり明かりが見える。山頂に着いたのが5時半頃でここに着くまでに2,3人の人に追い越されている。
日の出は午前6時1分過ぎで東の方は明るくなっている。
今日の韓国岳からの夜明けは素晴らしく山並みがきれいで、雲がまた良かった。空気も澄んでいて開聞岳も見ることが出来た。火口壁も色づきだしていていよいよ秋本番だ。
登山者も多く朝帰りの私とすれ違う人、人人だ。





 10月17日(晴れ) 御池近くの牧場
ススキと霧島連山 フォト「ススキと霧島連山」

夕方、御池近くにある牧場で一人夕焼けを待つ。上空には月も見える。
太陽は高千穂峰の向かって左に位置し稜線の上にある。10時前、生駒高原。ここも同じ。
筋雲も左から少しづつ広がってきて北へと伸びている。夕焼けが見れる。
午後5時21分太陽が稜線を沈んでいくと辺りがオレンジ色に変化していく。新燃岳の噴煙もオレンジ色に輝いている。
筋雲も刻々と色が変化していきこのロケーションを独り占めして満足である。
周りが青色から紫色へと変わって星も見えてきた。天空の月が足元を煌々と照らしライトもいらないくらいだ。
カメラを設定するときにライトで照らすくらいで済む。北の方角には北斗七星の柄の部分が見えるが小林市の明かりで地平線の星は見えない。
午後8時過ぎには雲も広がってきて退散。


 10月27日(曇り) 六観音御池
午前2時半、不動池駐車場2台の車がすでに停まっていた。
空は白い雲に覆われて月も見えず、星も見えない。韓国岳の頂上は見えている。日の出も星景も期待できないので車の中で寝ることにした。
風は弱く冷え込みも厳しくないがエンジンを切っているので防寒具を足から胸まで2枚着る。午前6時になったが天候は変わらず。
曇り空の中を池めぐりコースを歩く。東の空は雲の隙間からオレンジ色が見えていた。
登山道から六観音御池の裏手の高台に上り撮影開始だ。上空の雲が少し染まっている。この高台から韓国岳がよく見え左に目を向けると丸岡山がありその横に夷守岳である。
甑岳は韓国岳の90度左に位置し夷守岳と甑岳の間に小林市が見える。
韓国岳の右手には大浪池が平たく見えている。六観音御池の裏手の尾根を進みながら紅葉を撮影する。
尾根から見る六観音御池は正規の登山道の展望台から見るのとまた違って見え新鮮に映る。
いっとき撮影して登山道に戻り展望台から撮影し戻る。平日だがカメラマンも結構多くえびの高原は観光バスも往来していた。帰りに霧島バートラインの紅葉を見る。


六観音御池 六観音御池 不動池
フォト「六観音御池」と「不動池」

 10月28日(曇り) 大浪池
大浪池西回り 大浪池東回り 落陽前の大浪池と韓国岳
フォト「大浪池西回り」「大浪池東回り」「落陽前の大浪池と韓国岳」

昨日は夕焼けがきれいだった。
今日は昼から晴れ間があるような天気予報である。今日の夕方も夕焼け空になるかも知れないと昼前から大浪池へと車を走らせる。
大浪池の紅葉も見ておきたいし、ウメバチソウの写真も撮りたいし。大浪池登山口に昼前に到着する。
雨がパラパラと降ったり止んだりしている。日差しはない。頂上に午後1時到着。
曇り空でどんよりとした天気だ。遠く北の空に青空が見えている。西回りへと進み紅葉の色づきを見る。西回りより東回りの方が紅葉が早いようだ。
西回りから引き返して東回りへ進む。西回りでは傘を差したりしたが東回りでは雨の心配はなく
北の空にあった青空がこちらに広がって来ている。午後4時半過ぎ雲間から太陽が現われ火口壁を照らす。紅葉が浮かび上がる。
午後5時半過ぎ空に浮かぶ雲が赤く染まり始める。1分1分があっという間に過ぎ夕焼けはいっそう鮮やかになる。
湖面にも夕焼けが映りこみ夢中でシャッターを切ったのである。


東回りから望む新燃岳と高千穂峰 高千穂峰 新燃岳
フォト「東回りから望む新燃岳と高千穂峰」「高千穂峰」と「新燃岳」

 10月31日(小雨後曇り) 韓国岳
韓国岳 えびの高原 フォト「韓国岳」と「えびの高原」

午前3時前到着、他に車はなし。韓国岳は見えるが雲が低い。天気予報では午前9時から晴れのマークだ。
3合目を過ぎた頃から雨が降り出してきて傘を差す。ガスも濃くなりヘッドライトでも先が見えず時々ライトを消して山を確認する。
午前5時15分山頂に着くがそのまま縦走路を歩いて行く。日の出は6時半でまだこの時間は真っ暗でガスも濃く用心して進む。
これから何時間スタンバイか、雨の中合羽を着て傘を差して待つ。手袋も濡れてしまって、それでも手袋をしていた方が寒さを防げる。
午前9時48分新燃岳が一瞬姿を見せたがまた消えてしまった。
山頂で団体と会う。火口の中もガスで見えず下山していると会うわ会うわ。今日は日曜日団体と家族連れに諸々の登山者とすれ違う。
雨も止み2合目では紅葉が見事で山頂で撮影できなかった分ここでの撮影は楽しかった。
下山して韓国岳を見ると山肌はすっかり紅葉していた。晴れたときは青空に映えるのだろう。また出直しだ。



  平成22年   
11/3 大浪池・韓国岳   11/6 新湯   11/8 新湯   11/13 池めぐり   11/15 韓国岳   11/18 中岳裾野   11/20 御池・高原町   11/24 小池
 11月3日(快晴) 大浪池・韓国岳
大浪池頂上の星景 フォト「大浪池頂上の星景」

午前2時過ぎ、まず新湯で星を撮影する。
雲も少なく時々流れ星を見るが画面に入らず。午前3時過ぎに大浪池登山口に到着する。車が1台停まっていた。
ここでも星を撮影し登山道を登って行く。木々の隙間から星が瞬いている。頂上には午前4時前に着き、さっそく星を撮る。
韓国岳の稜線には灯りが1つ2つだけではなくかなりの人数が登っている。
こちら大浪池でも撮影していると1人2人3人とライトを照らして思い思いのところに行かれている。
避難小屋に到着するまで約2時間もかかってしまった。あまり天気が良いので韓国岳避難小屋から韓国岳を目指す。
時々大浪池の方を振り返るとコントラストの強い風景に足が止まってしまった。韓国岳から下山する人がすごく多くて撮影ポイントを教えてくれる。
韓国岳の山頂が見えるところまで登ってきたがここで思案する。引き返すか、山頂まで行くか。
結局ザックと三脚をその場に置いてカメラ片手に山頂まで行く。山頂も大勢の人で、ヘリコプターは連山の上空を飛ぶは、飛行機は飛ぶはで秋真っ盛りだ。
山頂に着いた途端、携帯がなる。家族にアクシデントがあり急きょ元来た道を引き返す。
それにしても大いに秋を満喫した日であった。


 大浪池登山口3:25→大浪池頂上3:52→西回り→韓国岳避難小屋9:04→韓国岳10:48→韓国岳避難小屋11:23→東回り→大浪池頂上12:11→大浪池登山口12:36

大浪池登山口 大浪池頂上 大浪池
フォト「大浪池登山口」「大浪池頂上」「大浪池」

大浪池と桜島 紅葉 韓国岳山頂
フォト「大浪池と桜島」「紅葉」「韓国岳山頂」

 11月6日(晴れ) 新湯
新湯の砂防堰 砂防堰の橋より フォト「新湯の砂防堰」と「砂防堰の橋より」

午前2時半、新湯に到着。空には雲がかかり星を見ることが出来ない。しかたなく車の中で仮眠することにした。
時々車の中から夜空を見上げると雲が切れて星が見えたりする。真上にあるオリオン座は見えたりするが新燃岳の方は雲がかかっていて星はない。
午前5時半過ぎにようやく獅子戸岳の上空の北斗七星が見えたので撮影開始だ。韓国岳はと言うと全然見えない。大浪池にも雲が垂れ込んできている。
午前6時半、多分日の出の時刻だろう。でも灰色の雲が太陽の光を遮っている。それでも上空の雲が焼けだした。
灰色雲が流れてうろこ雲が新燃岳の上空に広がってきてシャッターチャンスとばかりパチリ!パチリ!。
午前7時、新湯林道へと向かうが林道は進入禁止となっていた。しかたなく新湯の砂防堰の沢に車を回すことにする。
ここ新湯の沢の紅葉も沿道沿いの紅葉も色づいていてなかなか風情がある。沢を流れる水の音と朝を迎えた鳥の鳴き声が住んだ新湯に響いている。
青空もあったのだが段々と雲が広がってきて少しどんよりした天気になってしまった。沢沿いに上がって行き紅葉を楽しむ。


 11月8日(晴れ雲多し) 新湯
新湯の沿道沿いの紅葉 フォト「新湯の沿道沿いの紅葉」

昼から六観音御池の紅葉を撮りに行く。
新湯に着くと青空も消え雲が広がり始めている。風も新湯の谷間を吹きぬけて肌寒い。
予定では新湯、次に硫黄山から不動池を撮り夕方に六観音御池の映り込み。それから展望台に登り夕暮れの雰囲気を撮る。と言った段取りであった。
これが新湯でもろくも計画倒れとなった。はじめ見えていた韓国岳は消え大浪池にも雲がかかってきた。
新湯の紅葉も太陽が顔を出すと輝きを増し、雲の中に入るとくすんでしまう。小1時間で新湯からえびの高原へと向かう。
えびの高原まではビデオで撮影する。えびの高原は思った以上に風があり車から降りないで外を眺めているだけ。
週末のような大賑わいの人出はないが池めぐりのコースはカメラを持った人が目に付く。
今週はもう山には行けそうもなく今日で今年の紅葉も見納めになるのだろうか。


 11月13日(曇り) 池めぐり
紅葉 フォト「紅葉」

午前2時20分、霧島バードライン。ここも雲で星は見えず1枚だけ撮影して不動池へと向かう。
午前3時オリオン座がぼんやりと見えてきた。韓国岳の上空はやはり雲で星は見えない。オリオン座もすぐに消えてしまった。
車の中で防寒具を着て時々空を見ている。午前4時半頃から車のライトが辺りを照らしながら1台また1台と登山口に来ている。
午前5時、韓国岳にヘッドランプの灯りが動いている。私も車を移動して池めぐりのコースを歩き始めた。
日の出の時間になっても太陽は出ず遠く市房山付近が色づいただけだった。六観音御池の紅葉も終わっていて晩秋の装いを感じる。
白鳥山から二湖展望台へと向かう途中で1人また1人とすれ違う。今日山にいる間太陽を見ることはなかった。


 11月15日(晴れ) 韓国岳
韓国岳山頂から・日の出 爆裂壁越しに見る白鳥山 甑岳 硫黄山
フォト「韓国岳山頂から・日の出」「爆裂壁越しに見る白鳥山」「甑岳」「硫黄山」

午前1時半、新湯。午前2時25分えびの高原。
まず前日の夕方に高千穂峰の麓の御池まで車を走らせたが山は雲に隠れていて夕焼けは見れず引き返す。
夜半に起きて出発して新湯に到着、夜空には雲がなく星が輝いている。しし座流星群が間じかに迫っているのか流れ星が目に付く。
えびの高原でも流れ星が天空を飛び回っている。と表現、しかしカメラには納まらず。
山頂の冷え込みが厳しいだろうとゴアテックスの雨具をザックに入れて登山道を登って行く。星が木々の間から見えてうっとりする。
カメラのバッテリーの消耗が早いので星を撮るのも慎重になってしまう。それでも水平がだめとか失敗が多い。
バッテリーは5つ持っていくのだが冬に備えてまた購入しよう。
山頂では日の出が見れて写真もオーケー、ビデオもばっちし。他に人もいなくて貸切である。と山頂を見たら2人いた。
縦走路から北峰へと向かうが火口から吹き上げる風が強烈だ。それでも負けじとシャッターを押すのである。
帰ってパソコンに取り込みフォトを見るが星景が良かったり悪かったりだ。18日はしし座流星群だが天気は曇りの予報になっている。


 11月18日(晴れ) 中岳裾野
高千穂河原 御鉢から昇る太陽 フォト「高千穂河原」と「御鉢から昇る太陽」

18日夜中の天気は下り坂のようで17日の夜11時過ぎに家を出る。
新湯で水を汲み空を見上げるとうろこ雲が月明かりに見えている。韓国岳は見えず、えびの高原へと車を走らせる。大浪池登山口には車は無し。
えびの高原のカーブの駐車帯に車を停めて雲の流れを見るが次々と南から雲が来る。
月は西に傾いているが時々しか北斗七星もオリオン座も見れない時間が続く。午前3時前になって雲がなくなり星が見えてきた。でも今夜の冷え込みは厳しくバッテリーの消耗が早すぎる。
中岳登山道から望む桜島 新燃岳の噴煙 フォト「新燃岳の噴煙」と「中岳登山道から望む桜島」

高千穂河原に行くまでにバッテリーを4本使ってしまい残りは1本となる。星の撮影は止めて高千穂河原に到着する。ここも他に車はなく3枚撮影して中岳の裾野へ登って行く。
裾野でも風は冷たくベンチもうっすら光っている。防寒具の2枚重ねだ。午前6時過ぎ高千穂峰の周りが明るくなり始めている。
日の出は高千穂峰のどこから昇ってくるのだろうと思案、御鉢からとは判っているのだが・・・。
高千穂峰にかかる雲も朝焼けとなり一応絵になっている。中岳登山道(九州自然歩道)から引き返してツツジコースを歩きモミヂコースを歩き下山する。
注文したバッテリーが来ていないかと帰りを急ぐ。




 11月20日(晴れ) 御池・高原町
御池と高千穂峰 フォト「御池と高千穂峰」

昨日が夕焼け空だったので今日も同じかと高原町に行く。
高原町の手前に御池がありここに立ち寄って見る。太陽は高千穂峰の裾野の上にあり沈むまでにはまだ時間がある。
御池はさざなみが立っていて高千穂峰の映りこみはなく写真を撮っても露出オーバー気味になる。
御池を訪れる人が結構多くてアヒルかガチョウか知らないが餌を求めて賑やかである。
午後4時半、高原町のほたるの里に着く。御池からは車で5分くらいで着く。ここから見る霧島連山は高千穂峰から夷守岳まで見れるが韓国岳は見えない。
新燃岳も矢岳の真後ろに位置していて噴煙は矢岳から上っているように見える。
夕焼けを期待していたのだが空には雲がなく連山を少しオレンジ色にしただけで日が暮れた。
星はというと北東の方角に満月に近い月が出ていて下界を照らしている。ほんとに明るくて星も肉眼でまばらにしか見えず2枚星を撮影して家に帰る。


 11月24日(晴れ) 小池
小池に映る岸辺の木 フォト「小池に映る岸辺の木」

昼前から小池に行って見る。
散策路から小池へ降りると少し風があり湖面はさざなみが立っていた。風が止むと小池の湖面に高千穂峰が映りこんだが波で揺らめいている。
小池の端っこに渡り鳥が群れを為して泳いでいる。私の気配を感じてみんな端っこに行ってしまったのである。
小池への入り口から降りること約20分で岸辺に到着する。
サザンカの木が何本あるだろうか、木いっぱいに白い花を咲かせている。白いサザンカの花に青い空は見ていて気持ちがスッキリする。
小池の紅葉は少なく崖寄りに2本紅葉していてそれが湖面に映っている。小池から散策路に戻って御池への鑑賞路の分岐まで行って見た。
途中には巨木がたくさんありこれから紅葉が始まろうとしている。今日は平日で誰にも会わなかったがのんびりとした時間を過ごした。



  平成22年   
12/5 大浪池   12/9 韓国岳   12/14 新湯   12/18 大浪池   12/22 六観音御池   12/29 大浪池
 12月5日(晴れ) 大浪池
大口市の女史 桜島の噴火雲 フォト「大口市の女史」と「桜島の噴火雲」

午後3時前、大浪池の頂上に立つ。少し風があるが大浪池の湖面に韓国岳も回りの木も映っている。
東回りの方を見ると女性2人が下りて来ているのが目に留まり1枚シャッターを切る。
ビデオで大浪池と韓国岳を撮っているとさっきの女史2人が大浪池のプレートの所で写真を撮っている。
「撮ってあげましょうか」と声をかけるとデジカメを渡してくれた。1人の人は山登りがベテランでもう1人の人は初めての登山と言われ、
えびの高原〜韓国岳〜大浪池一周〜えびの高原のルートの途中とか。初めてですごいと思った。年の差だろうとつくづく若さに一人感心する。
HPにアップしてもいいとのことで遠慮なく掲載。女史2人は西回りへと登って行き、私は東回りへと進む。
桜島は噴煙を上げていて、その雲がジグザグ模様で西へとゆっくり流れている。午後5時には西に沈む太陽に雲が重なりオレンジ色に染まってきた。
これが桜島の雲とは書かなければ信じてくれないだろう。
西の空は太陽が沈み地平線はオレンジ色に輝いていて、その上は濃い青になり星が見えてきた。
またまた桜島の噴煙が地平線に上がる。星景も撮影し東回りを戻り頂上で星を撮り下山する。大浪池登山口に着くと私の車が1台あるだけだ。
ここでも星景を撮りさあ帰ろうとエンジンをかけるがかからない。
何回か試みるがだめで今夜は車中泊かと思いながら数分後キーをまわすとエンジン全開。やっと帰れた。


 12月9日(晴れ) 韓国岳
えびの高原スケート場 韓国岳5合目 韓国岳6合目
フォト「えびの高原スケート場」「韓国岳5合目」「韓国岳6合目」

大浪池 霧氷 韓国岳山頂 韓国岳火口
フォト「大浪池」「霧氷」「韓国岳山頂」「韓国岳火口」

午前中に車のバッテリーを点検して韓国岳へと向かう。
高千穂峰も頂上がうっすらと雪化粧している。
午前11時前に新湯に着くと大浪池も韓国岳も南面が白くしているが韓国岳の山頂は雲に覆われている。えびの高原までは融雪剤が道路に散布されているがチェーン規制はなし。韓国岳登山口には車が数台とバス1台、車は不動池の方と合わせて10台はない。
すぐに硫黄山の石の階段を登って行く。石の階段も雪で滑りやすい。通りがかりに雪を撮影する人や情報を聞いて駆けつけた人が1合目から2合目で写真を撮っている。
登山靴ではなく服装も車から降りてきてそのままの人もいる。風が冷たく皆さん寒そうだ。
1合目から霧氷があり時間が経つにつれ青空も広がってきて山頂の景色も期待できそうだ。

韓国岳山頂から望む高千穂峰と新燃岳、獅子戸岳 韓国岳火口壁 フォト「韓国岳山頂から望む高千穂峰と新燃岳、獅子戸岳」と「韓国岳火口壁」

3合目で東京から来た修学旅行の学生さんに会い、引率の人が9合目辺りで引き返してきたと言われた。山頂は風が強そうだ。
4合目から簡易アイゼンを登山靴につけ登る。えびの高原のスケート場では滑っている人が見える。
5合目でも辺りは銀世界である。霧氷も登るにつれて大きくなってきた。
大浪池を見ると池の回りと火口壁は白くしているが湖は凍っていなくて波が立っている。午後2時韓国岳の山頂に立つが周りには誰もいない。
山頂の霧氷は木が小さいので霧氷も背が低い。でも木と言う木はびっしりと霧氷の花を咲かせている。
下山し1合目に戻ると登山道の雪も霧氷も溶け出していた。午後4時半前に登山口に着き日没まで車の中で待機する。
太陽が西に沈み韓国岳が少し赤くなった。星景も撮りたかったがまた調子が悪くなり帰ることにした。


韓国岳北峰 韓国岳登山ルート 韓国岳
フォト「韓国岳北峰」と「韓国岳登山ルート」「韓国岳」

 12月14日(晴れ) 新湯

新湯からの星景 フォト「新湯からの星景」

テレビではふたご座流星群のピークは今夜8時頃と言っていた。
また風が強まり寒くなるとも言っていた。ヒートテックのインナーウエアを2枚重ねて着込み出発する。
新湯に着いたのが夜8時半前である。新湯の坂の途中のいつもの撮影場所で車を停め降りると強烈な風だ。
三脚を立てても手で押さえても無理なようで、また風が冷たすぎる。韓国岳も雲に隠れている。
空を見上げるとオリオン座の上にふたご座が見えていて流れ星も見える。が、ここは止めて新湯温泉の方へ回りここで風を避けながらの撮影をする。
セッティングであわてたのかISOをAのままで撮影しているのに気づかない。流星群は1時間に20個くらいだとか、月明かりでそんなには流れ星を見ることはない。
韓国岳にかかっている雲が気になり、えびの高原へ行くことにした。
えびの高原に着いたがやはり風が強く雲も空一面に広がっていて星の撮影は無理とまた新湯へ戻る。
新湯に戻ってまた星景を撮影、同じ構図ばかりになり撮影もいいかげん雑になってくる。2時間くらい経ってISOをセットしていないのに気づきISOを1000にして撮影する。
帰りに新湯の坂から韓国岳を見るともう雲もなく星が見えていた。ここですうまい撮影する。撮影した枚数は30枚だった。


 12月18日(曇り後晴れ) 大浪池

大浪池東回りより 高千穂峰 フォト「高千穂峰」と「大浪池東回りより」

午前3時48分、新湯にて星景を撮り大浪池へ向かう。流れ星は1個見ただけで新湯から見た韓国岳も大浪池も雲がかかっているようだ。
登山口では星が見えていたのだが登っているうちにいつのまにか見えなくなっていた。大浪池の頂上に着くが星も湖も韓国岳も見えず時折小雪がぱらっと降ってくる。
ヘッドライトをつけて辺りを見てみるがガスばかりで消すとうっすらと周りが見える。
星景は無理で岩陰に身を寄せて待つこと1時間、日の出は7時過ぎなので東回りへと進む。
高千穂峰はオレンジ色に染まりだしていて三脚をセットして撮影する。午前7時17分、高千穂峰の山頂の向かって左から太陽が顔を出す。
さっそくビデオとデジカメで撮影し太陽が高千穂峰のてっぺんに来るのを待つ。
午前8時15分、ようやく青空が見え太陽が霧氷を照らし出す。しかし韓国岳は中腹から上は雲の中である。
青空が出て太陽が顔を出し暖かさを身体に受けほっとする。霧氷は東回りの火口壁に出来ているのだが日が当たらず灰色に見える。
今日は寒さに耐え待ち時間も多かったがこんなときもあると自分に言い聞かせ下山する。帰りはまた新湯で1枚大浪池を撮影する。


 12月22日(晴れ) 六観音御池の裏山

不動池 六観音御池 フォト「不動池」と「六観音御池」

青空が広がりそうだったので昼から池めぐりに行くことにした。青空に赤松と枯れ木を撮影するのが目的で雲が広がらないように祈る。
新湯から韓国岳を見ると雲がかかっているが青空も多い。しかし道路から左側は灰色雲が流れている。
不動池に着きすぐに池めぐりを六観音御池へと歩いて行く。平日で人もまばらである。途中から六観音御池の裏山へと登って行く。
ここは赤松も多くまた枯れ木も多く裏山に登れば韓国岳も不動池も見える。
この裏山の尾根伝いに進めば二湖展望台の標識に出るのだが途中までで引き返す。尾根の南側は日当たりがよく汗が出てくるが北側は寒くひんやりとしている。
尾根で待っていると青空が広がってきて韓国岳の山頂も見えてきた。韓国岳も六観音御池も赤松も枯れ木も青空をバックに撮影でき満足する。
帰りは小林へと下り「七折れの滝」を撮影する。
写真の素材としてアップしているカテゴリーに「松」と「枯れ木」と「池」「滝」があり今日ので補充オーケー。明日は孫の発表会でビデオ係りである。


 12月29日(晴れ) 大浪池

大浪池頂上 大浪池斜面の雪模様 フォト「大浪池頂上」と「大浪池斜面の雪模様」

いよいよ年も押し詰まってなにかしらばたばたしている。
Mさんへの返信でも時間が取れれば大浪池に行きますと言っていたのである。
天気もいいし午前11時頃から大浪池に行くことにした。新湯に着くとえびの高原付近がチェーン規制のような看板が目に付く。
私の車の前方には警察の事故処理車が走っている。大浪池に着いてもまっすぐえびの高原の方へと走っている。
大浪池登山口には車が少なく平日で年末だからと思いながら登山道を登って行く。
登山道は雪があり凍っていて中間あたりで簡易アイゼンを靴につけ登る。大浪池の頂上から見た韓国岳は雲が山頂にかかり北から南へと雲が流れている。
雲は次から次に湧いてきていて雪雲のようだ。でも今は雪は降っていない。
東回りの火口壁の霧氷はこの前より小さく撮影しなかった。新燃岳の噴煙は勢いがよく雲が湧き出ているかのようだ。
風も強く霧氷もイマイチなので早めに下山して孫の土産にと雪をかき集めトランクに入れ帰る。
孫に見せたら喜ぶどころか冷たいから中に入ると言って興味を示さない。やっぱり自然の中にあるのが一番いいのかと思っている私だ。




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