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フォト撮れメモ 平成20年

  2008平成20年   
1/1 ユングフラウヨッホ(07/12/22)   1/2 新湯、両滝   1/3 大浪池   1/6 韓国岳   1/13 獅子戸岳   1/14 大浪池〜韓国岳   1/19 池めぐり   1/20 大浪池   1/26 韓国岳
1月1日(元旦)ユングフラウヨッホ(07/12/22)
ユングフラウヨッホ アイガー・トレイル フォト「ユングフラウヨッホ」と「アイガー・トレイル」

明けましておめでとうございます。
昨年末にヨーロッパ3ケ国ツアーで一週間ドイツ・スイス・フランスに行ってきました。
霧島山は雪と言うのに体調が思わしくなく、また霧島の道路はチェーン規制があっていてまたまたスリップ事故なんてと頭の中でよぎります。
霧島山は目と鼻の先ですので今日は雲で見えない高千穂峰の方向を眺めながら新年を迎えました。


1月2日(晴れ)新湯、両滝
両滝 フォト「両滝」

午前9時40分、新湯の砂防堰の路側帯に車を止め遊んでいた福岡ナンバーの親子に声をかける。
「新湯の坂を上ったのですか?」「その先の水汲み場で引き返しました。」と言われた。その車にはスタッドレスタイヤが装着されていたが危険を冒したくないのでここで遊んでいるとのこと。
その間にも車が何台も新湯の坂を目指していた。
手袋とカメラを持って写真を撮りながら新湯の坂を登って行くと1台車がバックで戻ってきた。そしてまた車がバックで戻ろうとしてスリップして道路をふさいでしまった。
幸いガードレールや溝にはまることもなかったが後続の車が数珠繋ぎになってきてしまった。他のドライバーの協力でことなく下まで下ることが出来ラッキーだった。
やっぱり新湯の坂は怖いなーと思いながら車のところまで戻り両滝へと行くことにした。
両滝には誰も着ていなくて新雪で滝までは滑らないようにと慎重に雪を踏み込んで急斜面を進む。スパッツをつけなかったので靴の中も雪が入ってしまって冷たい。
誰も来ていないので私の足跡ばかりがついている。雪かきも足が疲れるし体力がいる。
両滝の急斜面の雪を撮影していたら突風が吹き雪煙となって自分なりに神秘的な写真が撮れたと満足したのである。
帰り道、樹海を抜けてから対向車線は霧島神宮への初詣の車で数珠繋ぎとなっていた。御池への分岐のところまで渋滞で後続の車が都城から小林方面から来ていた。


1月3日(曇り)大浪池
霧氷 東回りより高千穂峰を望む フォト「霧氷」と「東回りより高千穂峰を望む」

今朝の新湯は昨日に比べて凍結しているところがほとんどと言っていいほどなかったようだ。
午前9時過ぎ新湯の坂を難なく過ぎてしまい大浪池へと車を走らせる。大浪池までの道路には雪が残っていたがスタッドレスタイヤで問題なく到着である。
登山口には10台近く車が停まっていた。えびの高原へと向かう車もある。
スパッツをジーンズの上につけ簡易アイゼンを登山靴に装着し、黒のウインドブレーカーを首までチャックで絞めて帽子を被り一脚を手にして雪の登山道を登る。
登りはじめから空には灰色の雲が広がっていて韓国岳の姿は期待できない。
頂上は霧氷があるもののモノトーンの景色だ。露出をアンダーにして撮影しているのだが白に近づかない。いつのまにか露出の操作も忘れて撮影している。
湖面へと下ろうと見るとまだ誰も下に降りた足跡がなく吹き溜まりに足を踏み入れるとひざまですっぽり雪に埋もれる有様だ。
笹に積もった雪を一脚で落としながら湖面に着く。湖面は波頭が立っていて空を見上げると太陽がぼんやりと輝いていた。
上に上がってから東回りへと向かう。
東回りから見下ろす新湯の坂が気になってしょうがない。朝通ったときは凍結したところがなかったから帰りも大丈夫だろうと自分に言い聞かせる。


1月6日(快晴)韓国岳
韓国岳山頂から望む高千穂峰 フォト「韓国岳山頂から望む高千穂峰」

韓国岳登山道1合目で爆裂壁から上る朝日を狙ってスタンバイ。
待っている間に簡易アイゼンをつける。小地獄の石の階段もアイゼンをつけたほうがいいなと思いながら登って1合目に下るところで装着したのである。
ここで待つこと15分くらいか、爆裂壁から太陽が輝きだす。
頂上からの朝日は撮れなかったが麓からの朝日を撮る事に満足して登山道を登って行く。
木には霧氷はないけれど登山道はやはり固くなった雪がずっと山頂まであり簡易アイゼンが役立った。それにしても今日は暑く額に汗も出る。
風もなく手袋もいらないくらいである。空には雲ひとつなく抜けるような青空が広がっている。振り返れば遠く普賢岳も見える。
韓国岳5合目で大浪池の後方に桜島が見えその左には開聞岳も三角形を見せている。
その左には高隈山系があり山並みがきれいに霞んで見える。気温も上昇しているはずでついに手袋をはずしてしまう。
山頂も風はなく春のような陽気である。
雪を求めて縦走路へと歩く。
人が踏み込んでいない積雪を探しながら自分なりに構図を決め撮影、山頂にも霧氷はないが冬のロケーションは素晴らしく登ってきた甲斐があったというものだ。


1月13日(晴れ)獅子戸岳
新湯分岐 獅子戸岳頂上 獅子戸岳から高千穂峰(左)と新燃岳を望む 獅子戸岳から夷守岳(左)と丸岡山を望む
フォト「新湯分岐」「獅子戸岳頂上」「獅子戸岳から高千穂峰(左)と新燃岳を望む」「獅子戸岳から夷守岳(左)と丸岡山を望む」

今日は高千穂峰に登る予定で車を走らせたが霧島の山はすっぽりと雲に覆われていた。辺りはまだ薄暗く車のライトが前を照らしている。
高千穂峰はやめて久しぶりに新湯から獅子戸岳か新燃岳に行こうと新湯の坂を上がって行く。現在午前7時、日の出までには後15分くらいある。
新湯で待っていると雲がとれて来て新燃岳が姿を現し、獅子戸岳も高千穂峰の三角にとんがった山頂も見え出した。
でも日の出の時間になっても太陽は現われず朝焼けもちょっぴりで新湯林道に向かうことにした。
新湯林道の終点まではここ何度も行っているのだがその先新湯分岐まではいつ行ったか以前の日記を見なければ判らない。
新湯分岐から新燃岳を見ると雲が広がっていたので反対の獅子戸岳に登る事にした。
獅子戸岳を登って行くと後方では高千穂峰が新燃岳から姿を見せ、うさぎの耳の方向からは桜島が見えてきて錦江湾の先には遠く開聞岳も見え出した。
韓国岳の方は青空が広がっていて獅子戸岳の縦走路を韓国岳の方へと下って見る。
韓国岳の縦走路の琵琶池辺りできらきら光っていてたぶん一人の人が韓国岳を下って縦走しているようだ。他には人を見ることもなく引き返すことにした。
獅子戸岳を下って新湯ヘと戻って行くと人とすれ違いだした。
久しぶりの獅子戸岳はとても遠いところにあるようであった。

新湯登山口7:38→林道終点9:04→新湯分岐10:02→獅子戸岳10:33→下山→新湯分岐11:24→新湯登山口12:57


1月14日(曇り)大浪池〜韓国岳
ヤブツバキ 大浪池と韓国岳 フォト「ヤブツバキ」と「大浪池と韓国岳」

今朝、平野では雨が降っている。ひょっとして山は雪になっているかもと期待度50%。
途中から雨も止み高千穂峰にかかっていた雲も消えていった。
大浪池登山口に着くと他に車はなく、いつもの手際でザックを背負いさっさと登山道を登って行く。慣れたものでではあるがちょっとペースを上げると後に堪える。
大浪池の頂上に着くと渡り鳥が1羽泳いでいて湖面に波が広がっていた。正面の韓国岳も見えていて山頂辺りは白くしているようだ。
どんよりとした天気で太陽も顔を出さない。西回りから1周することにした。どこを撮ると言うでもなし非難小屋に着く。やはり韓国岳の山頂が気になり板の階段を登る事にした。 板の階段を登っていると上から一人また1人と降りて来る。結局4人とすれ違った。
韓国岳山頂へ500mと書いてある標識のところから霧氷になっていて、この地点では高千穂峰も新燃岳も見えていて霧氷を入れて撮影する。
韓国岳の頂上は誰一人としていなくて寂しい原風景だ。ガスも出てきて景色が途切れてしまう。
大浪池のほうを見てこれからあそこまで戻らなければいけないのかと思うとぞっとする。
非難小屋へと板の階段を下っていくのだが、この階段が急でまた雪が溶けて濡れているので慎重になる。
ここを下る途中で山岳部の人たちだろう5人連れとすれ違った。スコップも持っていて登山道の途中で長い時間作業をされていたようだ。私が下って大浪池の東回りを歩いていてもまだ同じ場所で作業されていた。


1月19日(曇り)池めぐり
不動池 六観音御池 白紫池
フォト「不動池」「六観音御池」「白紫池」

池めぐりコースからすべて韓国岳をバックにして撮影。
不動池の路側帯に車を停めて池めぐりコースを進む。空はどんよりとしているが韓国岳は見えていて山頂あたりに雲がかかっている。
池めぐりコースから外れて不動池の反対側へと進む。今は葉っぱも落葉していて見晴らしもよく池の水も少ないので容易に回り込むことが出来る。
不動池のガードレールや車はどうしても被写体にはいってしまう。
次に六観音御池の反対側に登り韓国岳を撮影、朽ちた大木が冬空にマッチしていい感じだ。と私は思って撮影する。
このまま六観音御池へ下ろうとしたが途中で笹藪に行くてをふさがれ後戻り。急がば回れと言うこと。
白紫池は氷が張っていなくてどんよりとしていた。
白鳥山へ行こうかとも思ったがこの天気ではと思い、元来たルートを引き返す。
明日は気圧の谷が南九州にかかって雨とのこと、山はひょっとして雪になるかも知れないな。


1月20日(雨)大浪池
大浪池頂上 フォト「大浪池頂上」

新湯の水汲み場で霧島裂罅水?をポリ缶に入れ大浪池へと向かう。
今日は午前午後とも雨と言っていたのだがひょっとして雪かもと期待したがだめだった。新湯から韓国岳も大浪池も見えない。
大浪池の登山口の駐車場には車はなくバス停近くに車を停めて傘を差して登山道を歩く。雨足は強くなく時折ぱらつく位だ。
写真を撮ってもモノトーンで家に帰ってからの経過時間を確認するくらいだ。
頂上は横風が少々強く周りの景色も見えず早々に下山する。
物好きでなければ何も見えない山の頂上なんかに登る人はいないだろうなと思った。
下山して韓国岳へと車を走らせた。
韓国岳も見えるはずがなく観光客が雨の中、小地獄の石の階段を登っていた。この登山口も登山者らしき車はなかった。
不動池には2台停まっていて多分池めぐりを散策しているんだろうと思った。こんなつまらない日も人生のうちには何度もある。


1月26日(曇り)韓国岳
韓国岳山頂より 韓国岳4合目からえびの高原を見る フォト「韓国岳山頂より」と「韓国岳4合目からえびの高原を見る」

午前5時前、小地獄登山口の上空には月が星が見えて流れ星も見ることが出来た。
月明かりの中、懐中電灯も使わず月明かりだけで登山道を登って行く。空には薄くうろこ雲が着たから南へと流れている。
ひょっとしたら日の出前にも朝焼けになるかもと心は躍るのだがまだまだ山頂までは時間がかかる。
空は刻々と変化しているのだ。4合目には霧氷が白く見え懐中電灯を照らすと凍っていた。
5号目に着くと大浪池も見え鹿児島空港の明かりも輝いている。
空はと言えばうろこ雲が流れてその後にはびっしりと詰まった灰色雲が月を隠そうとしているのである。やばいと思いながらも山頂を目指すだけ。
案の定、山頂に着いたのだが地平線と雲の間が輝いているだけで日の出も朝焼けも期待薄。
霧氷も凍り付いていて枝から落ちてしまっている。縦走路や火口壁にかろうじて霧氷が残っているだけだ。
火口壁の霧氷を構図に入れて撮影なんてとてもそんな勇気はない。火口に落ちてしまう。
縦走路で撮影し、縦走路から下に降りて撮影しと霧氷を手前に入れて高千穂峰を撮るのだがどんよりとしたフォトばかりになった。



  平成20年   
2/3 高千穂峰   2/10 高千穂峰   2/11 大浪池   2/17 韓国岳   2/24 大浪池
2月3日(晴れ)高千穂峰
高千穂河原 天の逆鉾 御鉢 二子石
フォト「高千穂河原」「天の逆鉾」「御鉢」「二子石」

インターネットのライブで韓国岳を見ると雪は溶けてしまっているようだ。
今日は昼から晴れてくるみたいでどの山に登るかは車を走らせながら決めようと思っていたら韓国岳の南面の山頂辺りは真っ白だ。
第一候補は韓国岳と心に決めて車を走らせていると今度は高千穂峰の裾野に雲が広がってきた。
これで決定!!高千穂河原へと樹海を登って行く。
高千穂河原は車も少なく410円払って駐車場に車を停める。装備はいつものとおり万全で簡易アイゼンはトランクに置いて石畳の登山道を歩く。
登山道を登るときは暑いくらいで樹海が風をさえぎってくれている。
でも御鉢へと向かう頃には冷たい風が吹きつけ顔に痛ささえ覚えるのである。
御鉢を登るのにも風で一脚が流される。蟹股で登れば安全で突風が吹きぬけるときにはじっとして動かない。
それにしても後から登ってくる人がいない。降りてきた人は2人だけだった。なんだか心細くなる。
この風の中を馬ノ背を歩かなければいけないのかと思うと誰もいないときには登るのを迷ってしまう。
鞍部にある鳥居に祈願して山頂を目指して登って行く。あたりには凍った残雪が残っている。
その残雪もカチカチでザレ場の小石も凍ってバラバラと崩れない。こんなザレ場であれば石で滑ることもなく登りやすい。
振り返ると桜島が噴煙をあげていた。
山頂までも風が冷たく痛かったが山頂でも容赦なく冷たい風が吹きつける。
今日は山頂にも日の丸は揚がっていなくて天の逆鉾を一周してお賽銭をあげて1ケ月遅れの祈願をし下山。
韓国岳の山頂は雲が低く垂れ込み御鉢を下る頃には韓国岳は雲に隠れてしまった。
御鉢で3人連れの若き女性が写真を撮ってと言われて撮ってあげたが自分のカメラで撮る機会を逃してしまって心残りで御鉢を下った。


2月10日(快晴)高千穂峰
高千穂河原 御鉢 馬ノ背
フォト「高千穂河原」「御鉢」「馬ノ背」

先週に続き高千穂峰へ登る。今日はKさんと2人連れである。
高千穂峰に登る前に韓国岳の雪がどのくらいあるのかえびの高原へと車を走らせる。
えびの高原への道路は除雪したのだろう道路は凍結していなくてあっという間にえびの高原に着く。
それでもえびの高原は真っ白な雪があり駐車場にもたくさんの車が停まっていた。韓国岳へと向かうグループを多く見かけた。
小地獄登山口ははやくも駐車するスペースがなく不動池へと進んで韓国岳の霧氷の咲き具合を眺めることにした。
韓国岳の3合目から霧氷があるようで韓国岳に登りたかったが今日の登山は高千穂峰だったのでひきかえすことに。
高千穂河原に着くと駐車場でよく会う同年輩だろう女性の人に「また来たのね。」なんて思われたりしてにっこりマークである。
回数券を買おうとしたらあいにく財布にお金が入っていなくてあわててキャンセルする。
ちなみに回数券は4100円だ。何枚綴りか聞かなかった。
いよいよ高千穂峰へと登るのである。前置きが長いのである。
今日は快晴で登る人も多く御鉢をマイペースで登って行く。ふり向いて高千穂牧場を見下ろすと車がたくさん停まっている。
いま、NHKの「おーい、ニッポン〜私の・好きな・宮崎県」のライブが行われているのである。
高千穂峰の山頂は風もなくほんとに春が来たような錯覚を起こさせてくれる。みんなぱくりとおにぎりなど食べながらパノラマを満喫しているようだ。
Kさんも久しぶりの高千穂峰登山を満足されたようでよかったよかった。
下山するときも空には雲ひとつない青空が広がっていた。


高千穂峰山頂 天の逆鉾 下山
フォト「高千穂峰山頂」「天の逆鉾」「下山」

2月11日(晴れ雲多し)大浪池
大浪池と韓国岳 大浪池 フォト「大浪池と韓国岳」と「大浪池」

午前6時、大浪池登山口から空を見上げると星が瞬いている。朝焼けが期待できそうだ。
しかし懐中電灯を照らしながら頂上に着くと錦江湾の方から雲が流れてきて太陽を隠してしまった。朝焼けとは程遠い風景となった。
頂上で1時間近く粘ったが太陽は雲に隠れ出てこない。回りも明るくなったのでマンサクの咲き具合はと東回りへ進む。
登山道には雪がところどころ残っていて朝の冷え込みで凍っているところもある。土はガチガチだ。
東回りのマンサクはまだまだ蕾が固くて色づいてさえなかった。やはり3月に近くならねば蕾はほころばないだろう。
雲は相変わらず東側を流れ込んでいて太陽もぼんやりとしている。西の方は青空である。まだ誰とも会わず。
東回りを下って韓国岳非難小屋へと進むと登山道は凍っていて滑りやすい。
西回りを登って行くとここも雪が残っていた。ふり向いて韓国岳を見ると山頂には雲がかかりはじめていた。まだ春遠からじである。
西回りから頂上に戻ってくると2人連れの若者が東回りの板の階段を登っていた。
昨日は大浪池も車が多く停まっていたのに今日は多分少ないだろうと思いながら下山する。
下山途中で夫婦連れと会ってマンサクのことを聞かれた。


2月17日(山頂風強し)韓国岳
韓国岳火口 琵琶池 フォト「琵琶池」と「韓国岳火口」

韓国岳山頂の天候はほんとに気まぐれである。
朝5時前に登山口に着くとはや木車が1台停まっていた。つきが見えない変わりに星の数が一段と多い。
2合目から簡易アイゼンをつける。5合目に着くと韓国岳の山頂には雲がかかり始めていた。
風も強く吹き出して来て星も消えてしまっている。
6合目を過ぎたあたりで木の枝に白く霧氷がつき始めていた。ザックも白くなっている。
山頂に近づくにつれあたりの景色は見えなくなってしまい前回の繰り返しだなと思ってしまった。
山頂に着くと高千穂峰の方向の雲は消えてしまって朝日も見える。火口の中から雲がすごい勢いで駆け上がって行く。
火口から駆け上がった雲は韓国岳の南面を勢いよく渦を巻いて駆け下りる。この雲が朝日に紅く染まってあわててシャッターを切るのである。
強風の中を足を踏ん張り寒さに耐え突風で身体が泳ぐ。寒いのであるが肌に痛くて指先はしびれてしまった感で結局手袋を2つつけた。
首にはネックをつけて防寒対策ばっちりである。結局飲み物も食べ物も口にしないまま下山してしまった。


2月24日(晴れ)大浪池
大浪池 フォト「大浪池」

大浪池の湖面は北側が凍っていて凍っていないところは白波が立ちそうだ。
大浪池の頂上に着くと板の階段は霜で真っ白になっていて滑りやすい。北の風が強くて痛い。氷点下なのは間違いない。
日の出を撮影するためすぐに東回りへ進む。懐中電灯で東回りに自生しているマンサクを照らしてみるがまだまだ蕾は固そうだ。 でも先っこは黄色く色づきだしていた。
日の出は撮影できたのだがいまいち、火口回りの崖では冷たい風で心身とも冷え込んでしまった。
早々に引き返すことにした。身体の左側は太陽が照らしてくれ、右側は北風が容赦なく吹き付ける。
マンサクの木を見ながら東回りを戻っていく。毎年早く咲くマンサクの木もまだ蕾だった。
西回りのマンサクも蕾の先が黄色くなっていただけだった。長居は無用と下山する。
湖面に張っていた氷は光の当り方で白く見えたりブルーに見えたりして神秘的だった。今日は誰一人会わなかった。この冷え込みでは8時半前だから当たり前だろう。
大浪池のマンサクがまず咲くのは何日後だろうか。




  平成20年   
3/9 大浪池   3/15 新湯林道   3/16 大浪池   3/20 大浪池   3/22 韓国岳〜大浪池   3/29 中岳〜新燃岳
3月9日(曇りのち雨)大浪池
大浪池 フォト「マンサク」と「大浪池」

昨年の3月3日には大浪池の頂上にはマンサクが咲き乱れていた。
なのに今年の大浪池はまだまだ蕾の有様である。
大浪池登山道の中間にあるマンサクの木もまだ咲いていない。大浪池の頂上に着くと小雨からついには雪と変わって行き、見る間に登山道にも積もっていく。
まだまだ霧島の山は冬模様で手袋も必要である。中もどっさりと着込んでいる。
西回りのマンサクも東回りのマンサクもまだまだ蕾だった。
マンサクを見に登ってくる人も「咲いてました?」なんて聞かれるとなんともいい答えが出ない。あと1週間だろうか?。
頂上に降る雪はあっという間で、それでも体感温度はぐっと低いのがよく解る。
デイズニーシーで買った温度計と方位のキーホルダーで頂上の気温なんかわかるのでこれからが楽しみだ。
大浪池のマンサクを見に登る人もこれから多くなることだろう。

3月15日(晴れ)新湯林道
しんもえ橋上流の滝 フォト「しんもえ橋上流の滝」

今日は300ミリのマクロ付望遠レンズと三脚を持って春間近の林道を歩くことにした。
朝6時過ぎに新湯に着き朝日が出てくるのを待つことにした。日の出の時刻は6時25分頃、まだ肌寒く手袋とジャンパーが必要となった。
朝焼けはやはり秋が良く、今頃の朝焼けはどんよりとしていてぱっとしない。
大浪池のマンサクは明日見に行ってみようと大浪池を左に見ながら林道を歩く。朝の空気が心地いい。
キブシもシキミも蕾が固く土手の上に咲くネコヤナギの花は日当たりがいいのだろう、白い花を枝にたくさんつけていた。
このネコヤナギを撮りたくて急な土手を登ろうとするのだが滑ってそんなに近づくことも出来ず、足を踏ん張り85ミりのレンズで撮影し先へと進む。
滝を撮り、ヤブツバキを撮り林道終点では沢の溜まりのコケだろうか神秘的に見える水溜りを撮ったりして引き返す。
林道終点近くのところでは林道にかかっていた石積みの橋を撤去してヒューム管を敷設する工事があっていて帰りにはそこを回るようにして帰った。
3月28日まで工事するそうだ。 この工事に従事している人が「山登りに来る人がここを通っていくのだが帰ってこないのでなぜか心配してしまう。」と話をされた。
「他にも帰れるルートがあるんですよ。」と言うと「やっぱり心配しますよね。」と真顔を言われる。


3月16日(晴れ)大浪池
マンサク フォト「マンサク」

今日も天気で元気がいい。
大浪池の登山口には早くも車が1台、ヘッドキャップを点けて登山の準備オーケーのようである。お先に登山道を登って行く。
この行動が心臓に大きく負担がかかってしまうのである。後ろが気になり追い越されたら惨めに見えやしないかと急ぎ足になってしまう。
おかげで早く山頂に着いたが案の定その若き男性も数分もしないうちに到着だ。
気持ちだけはほんとに若いもんだ。
西回りへと登って行くと黄色いマンサクの花が目に飛び込んできた。にっこりと同時にほっと安堵する。
ここで東回りから太陽が顔を出すところを狙ってスタンバイだ。
今日も300ミリの望遠レンズを持ってきている。ダストが心配だがレンズを使い分けるとまた変わった写真が撮れそうでおもしろい。
次に東回りへと進みながらマンサクの咲き具合をチェック、きょろきょろしながら忙しい。
例年早く咲くマンサクの木は決まっているようでチェックは早いのだがまだ陽の影になっていて黄色の鮮やかさがいまいちの東回りだある。
下山する時間には多くの人が登って来ていて「マンサクは?」「マンサクは?」とすれ違うときに聞かれる。


3月20日(朝のうち曇りのち晴れ、風強し)大浪池
大浪池を東回りに反対側まで進み火口の崖っぷちに立って夜明けを待つ。
と言えばおだやかに朝日を望む様であるが現実は視界不良でおまけに低気圧の影響だろう強風が北からまっぽし吹きつける。
日の出の時刻を過ぎても太陽はすっぽりと雲の中で、手袋をしている手がかじかみ、ブッシュの中で風を避けること2時間。
空を見、池を覗きこみ、韓国岳を見上げるのだが青空も太陽も韓国岳も池も見えず。ただ風と雲が激しく流れているだけだ。
こんなに体感温度が低いと感覚が麻痺しそうで温度計も見る気がしない。
時間が経つにつれて雲が途切れ山の裾野が見え、太陽もぼんやりと輝き暖かくなった気がする。大浪池の湖面も見えてきて白波が立っている。
どうにか大浪池のマンサクですよと見てすぐわかる写真が撮れて東回りを引き返す。
9時を過ぎる頃には空にも青空が広がり一段とマンサクの黄色い花が引き立ってきた。でも風だけは相も変わらず強風である。
西回りへと進んでマンサクを撮る頃には韓国岳もその姿を見せてくれてなかなかのロケーションとなった。人も多い。
西回りで撮影するのだが強風をまともに受けマンサクも風に揺れ、身体も風に押されて四苦八苦の撮影だ。痛いと言うのが当てはまる。
登山口に戻ると駐車場は満杯だ。


大浪池東回り火口壁 大浪池東回り火口壁 西回りに咲くマンサク
フォト「大浪池東回り火口壁」「西回りに咲くマンサク」

3月22日(晴れ)韓国岳〜大浪池
韓国岳から大浪池へと下る フォト「韓国岳から大浪池へと下る」

昨日朝7時半頃、霧島山を横目で見ながら出勤していると高千穂峰の裾野は霧が発生しているではないか。
これは韓国岳から見ると霧に浮かぶ高千穂峰だと絶対に思った。
明けて今朝は携帯に2時50分のアラームをセットしたのだが早々のお目覚めとなってしまいアラームは解除。
午前4時前に小地獄登山口に到着する。まだ夜明けまで充分な時間があるので他に誰もいない。車もない。
前の大浪池のときは人垣になってしまって息が上がってしまったが、今日は自分のペースで登れると安心する。
月明かりで懐中電灯は影になるところだけ点けて登って行く。上空を見上げると飛行機が白い雲を流しながら飛んでいて、ひょっとしてスペースシャトル「エンデバー」かとワクワクした。
スペースシャトルが白い尾を引くはずもなく、ピカピカと点滅するはずもなくそれでも別の上空を飛んでいるかもしれないと天空を見渡す私でした。
山頂に着くと昨日届いた手のひらサイズのビデオカメラを三脚にセットして夜明けを待つ。この三脚がたいしたものでちょっと手が触れただけで傾くのである。風なんか吹けば今にも倒れそうだ。


大浪池 韓国岳の朝焼け フォト「韓国岳の朝焼け」と「大浪池」

結局三脚からはずして撮影する。デジカメでも撮るのでそのときはビデオカメラはザックの上に置く始末だ。
夜明け前の朝焼けから日の出とデジカメとビデオカメラで撮影することが出来たのは私の腕だろう。帰ってから見るのがドキドキものである。
7時が過ぎても霧に浮かぶ高千穂峰は現われず大浪池へと下ることにした。
今日の大浪池は湖面も穏やかで前回、東回りの火口壁から撮影したところから再度撮影決行。
大浪池から見上げる韓国岳も登山者がたくさん見えていた。マンサクの黄色い花も今日は青空に映えて美しい。


3月29日(晴れ)中岳〜新燃岳
中岳と高千穂峰 新燃岳 フォト「中岳と高千穂峰」と「新燃岳」

中岳登山道にも春が来ていた。
登山道を歩くと紅いクサボケも蕾をいっぱいつけていてもう花を咲かせている枝もあった。
それから、黄色のツルキジムシロや紫色したタチツボスミレも目に飛び込んでくる。
もみじコースのシロモジの木も黄色い花を咲かせていても少し経つとシロモジのコースに変わる。楽しみである。
ハルリンドウは見つけることが出来なかった。これから花咲く季節の霧島山となる。
朝5時半前に高千穂河原に到着。あたりには車が1台停まっていて車のガラスは真っ白だ。星はなく月もぼんやりとしている。
中岳の登山道でビデオとカメラで日之出を待つ。でも大浪池にも雲がかかり、中岳、高千穂峰にも雲がかかって日の出の時間になっても太陽は見えず。
じっと待っていてもしょうがなく中岳へと向かう。ガスがかかり風もあり太陽はぼんやりとしていて肌寒い。
新燃岳の板の階段を登る頃には高千穂峰にかかっていたガスが流れて薄くなっていく。その上空には青空が広がっている。
新燃岳の頂上に立ち360度見渡してから中岳へと戻る。
高千穂河原に戻ると結構車がバスが停まっていて人で賑わっていた。



  平成20年   
4/5 新湯〜大幡   4/12 大浪池   4/19 甑岳   4/26 新湯林道   4/28 大浪池
4月5日(曇り)新湯〜大幡

大幡新P-1381地点より キリシマミズキ フォト「大幡新P-1381地点より」と「キリシマミズキ」

新湯の上空にはうろこ雲が南へと流れていく。
どうにか朝焼けにはなってくれたのだが日の出の時間になっても太陽は輝かず。日の出の待つこともなく新湯林道を歩いて行く。
新湯林道は3月の工事で林道が整備されていてとても歩きやすかった。きれいに絞め付けられていて石のでっぱりがない。
日が照らないので手袋をしている。周りの山は見えてはいるがやはり陽は射してこない。
キリシマミズキの咲き具合はと言うとしんもえ橋のキリシマミズキが多く長い房をつけていて沢の風に揺れていた。
新湯林道を歩くときはいつも脇道に逸れてしまうのだが今日は大幡まで行きビデオを撮らなければならないので直行だ。
この直行というのが私の体質にあっていなくてすぐにばててしまうのである。情けない。
新湯分岐を過ぎ大幡P-1381地点に到着、三脚にビデオカメラをセットして360度のパノラマ撮影だ。
乞うご期待のほど。テロップも挿入しようかなんて頭の中では思っているが・・・。
下山して新湯の沢を渡る頃にはパラぱらっと雪になって舞い降りる。この寒さは山でしか味わえない。


4月12日(晴れ雲多し)大浪池

大浪池の朝焼け フォト「大浪池の朝焼け」

新湯にはキリシマミズキが房を垂らして風に揺れていた。と言っても大浪池からの帰りに見たのだが。
大浪池の火口湖周りにもキリシマミズキが咲いていると思うのだがまずは大浪池の朝焼けを撮影して西回りから一周する事にした。
ビデオカメラに三脚をつけて肩に回し、デジカメは手に持ちというスタイルで杖なし、一脚なしである。
青空が広がると思いきや雲が広がってしまって太陽の光も弱い。
西回り、東回りにマンサクが黄色い花を咲かせていてなかなか見ごたえがある。西回りにもマンサクが咲いていたが東回りに咲くマンサクの数には負けてしまう。
東回りでようやくハルリンドウを見つけた。あちこちで咲いていた。新湯林道では見かけなかったがここで見ることが出来てさっそくHPにアップだ。
ビデオもこま切れでたくさん撮影したが編集がうまくいくか楽しみだ。帰ってからの仕事が多くボケる暇がない。
ビデオに添付されていたソフトがバージョンをアップして使えるようになったので編集がまたまた楽しみである。
自分でも期待してしまう。
テロップもミージュックも挿入しようかと思っているのだが変なことで著作権がどうのこうのなんて言われたらと思うと慎重になる。


4月19日(快晴)甑岳

甑岳火口より韓国岳を望む フォト「甑岳火口より韓国岳を望む」

韓国岳小地獄登山口にはまだ車が2台しか停まっていない。今の時間は6時半過ぎ、もう太陽が照っている。
今日は韓国岳の裾野でキリシマミズキを撮り、それから甑岳に登るつもりである。
時が経つにつれ青空は一団と青みを増しているようで黄色のキリシマミズキに青い空はコントラストが強すぎる。
この陽気でオオカメノキも白い黄色いシロモジも真っ盛りだ。
ビデオの編集も楽しみが増してくる。フリーのBGMを流したりして監督気分になったりしてる。
韓国岳の登山口から甑岳の登山口へと車を走らせて居間は休業している市営露天風呂に行き、韓国岳と甑岳を撮影。1頭の鹿がこちらを見て警戒している。
甑岳の登山口から赤松千本原へと下り丸太の橋を渡ると「郷土の森」の標識が新たに標柱についていた。
帰りに回って見よう。
甑岳火口に下りるとあたりには誰もいなくてこのススキいっぱいの火口は独り占めとなり青空に草花に鳥のさえずりに時間の経つのも忘れそうだ。
ハルリンドウにツルキジムシロ、タチツボスミレとフモトスミレも咲いていてキリシマミズキ、シロモジも新緑の中に黄色を描いていた。
下山して「郷土の森」ルートを途中まで約30分歩いてみたがこのルートは以前の白鳥ルートのようである。
このルートは通ったことがなく途中から引き返したのだが、新しい目印や古い目印があって戻る途中でルートから外れてしまった。
韓国岳の方へと向かえばと進むと池めぐり〜甑岳ルートに来てしまった。今日は天気が好かったのでそんなにあわてなかったが天候不順のときはと思うと恐い。


4月22日 伊織誕生

伊織誕生 伊織誕生 フォト「伊織誕生」

午前3時39分、伊織誕生。
身長52.5cm、体重3524gです。
一姫三太郎です。






4月26日(曇り)新湯林道

しんもえ橋上流の滝 しんもえ橋下流の滝 林道終点にある滝 両滝
フォト「しんもえ橋上流の滝」「しんもえ橋下流の滝」「林道終点にある滝」「両滝」

大型連休の初日、新湯林道の滝めぐりと洒落て見た。
新燃荘登山口から新湯林道の終点まで私が知っている5つの滝をデジカメとビデオで撮る。でも空には雲が広がり霧島山の裾野しか見えず。
林道のキリシマミズキも房が細くなって来ている。曇りではあるが新緑や若葉が目に優しく迎えてくれている。
林道にあるヤマフジもヤマツツジもまだ咲いていないがミツバツツジは大きなピンクの花を咲かせていていた。林道を歩く登山者も日に日に多くなっているようである。
林道を歩くと右手に遠く両滝が音を立てているのが見える。ここを過ぎるとおおなみ橋にある滝がありやさしく水が落ちている。その脇にはミツバツツジも咲いていた。
そしてここからすぐある「しんもえ橋」の上流と下流に滝があり、上流にある滝が国土地理院に記されている両滝のようだ。(追記:国土地理院に記されている滝はこの小滝の上流にあるとのこと。)
下流にある滝の名は知らない。
この下流にある滝から下ったところに両滝がある。以前といっても10年位前にNさんとヤブを掻き分けて両滝に向かったことがある。
銀塩カメラの高級機種を抱えて沢を渡ったものだ。
林道の中間地点あたりではミツバツツジも満開だが終点では沢沿いの1本の木だけが咲いていた。他はまだ蕾であと数日で花が見れそうだ。
沢沿いの崖にはヒカゲツツジも咲いていて沢を吹きぬける風に揺れていた。のんびりとしたひと時である。
帰りに両滝へと向かいミツバツツジと滝を撮影。今日はミツバツツジと滝に恵まれて満足である。


4月28日(曇り)大浪池

大浪池の湖面に映る韓国岳 火口湖東回りから望む韓国岳 フォト「大浪池の湖面に映る韓国岳」と「火口湖東回りから望む韓国岳」

夜明け前、今の時間は5時前である。
空の月もぼんやりとしていて星は見えず頂上からの朝焼けは期待できそうもなく登山道を登って行く。
大浪池の頂上に着くと湖面はべたなぎで韓国岳が湖面に落ち込んでいるかのようだ。真正面にミツバツツジが花を咲かせていた。
日の出の時間から30分は過ぎたのに太陽は見えない。ただ鳥のさえずりだけが周りの静寂を破る。風もなくただ時だけが流れて行く。
鳥が前方の小枝に止まったのでビデオで撮影しようとしたが撮りは枝から枝へと渡ると飛んで行ってしまった。鳥の撮影は難しい。
7時前から湖面へと降りて行く。
オオカメノキが白い花を咲かせていて湖に色を添えていた。砂地には昨日来たと思われる足跡が数人分東へと続いていた。
湖の水の量も少なく東回りでは満水時には渡れないところでも10数メートルも水が引いている。ビデオカメラをまわしながら歩いて行く。
空は相変わらず雲が広がっていて太陽が時折白く見えたりする。手も冷たく感じたりしてウインドブレーカーを着込む。
火口湖の周りにはオオカメノキが目立ち、ミツバツツジはまだ蕾で、キリシマミズキは西回りにまだはっきりとした黄色い房をつけていたのが数本あった。
西回りは水が引いているとはいえ岩から岩を渡り歩く。



  平成20年   
5/3 高千穂峰   5/5 新湯〜獅子戸岳   5/11 新湯林道   5/18 新湯〜大幡山   5/25 中岳の麓
5月3日(快晴)高千穂峰

高千穂峰山頂のKさん御一同 高千穂峰から望む霧島の山並 フォト「高千穂峰山頂のKさん御一同」と「高千穂峰から望む霧島の山並」

今日はKさん御一行と高千穂峰登山である。
GW後半に入り高千穂河原には数多くの車が停まっていた。今の時間は午前7時前だ。
絶好の登山日和で足も軽やかだが石畳を歩いて石の階段を登りとペースは段々落ちてくる。
御鉢のガレ場を登って行き、振り返ると桜島が見えていた。錦江湾は霞んで見えない。
高千穂河原の駐車場に目を落とすとひっきりなしに車が入って来ている。ミヤマキリシマも咲き始めて中岳へも多くの登山者が見える。
Kさん御一行は若いだけあって元気がある。一人同年輩のKさんと私は青息吐息でごまかしごまかし登って行く。年には勝てない。
山頂からは鰐塚山も見え、左へと目を向けるとシーガイアも霞んで見えていた。
それにしても登山道を登る人、下る人で挨拶するのにも疲れてしまいそう。下山後えびの高原へと車を走らせた。
湯之野も車で一杯、新湯は路上に車があふれていて、大浪池も同様。
えびの高原も人と車であふれていて、韓国岳登山口も満杯、不動池も駐車帯から車があふれていた。明日もこの状況が続くのだろう。


5月5日(雨のち晴れ)新湯〜獅子戸岳

ミツバツツジと韓国岳 フォト「ミツバツツジと韓国岳」

天気予報では朝のうち雨で午後から晴れ間が広がるとか。
今朝の新聞にもえびの高原のノカイドウが掲載されていて今が見頃と書いてあった。
雨も止んでくるだろうと雨に濡れたノカイドウを撮りにえびの高原へと車を走らせる。傘を差して三脚にデジカメにビデオにと雨の中を撮影、まだ誰も来ていない。
今度は新燃岳北面のミツバツツジのトンネルだ。ジャンプ傘をさして新湯林道を歩く。
林道のミツバツツジと言うと両滝から先は咲いていて林道終点やその上流では今が旬のようである。
これから先、新燃岳の裾野を登って行く。この頃になると雨も止んできて暑くなって来た。でも傘は差したままだ。
新燃岳裾野のミツバツツジのトンネルはまだ3分から4分咲きみたいで今週末は開花が進んでいると思う。 雨で登山者も少なく獅子戸岳まで登ったが誰一人会わなかった。獅子戸岳を登っていると雲が流れて高千穂峰が見えて来た。
獅子戸岳を降りてから新燃岳の裾野を下る頃にはは韓国岳も見えてきた。
新湯林道ではジャンプ傘を差して紫外線対策である。


5月11日(曇り)新湯林道

新湯の沢 新燃岳 フォト「新湯の沢」と「新燃岳」

雨上がり、空気中の塵が洗い落とされ山肌はぐんと新緑が増す。
と期待して新湯に着いたが天気予報どおりに午前中は曇りみたいで朝日も拝めそうになく朝5時前新湯を出発する。
日の出の時刻が5時20分頃だから林道も明るく鳥たちのさえずりがにぎやかだ。
新燃岳のミツバツツジのトンネルを見に行きたかったのだが断念。他の登山者は新燃岳へともくもくと登って行かれる。
新湯林道上流の沢から獅子戸岳を撮り、沢に下りて新緑の中に咲くミツバツツジを撮る。
周りには誰一人いなくて自然の中に溶け込んでしまっている。
この沢からは韓国岳は雲に覆われていて見えないが獅子戸岳は目の前に見えていて絵になる。
林道終点の手前から脇道へと入ると大浪池が見え、次に獅子戸岳、新燃岳が見えてくる。韓国岳はやはり見えず。
新湯林道を下って行くとこれから登るグループや団体さんなど多数のトレッカーとすれ違う。
「早かったですね。」「どうでしたか?」と聞かれて正直に「沢までしか行きませんでしたので。」と返答。
Nさんの奥さんとすれ違った。Nさんは今日は自宅で畑仕事とかで久しぶりに会いお互いに健康で何よりと思った。
鹿児島の人からもすれ違いに「熟年さんですか?」と聞かれにっこり!!。


5月18日(快晴)新湯〜大幡山

大幡山から高千穂峰を望む 韓国岳と甑岳 フォト「大幡山から高千穂峰を望む」と「韓国岳と甑岳」

夜明け前4時21分新湯を出発、早くも先着組の車が2台停まっていた。
この時間はまだ新湯林道でも暗く懐中電灯が必要だ。
今日は一脚を持って行く。ストック代わりだ。
新燃岳北面のミツバツツジのトンネルもまだまだ見頃で撮影しながら新湯分岐へと向かう。
新湯分岐から大幡山へと獅子戸岳の裾野を歩いて行く。高千穂峰の裾野にガスが流れていい感じだ。
ミヤマザクラも登山道の脇に咲いていてビデオに収める。
空は青く緑は鮮やかで花が咲き鳥がさえずり、贅沢このうえない場所に身を置く。幸せを感じるのは私だけだろうか。
大幡山へと目指す途中にミヤマキリシマの群落がある。ミツバツツジも群落をなしていて登山道の周りはピンクが目立つ。
ミヤマキリシマは咲き始めではあるが株によっては満開を過ぎたのも見受けられた。
大幡池の展望所のミヤマキリシマも咲いていて絵になる。帰ってからのビデオの編集が楽しみだ。
戻るときには大勢の登山者とすれ違う。今日も登山者であふれそうだ。
新湯の登山口には道端まで多くの車でごった返しだ。疲れた。


5月25日(曇り)中岳の麓

ミヤマキリシマと高千穂峰 フォト「ミヤマキリシマと高千穂峰」
沖縄、奄美は梅雨に入っていて梅雨前線が九州の南部から東に延びている。
今日は九州南部からやや南下していて高千穂河原に着くまでは霧雨が降っていてワイパーも間欠で樹林を登ってきた。
念のため傘を持って中岳へと登って行く。まわりは明るいがどんよりとしている。
ピンクの花を鈴なりにつけてミヤマキリシマを横目に見ながら平坦部に着く。中岳は見えないが九州自然歩道を歩く。標識のルートの一番上のルートだ。
高千穂峰も雲に覆われていて見えず、太陽も見えない。
時折霧雨となり傘を広げてビデオを撮り、デジカメでミヤマキリシマを撮影する。
でも太陽に輝く鮮やかなピンク色したミヤマキリシマではないな。と思ったら中岳へ登る気がなくなり途中から引き返してツツジコースへと向かうことにした。
時間が経つにつれ雲の高さが徐々に高くなり錦江湾の桜島も中腹が見え、高千穂峰の御鉢も見えて来た。その上は見えない。中岳も雲の中だ。
コースをうろちょろしている頃に登山者が多くなってきていて登山者全員が中岳へと登っているように見える。
モミジコースの下りの石畳のコケは前夜の雨で濡れていてすごく滑りやすく横歩きで慎重になってしまった。
高千穂河原に戻る登山道では団体のトレッカーと遭遇。高千穂河原で見たバスが3台。すごく大勢のトレッカーで全員緑の目印をザックにつけていた。
人数の確認だけでも大変そう。



  平成20年   
6/1 池めぐり   6/7 大浪池   6/14 韓国岳   6/28 大浪池
6月1日(晴れ)池めぐり

ミヤマキリシマと韓国岳 フォト「ミヤマキリシマ」と「ミヤマキリシマと韓国岳」

今日は絶好のトレッキング日和である。朝もやが立つえびの高原のつつじケ丘がミヤマキリシマで覆われている。
韓国岳の登山口である小地獄ははや車で埋まってきている。今の時間は6時前、太陽も韓国岳の山容から輝きを増してきている。
今日は池めぐりである。
不動池に車を停めるとその前に行くところと言えばオオヤマレンゲの咲き具合だ。心躍る!?
池めぐりから望む韓国岳は新緑と青空に白い雲とコントラストがすごい。このような風景だったらアマのカメラマンでもプロに近づけそうな気がしてしまう。
不動池も良し、六観音御池も良し、水辺から見る光景も良しである。
先日梅雨入りしたと単に降った大雨は砂浜の砂を流してそのあとが生々しく岸辺に見られ雨の降り方が尋常ではないことを物語っている。
六観音御池から白紫池へと向かうこの昇りを今日は時間がかかってしまった。体調が悪かったといえばそうだが・・・。
白紫池、二湖展望台、白紫池へと向かう。登山道にはミヤマキリシマが咲き青空に吹き抜ける風がすがすがしい。
白鳥山から北展望台へと尾根伝いの登山道を歩く。鳥の声が今日は良く聞こえる。
今日は音楽を聴くのは止めていたので余慶に心が和んだ半日だった。池めぐりのビデオの編集も楽しみである。


6月7日(曇り時々小雨)大浪池

東回りに咲くオオヤマレンゲ フォト「東回りに咲くオオヤマレンゲ」
大浪池登山口にはエゴノキの白い花が咲いていて、登山口の周辺にはオオバウマノスズクサが縦縞の花を広げて咲いていた。
サキソフォンに似た形をしていて花も大きく縦縞が印象的である。
この時期の大浪池登山道にはいろいろと珍しい花が見られ大浪池めぐりが多くなるのはいつものことだ。と自分で思っている。
ヤマボウシ、キヨスミウツボにツチアケビと登山道を登って行くのに時間がかかる。
私事で恐縮だがあいにく腰痛の治療中で一脚を杖代わりにして登山道を登って行くのだがひょっとしたことで腰が砕けそうになる。
あわれ、障害を持ったときの将来に向けての練習の一環だ。あたりには人がいなくて一安心、マイペースである。
頂上からは対岸も見えず、韓国岳も見えない。東回りに咲くオオヤマレンゲを見にぼちぼちと歩く。
登山道にはミヤマキリシマがまだまだたくさん咲いていて他にもたくさん花を見ることが出来る。
ヤマツツジ、シロドウダン、ベニドウダンにコツバネウツギも登山道に多く見かける。
今日は残念ながらベニバナギンリョウソウを見ることが出来なかった。
次回に期待しよう。帰りに硫黄山のオオヤマレンゲを見に行った。


6月14日(曇り)韓国岳

韓国岳縦走路より 琵琶池 フォト「韓国岳縦走路より」と「琵琶池」
BR> 韓国岳山頂の火口壁に咲くコイワカガミを撮りに登る。高千穂峰の登山道にもコイワカガミが咲いているはずだ。
朝5時前、小地獄登山口に車が4台停まっていた。2番目にNさんの車が停まっていた。
頂上で会うだろうと1合目、2合目とビデオで撮りながら登って行く。
5合目手前で横に入り甑岳や北峰を撮って登山道に戻るとNさんが下山していた。「Nさ〜ん!?」と声をかけるとNさんこちらをふり向いた。
いっ時その場で立ち話である。Nさんは昨日も韓国岳に登って写真を撮ったとのこと。今朝は朝焼けにはならなかったけどミヤマキリシマは満開と言われた。
5合目でNさんと別れて山頂を目指す。
天候は曇っているがミヤマキリシマが韓国岳の山肌に彩りを添えてくれていて最高だ。高千穂峰、新燃岳、獅子戸岳と山が連なり縦走している登山者多数である。
コイワカガミはと言えば火口壁にこれから咲こうとする蕾か、もう咲き終わった茎なのかなかなか見つけることが出来ない。
やっと開花しているコイワカガミを見つけることが出来一安心である。ヒカゲツツジはもう花は終わっていた。


6月28日(雨)大浪池

大浪池登山道 大浪池頂上 ベニバナギンリョウソウ キヨスミウツボ
フォト「大浪池登山道」「大浪池頂上」「ベニバナギンリョウソウ」「キヨスミウツボ」

今年の梅雨は例年になく雨が多いみたいだ。
それでも大浪池の登山口には車が3台停まっていた。朝の7時前だが雨でまだ薄暗い。
石畳の登山道を傘差してデジカメは小脇に抱え登って行く。ザックは車のトランクに置いたままにした。
歩くとすぐにベニバナギンリョウソウを見かけるがあまりピンク色していない。
登山道の中間点に大きな白い四葉のヤマボウシが咲いていて雨に濡れている。我が家の庭のヤマボウシはてっぺんに1輪花を咲かせてくれた。
頂上手前の登山道脇にはキヨスミウツボが見られ先が棒状に広がっていた。その数は少なくもう終わりなのだろう。
頂上に着いたがそんなに風はなく傘を差しても雨に濡れないが周りの景色は見えずすぐに下山する。
下るときには雨も小康状態になっていた。



  平成20年   
7/5 霧島連山の夕焼け   7/6 大浪池   7/12 韓国岳   7/20 御池・小池   7/26 大浪池
7月5日(晴れ)霧島連山の夕焼け
自宅近くに田んぼから夕焼けに染まる霧島連山です。

7月6日(曇りのち晴れ)大浪池

大浪池 フォト「大浪池」
家を出発するとき夜空には星が輝いていたのに大浪池の登山口に着くと星が見えない。
いま午前4時過ぎ、5時過ぎが日の出なので懐中電灯が必要だ。空はあいかわらず星がない。
登山道も雨で濡れている。ひょっとして頂上に着く頃にはくももとれて朝焼けになっているかもと淡い期待・・・。
やっぱり頂上に着くと現実に戻ってしまった。湖も見えない。雲が勢いよく流れていくのが時々見える。
太陽が見えないときは寒くて音楽を聴きながらその場で足踏みである。時々陽の光が見えそうになると暖かくなる。
粘ること約4時間、空は明るくはなってきたがときどき雨がぱらつく。しかし韓国岳は見えない。
下山したら青空が広がってきた。でもまた登る体力も気力もなくすれ違う人に挨拶する。
帰りに新湯〜韓国岳を見たらやっぱり雲が広がっていた。でも獅子戸岳も新燃岳も高千穂峰も見えていて緑に燃えていた。


7月12日(晴れ雲多し)韓国岳

韓国岳の山影 高千穂峰の朝焼け大浪池 フォト「韓国岳の山影」と「高千穂峰の朝焼け」>
夜中の2時にアラームをセット。いざ韓国岳の日の出だ。
雲の合間から天の川が見えたりしていい感じ、でも太陽が照っていなくても登山道には風がなくペースは上がらない。
私の前後を登っている人の気配も懐中電灯の明かりも見えず休憩も多くなる。水分補給をして呼吸を整える。
三合目を過ぎると視界が開けて風も微風ながら流れている。ほっと一息だ。
山頂に差し掛かる頃には火口の向こう側で朝焼けが始まっていた。
でも上を見上げると厚い雲がゆっくりと流れていた。高千穂峰のほうにも大浪池にもガスはなくちょっとがっかりである。
雲が色に染まり上空を覆い始めてきた。時間通りに太陽も姿を現してきた。
火口壁が紅く染まり韓国岳の山容が長く影を落としている。遠くにぼんやりと普賢岳が見えていた。 桜島も見えていたがその隣の開聞岳は見えず。
時間が経つに連れて気温も上昇しているようで早々と下山開始。 これから登ってくる人は熱中症にご用心。下山途中でSさんと会った。
高校総体の写真を撮るので先に登っているとか。韓国岳で待って、下山後は中岳へと登り、明日は高千穂峰と言ってらした。


7月20日(晴れ)御池・小池

御池 小池 フォト「御池」と「小池」

朝日が昇る前に御池に着く。釣り人が早くも数人釣りをしていた。
空にはお月様も満月に近い形で御池の湖面に落としている。湖面は静かに波打っていてさっそく三脚を岸辺に構えてビデオの撮影だ。
お月様を画面いっぱいに入れて、湖面に映る月を撮り、二子石を撮る。あひるかガチョウかまだ泳いでいない。
朝の空気がおいしい。早起きは三文の徳だな。
御池を後にして車で小池へ向かう。
小池に降りると風がなくむんむんとして早くも下着は汗だらけになる。ほんとにむっとしていて暑い。
おまけにヒルが足にまとわりついていた。一匹は靴のところで見つけたが三匹は靴下の上から血を吸ったのだろうか、あわてて払いのけた。
イワタバコの花はまだ咲いていなくて8月前後から咲くのだろう。
小池のほとりで小鳥をビデオに撮ろうとスタンバイしたがなかなか撮ることができずギブアップ。
御池は心地よかったが、小池ではスタミナを使い果たし帰る足取りも重かった。


7月26日(晴れ)大浪池

雲に覆われた高千穂峰 フォト「雲に覆われた高千穂峰」

大浪池登山口午前3時40分過ぎ、三日月に地上まで降り注ぐ星、星、星。
三脚を担いでいるので星の軌跡を撮ろうと思ったが撮り方を忘れたしまったので止めた。
登山道の樹海の隙間から夜空に目をやると流れ星に点滅しないで一直線に進む人工衛星か宇宙ステーションか、夢が膨らむ。
それにしても風がなく蒸し暑い。水分補給と休憩。
頂上に着くと風が結構あり大浪池の湖面も波立っているみたいだ。
正面にある韓国岳の右側は早くも焼けている。日の出の時間は5時26分頃と新聞で見た。今の時間が4時40分。
呼吸を整えて東回りへと登って行く。
東回りの撮影ポイントに着きさっそく三脚をセットして日の出を待つ。西側に位置する錦江湾上空の入道雲の先端は朝日に色づいている。
高千穂峰の頂上辺りに雲が湧き出し徐々に山頂を覆っていく。雲がゆっくりと流れる光景をビデオに撮った。
新燃岳には雲がなく高千穂峰の御鉢から二子石の方へと流れる様が感動ものである。
韓国岳の山頂にも朝焼けした雲が流れ込んでいた。朝日が大浪池の西回りを照らす時間になると雲も多くなり山を包み込みだした。
5時48分引き返す。正味40分の自然のドラマを満喫した。




  平成20年   
8/2 韓国岳   8/14 大浪池   8/16 新湯林道   8/24 高千穂牧場
8月2日(晴れ)韓国岳

韓国岳山頂にて フォト「韓国岳山頂にて」

今日は孫2人と韓国岳にアタックだ。
家を朝4時半前に出発、コンビニで麦茶とおにぎりとおやつ少々を買う。
えびの高原に着く頃には 雲が色づいていた。えびの高原では鹿が数頭おり車から降りてしばし遊んで韓国岳の登山口へ向かう。
もう10台くらいの車が停まっていた。
孫と一緒に韓国岳を登るのは初めてなので3人で記念写真を撮らなければと三脚を抱えて、ビデオを回しながら孫の後を追う。
なにせ子どもは元気があり登るペースも全然違う。カメラに孫を収めるのにもビデオを撮ろうとするのにも大変である。
八合目あたりでブロッケン現象を見ることが出来て私は大満足。孫たちは早く頂上へ行こうとせかす。
山頂で三脚をセットしてカメラをタイマーにして記念撮影。高千穂峰をバックに撮ると逆光で顔が暗くなったがフラッシュ撮影が面倒くさくて止めた。
下山のときもさっさと降りて私はいつも後から降りるのである。
下山した後、アイスクリームを口に、持参していた冷たいおしぼりを頭に乗せ車に揺られて帰る孫2人。
いつの間にか眠ってしまっていた。
韓国岳登山口5:31→五合目6:49→韓国岳山頂7:46→下山8:33→韓国岳登山口9:53


8月14日(晴れ)大浪池

大浪池頂上 フォト「大浪池頂上」

うら盆。
家内と孫2人を誘って大浪池へと向かう。久しぶりに今日は夏空が広がりそうだ。
家内の大浪池登山は4年前だったか、そのときは天候不順で頂上どまりだったが今日は大浪池一周と孫たちにも言っていた。
午前8時過ぎに登山口を出発。少し登ったところで家内がペースダウン、孫は元気はつらつである。
頂上まで結構な時間がかかったが登山道の途中にはツチアケビがの赤い実がたわわに実っていて枯れ枝に保護されていた。
小学3年生の彩加も夏休みの記録を作っているのでデジカメで一生懸命撮影している。
賢太は石畳の登山道をぴょんぴょんと跳ねるように登って行く。4人分の飲み物と食べ物がずっしりと肩に来る。
大浪池の頂上に着くと韓国岳が夏雲を被ってお待ちかねである。家内も初めて大浪池を登る孫もご機嫌である。なかなかのロケーションだ。
東回りから一周することにした。
東回りを進むと雲が周りの景色を隠し大浪池の火口湖へも流れ落ちる。自然界の動きに家内も孫も感動している。
山はもう秋の気配がしていて秋の花も咲く準備をしている。
私は登山靴だが孫たちはタウンシューズで歩くのに少々苦労している。 ついに彩加は右足を石にぶっつけて西回りの登りではみんなに遅れてしまった。
大浪池の一周がタウンシューズでは大変だったようで帰りの車中ではぐっすりとお休みだった。 「韓国岳の方が楽だったよ」と孫は言っている。


8月16日(曇り時々通り雨)新湯林道

沢で遊ぶ彩加と賢太 フォト「沢で遊ぶ彩加と賢太」
明日は今日よりも天気が不順ということで孫を連れて新湯林道へ行くことにした。
新湯に近づく頃には空は薄暗い雲が覆い始めていた。
孫はこの林道を歩くのは初めてで林道に落ちている枯れ枝を手にしてチャンバラが始まる。
林道から遠く見える両滝に「あそこに行けるの?」と聞いてはまたまたチャンバラをしている。
しんもえ橋の沢でイワタバコを撮影、孫は沢沿いの水で遊んでいる。靴を脱ぎジーンズをまくり冷たい沢の流れで楽しんでいる。
と、急に激しく雨が降り出してきて雨が石をたたきつけている。
傘を2つ用意していたのですぐに広げて孫に渡し、子供用のレインコートを広げて孫に着せる。この手際のいいこと孫も感心していた。
その激しい雨が降る少し前、孫が水遊びをしているのでしゃがみこみ石をどけようとした時ビデオカメラを水の中に落としてしまったのである。
すぐ拾い上げたのだがレンズが曇ってしまって撮影不能となってしまった。
ポケットのチャックを閉め忘れてしゃがんだのが後の祭りとなってしまった。最悪である。
雨が降る中をここで引き返すこととなった。帰りも雨が病んだり降ったり。
新湯からの帰りに関之尾滝に寄り道してつり橋を渡り甌穴を見てアイスクリームを買いビデオカメラを心配しながら帰途に着く。


8月24日(晴れ)高千穂牧場

牧場から望む高千穂峰 牧場のひまわりと夢見ケ丘 高千穂牧場
フォト「牧場から望む高千穂峰」「牧場のひまわりと夢見ケ丘」高千穂牧場」

昨日の雷雨も南下して高千穂峰に垂れていた雲も時間が経つに連れて昇って登って行く。
夏休みもあと一週間を残す今日、孫3人を連れて高千穂牧場に行く。
山行きのときは牧場に来る方向へは左折しないでそのまま直進する。
午前10時前というのに駐車場には車が次々と入ってきている。車から降りて丘のてっぺんにある牧場を歩いて行く。暑さはまだあるけれど風が吹くとひんやりとして心地いい。
体験コーナーも「乳搾り」「乗馬」「ソーセージ作り」「アイスクリーム作り」など大人も子どもも楽しめて皆童心に変えるのだろう。
彩加と賢太は牛の乳絞りを体験した。
次に乗馬を体験する予定だったが急きょ取り止め、ヒビッてしまったらしい。
お昼にはレストランでカレーを食べる。おいしかったです。
日翔は来た時から帰るまでカブトムシを買ってくれと言いっ放しだった。
午後には高千穂峰の山頂も見えてきて牧場の草原の緑と青空に結構なロケーションとなってきたのである。



  平成20年   
9/6 霧島山沿道   9/13 韓国岳   9/20 大浪池   9/27 甑岳
9月6日(曇り時々晴れ)霧島山沿道
硫黄山より フォト「硫黄山より」

9月になると霧島ラインもえび色したススキが穂を出して早くも高原の秋を演出していた。
えびの高原を吹き抜ける心地いい秋の風に観光バスが走っている。
新燃岳の爆発から10日は経っただろう、韓国岳登山口に停まっている車も何かしら少ないような気がする。
車を路肩に停めてそこら辺りを散策すると草花や木の花が咲いていてデジカメにビデオにと交互に撮るのである。
沿道のススキは車が走り去ると風に揺られてほんとに秋だと感じる。もう少し経ったらリンドウの花も咲き出すだろう。
不動池から硫黄山へ進むと登山道をススキがえび色してお出迎えだ。 大浪池の登山口には結構車が停まっていた。
新湯から望む新燃岳は中腹から上は雲に隠れていて噴煙を見ることが出来なかった。


9月13日(晴れ)韓国岳

朝日に映えるススキ 韓国岳山頂より フォト「朝日に映えるススキ」と「韓国岳山頂より」

昨夜ケータイのアラームを午前2時にセットして寝る。
ところが夜中の1時前には目が覚めてしまって1時間早く家を出る。
家から見上げる夜空には星が輝いていた。にっこりである。
どうしても1時間は早い。その分ゆっくり登れば時間の調整が出来るだろうといざ出発。雲が多いようで月は見えない。
星が雲間から時々見える。3合目を過ぎても風はなく秋というのに蒸し暑く感じる。水分補給・・・。
登山口の方に目をやるが誰も登ってきている風でもなし、6合目を過ぎたあたりから雨がぽつんぽつんと落ちてきた。
カメラはザックに入れているのでそのまま山頂へと向かう。登るペースは結局変わらない。
雨が止むと今度は星が見えたりで天候がひっきりなしに変わる。ゴアテックスのレインウエアを着込んで寒さをしのぐ。
6時過ぎの日の出の時間になっても東の空は雲に覆われていて太陽がうす紅く輝いている。新燃岳の火口からは噴煙が高く上がり西の斜面からも噴煙が上がっていた。
一瞬太陽の光が射し込みススキが色づいて格好のロケーションとなったのである。
ビデオを回しデジカメで撮影し自分なりに感心する。 ダイモンジソウも撮れてこれまた満足。


9月15-17日 北海道旅行(ジオラマ風)

H20.09.15-17北海道旅行(ジオラマ風
- ビデオ - 音量に注意

9月20日(晴れ)大浪池

大浪池頂上より 登山道の木漏れ日 フォト「登山道の木漏れ日」と「大浪池頂上より」

今朝はゆっくりの出発だ。
大浪池に咲くダイモンジソウの撮影が目的なので大浪池の登山口に到着したのは午前7時過ぎ。
熊本ナンバーの車が1台停まっている。
初秋というのに登山道は風もなく蒸し暑い。おまけに13号台風で滑りやすい。結果、下山するときにすってんころり。
カメラも三脚も傷が入ったようだが壊れることもなく一安心、それからは蟹歩きである。
頂上に着いてから東回りへと回って行く。後から追いついて来られた夫婦が崖の上から見下ろす大浪池を見てすごく感動していた。こっちもうれしくなる。
青紫色した大きなホソバリンドウを見つけてこれまたうれしくなってしまう。
新燃岳も高千穂峰も雲の中で見えないが韓国岳は姿を現してくれて大浪池に登った甲斐があったというものだ。
崖に咲くダイモンジソウと大浪池の湖面が撮れて満足して今来た登山道を引き返す。
一周する元気は今日はなかった。


9月27日(晴れ)甑岳

甑岳 韓国岳 甑岳火口から望む韓国岳
フォト「甑岳」「韓国岳」「甑岳火口から望む韓国岳」

今朝5時過ぎ、露天風呂駐車場。
日の出を前に東の空は明るくなってきている。三日月もはっきりと見えて雲も靡いていて朝焼けも楽しみだ。車の中で時間を過ごす。
5時半が過ぎて韓国岳の麓へと歩いて行く。まだ懐中電灯が必要だ。足元は一昨日の雨で湿地は水が流れている。
登山靴が湿地の水の中に入らないようにと歩くのだがまだ足元が暗くてどこを歩いているのやら・・・。
韓国岳麓のススキはえび色をしていてまだ白くなるのは先のようである。やたらと鹿の泣き声がしてあたりを見渡すと雄鹿がこっちを見ながら前足を蹴っている。
戦闘体制だ。こっちは三脚があるから大丈夫だと心に言い聞かせる。早くあっちへ行ってくれ。
陽が麓に射し込みススキも輝きだして来てなかなかのロケーションとなっているのだがうまく撮れていないみたいだ。鹿のせいと言いたいが滅多に来ない所だからしかたないな。
赤松の中に下りていくと沢は水が勢いよく流れていてあちこちで滝が出来ていた。今はちょっと薄暗いので帰りにも一度チェックすることにした。
甑岳の火口はススキが背丈ほどに茂っていて火口の中にある湿地に行くのに大変だ。登山者も少ないのだろう、段差が判らずすべってしまう。
火口の中には紫色したヤマラッキョウにホソバリンドウ、キリシマヒゴダイ、アキノキリンソウが咲いていた。
今日は甑岳も独り占めだなと思いながら赤松千本原を歩いていると向こうから6名のグループとすれ違った。



  平成20年   
10/4 新湯林道   10/11 矢岳   10/18 大浪池   10/22 霧島バードライン   10/25 韓国岳
10月4日(晴れ)新湯林道

新湯の夜明け フォト「新湯の夜明け」
明日は小学校の大運動会、天気予報では70%の雨。予定通り行われるのだろうか。
今日の天気は午前中は雲が広がるけれど雨にはならないとかで新湯へ走る。時折雨がフロントガラスを濡らす。
新湯に着くと新燃岳の上空にうろこ雲、獅子戸岳のあたりで色づいて来ている。これはひょっとしてうろこ雲の朝焼けかと期待度120%。
寒いのでブレーカーを着て三脚にデジカメとビデオを持ちスタンバイ。日の出は6時10分過ぎだ。
太陽は中岳と高千穂峰の間から日の出の時間が過ぎて雲間から出てきた。新燃岳の朝焼けは期待はずれだった。
新湯温泉の登山口には看板が立っていて「林道は利用できません」と書いてあったが新燃岳に登るのではないので歩くことにした。
新燃岳の噴火から後、林道に人は着ていないと思いきや足跡多数あり。関係者の足跡だろう。
しんもえ橋の沢にはダイモンジソウが大きな株で咲いていて昨年同様今日も見事に咲いていた。感激!!。
そばにはアケボノソウやミズヒキも咲いていた。去年は見落としたのだろう。
この沢で一生懸命撮影していたらレンズのキャップを流れに落としてしまったのである。「あ〜流されて行く」と目を凝らして沢の中を捜したらキャップを発見。
無事キャッチすることが出来て安堵する。予備のキャップは持っているのだが・・・。これで水の中に落としたのは2回目か。


10月11日(晴れ)矢岳

矢岳登山道にて フォト「矢岳登山道にて」
去年は10月8日に矢岳に登っていた。このときはまだミカエリソウが山肌びっしりにピンクの花を賑わしていた。
今日は11日でミカエリソウはもう終わりできれいな花姿を捜すのに苦労した。3日違いでこんなにも違うのか、登山者も少ないはずだ。
今日は矢岳からの日の出を撮影するために朝5時40分過ぎには登山口に到着。他に車はない。
夜明け前から東の空は色づきだして光が放射状に広がっている。ススキも雲も絵になる。あとは腕前だな。
矢岳の登りはいつ来てもきつい登りだ。谷を降りて登り始めると早くも汗が流れてメガネが曇ってしまう。
林の中は風もなく特別暑くてのども渇く。
登るに連れてミカエリソウの葉っぱばかりで花は少ない。でもヤマボウシは赤い実を鈴なりにつけて登山道を彩っていた。
斜面には早くも紅葉が始まっていて秋はもうそこに来ている。
矢岳の頂上から新燃岳を見ると時折白い煙が立ってそのあと流れて行く。噴煙も低いようだ。
尾根の方に歩いてみたが中間あたりで引き返す。
下山していると登ってくる人1人と出会う。また下っているとまた1人。登山口に着くとこれから登る人が3人、散策している人数人。


10月18日(晴れ山見えず)大浪池

大浪池 フォト「大浪池」
午前5時半過ぎ、大浪池登山口に立つと満月が過ぎて下が欠けた月と雲間から見える星。
ひょっとして湖面には雲が渦巻いていて朝日に輝いて・・・なんて想像しながら登山道を登って行くのである。
頂上に着くと期待とは裏腹に韓国岳も見えず湖面は波立っていた。
雲が低く垂れ込み東から西へと火口湖を駆け上がっていく。西の方を見ると朝日が射していた。
西回りへと進みじっと待つこと1時間半、雲は段々低くなり湖面も見えなくなりだした。
これ以上ここに居ても仕方がないので一周でもしておればそのうち山も見えてくるだろう。と西回りから一周することにした。
火口壁にはところどころ紅葉がありいい感じなのだがいかんせん雲が低い。
雨は降らないが風があり冷たくてブレーカーを着込む。手袋も持ってはいるが我慢する。
東回りへと進むと登山道には早くもモミジが落ちていて上を見上げると紅葉もこの木は終わりそうな風情だった。ところどころで紅葉あり黄葉もありで撮影に一生懸命である。もちろんビデオも撮る。
今日は登山者も少ないだろうと思っていたら下山途中で大勢の学生さんやグループの人たちとすれ違った。
登山口の駐車場も満員御礼だ。


10月22日(晴れ)霧島バードライン

- ビデオ -

10月25日(晴れ、日の出時雲多し)韓国岳

朝焼け 日の出の後 大浪池
フォト「朝焼け」「日の出の後」「大浪池」

霧島連山もテレビや新聞でまたまたHPで紅葉の情報が賑わっている。と言う私もHPで勝手気ままに書き込んでいる。
小地獄登山口には夜明け前4時と言うのに車が停まっていて私は6番目か5番目か。これから登ろうとする人、中腹辺りで明かりが輝き登っている人、みなさんカメラに三脚を持っているようだ。
夜明けのグラデーションに日の出に光り輝く枯れススキ、赤く染まったドウダンと色付いている山肌は何ともいえないロケーションである。
心躍らせながら登って行くのだがペースは上がらず後から登ってきた人に追い越される。
日の出の時間が6時25分である。雲が多くて夜明けのグラデーションは望めなかったが朝焼けに雲が色付いてくれて安堵する。
それにしても撮影ポイントでスタンバイしているカメラマンの多いこと、撮影場所を求めてまわりをキョロキョロしながら邪魔にならないようにと気がける私だった。
大浪池の火口壁も紅葉していてらい主は大浪池に行こうか。
今朝は桜島の先に開聞岳も大きく見えていた。雨上がりのせいなのだろう。北を向くと普賢岳も見えていた。
ドウダンの深紅色は望めなかったが下山途中では登るときに見ることが出来なかった風景をデジカメに撮りビデオで撮りと結構時間を費やした。
五合目あたりでNM様ご夫妻から声をかけていただきありがとうございました。今日のフォトもぜひ見てください。

韓国岳火口 五合目から望む甑岳 韓国岳
フォト韓国岳火口」「五合目から望む甑岳」と「韓国岳」


  平成20年   
11/1 新燃岳   11/2 大浪池   11/5 新湯・池めぐり   11/15 霧島川   11/22 中岳   11/29 韓国岳   11/30 小池
11月1日(晴れ)新燃岳

新燃岳 フォト「新燃岳」

10月29日に新燃岳の噴火警戒レベルが2から1に引下げられた。
レベル2は火口周辺規制で入山禁止だった。レベルから1は平常でも火口内には入らないようにまた何か噴火の兆候らしきときはすぐに下山とか言っていた。
秋の紅葉のシーズンに間に合ったかのようで、縦走するトレッカーに中岳から新燃岳に登るトレッカー、それに新湯から新湯分岐を目指すトレッカー。
私もその中の一人で張り切って新燃岳を目指した。
新湯から新燃岳を目指すのに大体2時間ちょっとだと思うのだが林道を歩いていると紅葉が気になりなかなか前に進まない。
林道終点からもひとつ上の沢に着く。ここの紅葉も今がピークのようでにぎやかに色づいている。ただ陽が差し込まない時間なので帰りを楽しみとしよう。
新湯分岐までは左側に韓国岳や獅子戸岳の紅葉した山肌を見ながらだらだらと登って行く。右手は新燃岳の裾野で木だけしか見えない。まあ草も実もあるのだが・・・。

高千穂峰と中岳 フォト「高千穂峰と中岳」

新湯分岐から新燃岳を登って行く。途中で何度も獅子戸岳の方を振り返る。秋の空に紅葉が美しく絵葉書でもしたくなる。その腕があればカメラワークに苦労しない。
やっと新燃岳の火口が見えるところまで登ってきた。
エメラルドした火口の淵から噴煙が大きく上がっている。噴出しているところは結構激しく鼓動しているようだ。ほかにも3箇所か4箇所噴出している。
火口の周りを半分回って新燃岳の頂上まで行ったが風が激しく吹きぬけビデオを撮るのに必死だった。帰りに新湯の沢でSさんと会う。これから新燃岳を目指すようだがSさんもなかなか前には進まないようである。


11月2日(曇り)大浪池

東回り火口壁と韓国岳 大浪池とドウダンツツジ フォト「東回り火口壁と韓国岳」と「大浪池とドウダンツツジ」

昨日新湯から新燃岳まで往復したのだが帰りに右の臀部に痛みが走っていた。
1晩経てば痛みも取れるだろうと思っていたが残念、痛みがあり仕方なく湿布を貼って大浪池へと向かう。
朝5時半前に登山口に到着、車が早くも5,6台かまだ多いようだ。泊まり組もあるみたい。
外に出ると風が冷たくて強く、木々が揺れているのが判る。空に星を見つけ出せなかった。
この天候では日の出を見ることは出来ないだろうと思いながら登山道を登って行く。懐中電灯の明かりが弱く登山道をぼんやりとしか照らさない。
大浪池の頂上に着くとすぐに東回りへと登って行く。韓国岳も見えない。
日の出の時間が過ぎても高千穂峰と新燃岳の間が明るくなっているだけである。
太陽が射さないので東回りの火口壁はどんよりとした紅葉に見える。昨日登った新燃岳の火口からは白い噴煙が上がっていた。
午前8時過ぎ、韓国岳非難小屋の手前まで来た。ここは紅葉が真っ盛りでまたまた韓国岳の山肌も開き真っ盛りの色を見せていた。
西回りへと向かう頃には登山者と会うようになり下山するまで挨拶が続くのである。石のタイルが降りるときは滑りやすく慎重になる。
先月大浪池を降りるときに石のタイルで思いっきりしりもちをついたのが思い出された。


11月5日(晴れ)新湯・池めぐり

新湯と池めぐりです。

新湯の堤防 新湯の砂防堰 新湯の砂防堰上流
フォト「新湯の堤防」「新湯の砂防堰」「新湯の砂防堰上流」

不動池のススキ 池めぐりコースから望む韓国岳 ドウダンツツジと六観音御池
フォト「不動池のススキ」「池めぐりコースから望む韓国岳」「ドウダンツツジと六観音御池」

11月15日(晴れ)霧島川

神宮近くから望む霧島連山
フォト「神宮近くから望む霧島連山」

霧島神宮の紅葉は始まったばかりでまだまだ緑が多い。来週から冷え込むようなので下旬には色づくのであろう。
朝9時過ぎなのだが霧島神宮に参拝する観光バスや自家用車が次ら次へと駐車場を埋めていく。
朝5時半前に登山口に到着、車が早くも5,6台かまだ多いようだ。泊まり組もあるみたい。
紅葉しているところばかり撮影して霧島川へと向かう。
ここには「霧島の七不思議」があって時々報道されている。すべて見たことがなくてどこにあるのかも面倒くさくて確かめようともしない私である。
みたらしの滝は朝日が遮断されていて薄暗く滝音だけが静けさの中を回りに響かせている。
霧島第一発電所まで霧島川沿いに車で行けそうなのだがこの先何があるかわからず道幅も狭いので離合できるところに停めて川沿いを歩く。
誰も通らず車も来ない。渓谷に鳥の声と水の音。ひとりじゃちょっとドキドだ。
この川沿いの紅葉もこれからで第一発電所のところまで歩いて引き返す。
霧島神宮沿いの道路の紅葉はというときれいだった。
神宮近くから見たきり島連山のフォトは3枚つなげてもので、左から大浪池、韓国岳、新燃岳、中岳、高千穂峰。


11月22日(晴れ)中岳

夜明け前の高千穂峰 フォト「夜明け前の高千穂峰」

昨日の朝、錦江湾で「けがらし」という自然現象があったとテレビで放送していた。
今日も夜明け前は寒くて防寒対策はばっちし、中岳登山道の葉っぱにも霜がついていた。
今日の撮影の目的は御鉢のてっぺんから昇る太陽を撮るためで日の出の時間は6時49分である。
いつもの撮影場所で三脚をセットし準備オーケーだ。あとは御鉢の一番高いところから昇る太陽を撮影するだけだ。
7時が過ぎて御鉢が明るくなって来ている。いよいよだとスタンバイ、と何を考えていたのかツツジコースへと向かってしまったのである。
まだ時間があるからと思ったのか、御鉢の明るいところを勘違いしたのかツツジコースを歩いていると太陽が顔を出した。
てっぺんではなくて右からで、あわてて影の部分に回り込み御鉢の右手から登る太陽を撮影。あ〜あがっかりだ。
ススキの穂も今年は早々と落ちていてこれもがっかりだ。
中岳までは行こうと登って行ったが今日は三脚にカメラにレンズとやけに荷物が重く感じてペースはあがらず。
中岳の頂上に着くとヘリコプターが新燃岳の上空を旋回していた。新燃岳の噴煙は今日は高く上がっていたようだ。
他の登山者は新燃岳へと向かうのだが私にはその元気もなく中岳の頂上を一周して下山する。
多分風邪を引いていて体調も悪かったのではと思う。


11月29日(山頂はガス)韓国岳

韓国岳山頂の霧氷 フォト「韓国岳山頂の霧氷」

午前3時過ぎ、小地獄登山口に到着。まだ誰も来ていない。
車から降りて夜空を見上げると満天の星、早く来た甲斐があったとにっこり。
すぐに登り始める。早く登る訳は星を撮影するためである。月も新月で星だけが瞬いている。
登り始めてから雲が出始めたが3合目に来て三脚をセットしてMモードにしバルブの設定をする。
次にリモートスイッチをカメラにつけて天空に構えてスイッチオン。
でもスイッチが入らない。
ザックから説明書を出して懐中電灯の明かりで反復しまたスイッチを入れ、とまた同じでリモートスイッチの電池切れかもと星の撮影は中止となった。
4合目から登山道には積雪があり木には霧氷がついている。山頂に近づくに連れて積雪も多くなり霧氷も大きくなって心踊る心境となる。
良いことばかりではなくて山頂に近づくと星はどこに消えたのかガスと北風が冷たく吹き上がってくる。
5時過ぎに山頂到着なのだが日の出は7時前だからまだまだ時間はたっぷりある。山頂の案内板を風除けにして1時間以上座っていた。
登山者の懐中電灯の明かりが1つ2つ、いっときしてまた1つとガスの中でぼんやりと明かりが見える。
ガスの中で粉雪が吹き荒れ待つこと約4時間、午前9時過ぎに突然ガスが流れて青空が広がり太陽が顔を出し遠く高千穂峰が見えたのである。
あわててシャッターを押しビデオを回しブロッケン現象を撮りとその間30分経っただろうか。またガスの中に景色が沈み込んでしまった。
下山するときには綿雪となっていた。でも5合目から下は霧氷はもう消えていたのである。


11月30日(晴れ)小池

小池に映る高千穂峰 フォト「小池に映る高千穂峰」

きのう韓国岳から戻るとき霧島神宮の沿道は紅葉真っ盛りだった。
小池も紅葉になっているはずと午前7時40分に小池への入り口に到着する。
目の前に朝日に輝く紅葉が飛び込んできてさいさきよくはいパチリ!?。
いつもの杉林を通り抜けると小池へとすり鉢上の斜面を下って行く。湖面は少し波が立っていた。
周りを見渡しても紅葉は少ないのだが青い空に映りこむ高千穂峰、なかなかのロケーションだ。
対岸の岸辺にいるので行動できる範囲は5メートルくらいだろうか。
三脚を立てて湖面にカメラを落とさないよう、ビデオを落とさないようにと慎重になっている。
一度すり鉢上をあがって小池へは降りずに御池野鳥の森へと歩く。
この森には巨木が多くて紅葉も天高くそびえ色づいている。
御池野鳥の森の観察路を一周して小池へと下って行く。この下りにも紅葉がお出迎えで韓国岳と違ってここは秋真っ盛りだ。
午前10時半、小池のほとりに到着。周りには人影もなくただ小鳥のすえずりが聞こえているかも知れない。ヘッドフォンで音楽を聴きながらだから周りの音には反応なしである。
午前11時半、車を停めていたところに戻ってくる。



  平成20年   
12/7 大浪池   12/13 池めぐり   12/20 美川メダカの里より   12/28 韓国岳   12/30 新湯林道
12月7日(晴れ)大浪池

大浪池頂上から望む韓国岳 フォト「大浪池頂上から望む韓国岳」

午前7時過ぎ、真っ白になった韓国岳の山肌に朝日に染まりだした。
風はなく湖面にもピンクに染まる韓国岳が映りこんでいる。空には雲ひとつなし。
一眼レフデジカメで撮影し湖面の韓国岳を撮ろうとズームアップするつもりがレンズがズームアップしない。
筒のどこかで引っかかっているようで17oのままだ。レンズは17-85oを使用しているのに残念。
突然のトラブルにあせってしまうのである。西回りには霧氷はないので気にしながら東回りへと進む。
東回りの霧氷は太陽が昇るにつれて白さが増して露出を調整するのを忘れていたのを思い出す。
露出は+1あたりで撮影、東回りの壁に咲く霧氷は見事だ。韓国岳もすっぽりと雪に覆われていて青空に白い雪とコントラストが素晴らしい。
韓国岳の山頂にも多くの人が登っているようだ。東回りから反対側の火口壁で撮影する。ズームが利かないので自分から被写体に寄って行かねばならない。
あまりよりすぎると崖から滑り落ちてしまう。今日は韓国岳非難小屋から韓国岳へと登る予定だったがカメラのトラブルで東回りを戻ることにした。
大浪池の登山道を登るときは朝早かったので登山道も凍っていたが下るときには雪も溶けていた。
でもまだ日陰は凍っていて横歩きで降りて行く。


12月13日(曇り)池めぐり

韓国岳 韓国岳 フォト「韓国岳」

夜空を見上げると満月に近いまん丸お月様。
ひょっとして不動池や六観音御池、白紫池の湖面に月が映るのかもと不動池へと直行する。
途中、大浪池登山口には車なし、韓国岳の登山口に2台あった。
韓国岳の中腹で時々懐中電灯の明かりが見える。韓国岳の山頂には雲がかかっておらずそろそろ朝焼けになりそうな時間である。
不動池に着くとつきは湖面に映っていたが風で湖面が波立っていて月影も波間に漂っていた。
懐中電灯を照らしながら池めぐりコースを六観音御池へと歩いていく。
六観音御池の裏手の山に登ると夷守岳の方は朝焼けが始まっていたのでここで朝日が昇るのを待つことにした。
朝焼けにはなったが雲が広がりだしてきて太陽は顔を出さないまま、六観音御池にかかる月を撮影し、韓国岳の朝焼けを撮影し次を目指す。
白紫池で太陽を待ったが顔を出さずえびの高原の方には降りず六観音御池の裏手の尾根を進むことにした。
今の時期、尾根はした草もなく木の葉も落ちていて見通しがいい。尾根には朽ちて倒れた木が無数にあり歩きやすい所を選んで尾根を進む。
誰にも会わず見晴らしもよくコンビニで買ったにぎりがおいしい。昼から孫のお遊戯会の招待状が来ていたので早々と車を停めた不動池へと戻る。もう雨がぽつぽつと落ちてきている。


12月20日(晴れ)美川メダカの里

メダカの里 フォト「メダカの里」

ここ何日か風邪が抜けなくて今日の山行きは中止、庄内町の先のメダカの里から高千穂峰を撮影することにした。
日の出前6時50分には高千穂峰の山頂から色づいてきた。
ここ美川は盆地になっていて寒が強くて朝霜、朝霧が立ち込めて条件がよければ朝霧に浮かぶ高千穂峰が撮影できる。
川からは朝もやが立ち上がり撮影するカメラマンも多々見かける。
車から出ていると寒くてすぐに車の中に入って待つ。ときどき出てはデジカメで撮影しビデオを回す。三脚は外に置きっぱなしである。
雲が朝日に少しだけ染まったがたいしたこともなく雲は低くなり高千穂峰の山腹を覆いながら流れて行く。
朝もやもそんなには発生することがなくメダカの里へと向かうことにした。
ここメダカの里は平成13年から始まったと案内板に書いてある。
水面ぎりぎりまで顔を持っていくと池に高千穂峰の山頂が映りこんでいる。この構えがなかなかつらい構えなのである。


12月28日(晴れ)韓国岳

朝焼け フォト「朝焼け」
凍てつく冬の空に星が輝いている。月齢0.6、月の姿はない。
流れ星が一つ、また一つ・・・といってもこの間の時間は30分以上か。
頂上に近づくにつれ星の数はめっきりと減り火口の向こう側の空は明るく輝きいている。
韓国岳の中腹で時々懐中電灯の明かりが見える。韓国岳の山頂には雲がかかっておらずそろそろ朝焼けになりそうな時間である。
日の出は7時13分、今は6時50分くらいだけどもう雲は紅く染まりだした。
10名くらいのグループ登山の若者たちも数名のカメラマンも朝焼けに心踊っているだろう。
私も心踊り、感動が高ぶるのである。
爆裂壁の先を見ると普賢岳が浮かんで近くに見えている。ふり向き、桜島の奥横の開聞岳も今日は大きく見えている。
東に目をやると宮崎のシーガイアのビルがかすかに見えていて山並みはオレンジ色に見えていた。
今朝は朝焼けに満足したが雲海を出ればと期待したがその気なしのようで次回に期待しよう。
雲海に浮かぶ霧島連山の朝焼けに白い雪なんて絵を描いている光景で現実に遭遇できる確率はどのくらいだろう。
お目にかかれないかも知れないな。
今日は風もなく年が迫っての登山にしてはまあまあのコンディションだった。


12月30日(晴れ後曇り)新湯林道

高千穂峰 フォト「高千穂峰」

朝6時半過ぎ、新湯についても北風が強く外もまだ真っ暗なので車の中で待機する。
雲が低く垂れ込め北の風に乗って流れ、新燃岳にぶつかる。
中岳は頂上が見え出し、探知穂峰の雲も流れが変わったのか韓国岳からの雲がかからなくなった。
日の出の時刻を過ぎていっとき、高千穂峰あたりが紅く染まりだしてきた。
大浪池も韓国岳も雲に隠れてまだ見えてこない。でも獅子戸岳が見え、新燃岳のウサギの耳も見え隠れしだした。
韓国岳の雲の中は雪になっているのだろうか?
年の瀬を迎えて雪山になれば縁起がいいと思う私であった。一富士二鷹三茄子。
昨日はサッカーくじ「トトゴール2」をネットで買っていたのだが柏-F東京戦は当ったのだが、G大阪-横浜M戦で外れてしまった。
0−0の予想はしてなくてテレビを見ていてあきらめ。
来年の運はいかがなものか?初詣して願掛けでもしようか。 話は元に戻って、新湯林道を歩くのだが誰一人として会わず。車も停まっていなかった。
のんびり山登りをしているのは私だけみたいである。 新湯林道を戻るときには大浪池は見えていたが、韓国岳はすっぽりと雲の中だった。ひょっとして雪だったりして・・・。




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