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フォト撮れメモ 平成19年

  2007平成19年   
1/1 高千穂峰   1/2 韓国岳   1/7 新湯林道   1/8 大浪池   1/13 韓国岳   1/14 大浪池   1/21 韓国岳   1/27 韓国岳   1/28 大浪池
1月1日(曇りのち雨)高千穂峰
御池小登山口 高千穂峰山頂の天の逆鉾 フォト「御池小登山口」と「高千穂峰山頂の天の逆鉾」
8:55 御池小登山口出発高千穂峰山頂まで3700m。まず1合目を目指して登る。
9:07 1合目。登って行く。 9:21 2合目。登って行く。 9:33 3合目。またまた登って行く。 9:52 4合目。まだまだ急な登りだ。 10:09 5合目。山頂まで1850m。
5合目と6合目の中間地点につららがありストックを添えて撮影。つららの長さが判る。このあたりに以前サルメン海老根が自生していたのだが海老根の葉を見かけなかった。盗掘か別のところに移植したのかわからないが楽しみにしていたので残念だ。
10:30 6合目。ようやく登りが緩やかになるが雨が降り出してきた。二子石も見えない。 10:46 7合目。 10:49 御池小分岐。 11:23 鳥居通過。ここから先は急なザレ場で丸太の階段も小石で埋まっている。 11:45 山頂到着。周りに人は居なかった。
お賽銭を奮発して今年1年の願い事をした。まず健康であること、宝くじが当りますようにとここまで自分のお願い事。次に家族、親類の健康と孫の健やかな成長をお願いした。天の逆鉾を一周して下山する。
12:26 御池小分岐。 13:03 5合目。 13:48 登山口。 お疲れ様でした。


1月2日(小雨のち晴れ)韓国岳
9時47分、生駒高原から韓国岳を見ると高千穂峰側には雲がかかっている。
10:17 小地獄登山口に到着、車は多くもなくちょっと硫黄山まで行こうかと思われる家族連れが多い。小地獄出発。
10:29 1合目。小地獄登山口からはすぐである。これから3合目まで急登だ。雨が降り出してきた。
10:37 2合目到着。ここでビニールの雨合羽を着る。昨日の高千穂峰で使ったゴアテックスのレインウェアは家に干してある。
10:51 3合目。ザックからデジカメを出して撮影するのが難儀だ。でも見晴らしがいい。
10:59 4合目。
11:12 5合目。えびの高原までは1.2km、韓国岳へは0.9kmと表示されている。
御池小から高千穂峰と小地獄から韓国岳の中間を比較すると御池小からがハードだと思っている。これが霧島東神社からだと何倍もハードになる。韓国岳は3合目までが目安かと思っている。
11:29 6合目。
11:39 8合目。7合目の標識がない。
11:52 頂上到着まだガスがかかり雨が降っている。


雲間に現われた新燃岳 韓国岳山頂 フォト「雲間に現われた新燃岳」と「韓国岳山頂」
山頂で晴れるのを祈ること2時間近く。時々雲が薄くなり太陽の日差しが山頂に降り注ぐ。
13:26 急に明るくなりガスが消え火口が見えてきた。あわててカメラを構える。
13:27 新燃岳が姿を現す。
13:31 火口の中にブロッケン現象だ。
山頂を見ると登山者が見え刻々と変化する自然を満喫しているのだろう。私も待った甲斐があり興奮している。
13:56 下山。
14:18 5合目。
14:59 登山口到着。高千穂峰を見ることができなかったが満足だ。




1月7日(曇り)新湯林道
吉之元から望む高千穂峰 新湯温泉 獅子戸岳
フォト左から「吉之元から望む高千穂峰」「新湯温泉」「獅子戸岳」

台風並みの気圧配置で今年一番の寒気が霧島山にも吹き荒れ、高千穂峰も今年初めての雪化粧だ。
例年並みの寒さだと都城市の庄内町を過ぎてから降雪を見、これから先、西岳、吉之元とチェーン規制になるのだが今日は高千穂牧場を過ぎて霧島神宮の下り坂も大丈夫だった。
きりしまハイツを過ぎみやま荘から新湯へと向かうところからアイスバーンが続いていた。
前を走っていた軽トラがカーブの坂でスリップして立ち往生。結局引き返す羽目になったようだ。私の車はスタッドレスタイヤを装着しているから大丈夫と思うのだが内心心臓がドキドキしている。
新湯の砂防堰の手前で車を止めて両滝へ行こうかと思ったが新湯林道に行くことにした。新湯の坂がどうも心配で車はそのままにして歩くことにした。
他の車はすいすいと上がっているが下る車は慎重にのろのろと下って行く。登れなくてバックする車もある。


10:29 新湯砂防堰停車。歩いて新湯温泉登山口へと向かう。11:13 新湯林道出発だ。
まだ誰も踏み入れていない新湯林道を雪の感触を楽しむように歩く。雪を踏むたびにキュッキュッと答えてくれる。振り返ると自分が歩いた足跡だけが残っている。ひとり満足している。
だらだらと登って行く林道なのだが5cmくらいの積雪に足を取られて疲れる。吹き溜まりはくるぶし以上になっていてラッセルのままごとみたいなでも疲れてしまった。
12:35 獅子戸岳と新燃岳の撮影場所に到着。大浪池は見えるが韓国岳は雲の中だ。時折雲間から青空が見える。
12:52 撮影終わりもと来た道を引き返す。
13:49 新湯登山口到着。
14:15 停車場所到着。新湯の坂は雪が溶けていた。


新燃岳 10:59 新湯の坂 13:59 新湯の坂
フォト左から「新燃岳」「10:59 新湯の坂」「13:59 新湯の坂」

1月8日(曇り)大浪池
大浪池登山道に咲くヤブツバキ 霧氷と大浪池 大浪池頂上
フォト左から「大浪池登山道に咲くヤブツバキ」「霧氷と大浪池」「大浪池頂上」

8時32分、大浪池登山口に到着。すでに5台停まっていた。ターンしてバックしようとしたらタイヤがスリップしてバックできない。
しかたなく前進して登山口のそばに停める。オートマだから馬力がない。
8時34分登山スタート、最初から登山道は凍っていて滑りやすい。すぐに簡易アイゼンを登山靴につける。
雪を被ったヤブツバキを撮影していると2人連れが登って行くので黙って撮影。人物が画面に入ると雪の中が華やかになる。
9時28分頂上に着いたがガスがかかっていて風も強い。登山道を登っている頃に振っていた粉雪は止んでいたが横殴りの風には参る。
視界も悪く下に下りることにした。


下へ降りる道は足跡がなく笹が雪で垂れ下がり道を覆っていた。
一脚で笹の雪を払い落としながら下って行く。湖面についても水が多く岩には雪が積もっていて滑りやすい。
下りた証拠に写真でも撮って引き返す。。
10時34分頂上で明るくなるのを待つ。登ってくる人は多くてちゃんと装備している人やちょっと寄ってみて登ってきた人などそれぞれだ。
登山靴の人でもアイゼンを付けていない人や革靴の人、運動靴の人とさまざまな格好である。下りは大変だぞ。
10時57分太陽がぼんやりと輝き大浪池の対岸が見え出した。でもこれ以上視界が広がることもなく下山する。11時15分だ。
11時46分登山口到着。登山口の両脇の駐車場は車がいっぱいだった。



1月13日(晴れ)韓国岳
先週韓国岳に登りたかったのだがガスがかかっていて今日の日延べとなった。
9:14 小地獄登山口から登って行く。1合目から登山道には雪が残っていて踏みしめられていていかにも滑りそうだ。アイゼンを靴につける。
霧氷はなく3合目を過ぎたあたりから霧氷と思えば霧氷らしく枝に白くついている。
10:14 5合目。振り返ると甑岳の先に雲海から市房山と石堂山が頭を出している。
11:01 山頂に着く。風が強くて肌が痛い。写真を撮るために手袋をはずすのだがすぐに冷たくなりすぐに手袋をつける。
高千穂峰の方向も雲海になっていたが高千穂峰もはっきりと見えた。先週見えなかったのでにっこりマークだ。
縦走路の方へと進み白く雪が残っている琵琶池を写真に収めて引き返す。11:37。



韓国岳山頂から見た風景 大浪池 韓国岳火口 6合目から
フォト左から「韓国岳山頂から見た風景」「大浪池」「韓国岳火口」「6合目から」

韓国岳の山頂から大浪池を見ると大浪池の登山道が白くなっていて韓国岳へと登ってくる非難小屋の場所も判る。
桜島は雲海の下で見えなかった。明日は大浪池を一周してみよう。
12:08 下山する。 6合目を過ぎて五合目の広場を見ると大勢の登山者が休憩していて登ってくるのを待っておく事にした。ツアーみたいで登山ウエアが華やかだ。
12:41 5合目。13:04 登山口到着。


1月14日(快晴)大浪池
空には雲ひとつない小春日和だ。8時42分大浪池登山口を出発する。太陽がまぶしい。
登山道には雪も溶けていてアイゼンはいらない。でもザックにはちゃんとはいっている。
中間地点から登山道には雪が残っていて朝日に光っている。滑らないように石の上を渡りストックでふんばり登って行く。
9時24分頂上に着く。雲ひとつなく韓国岳の上空には青空が広がっている。韓国岳の頂上にも人がいる。
予定通り西回りから進み一周する事にした。風は昨日の韓国岳のような冷たさではなく肌に心地いい。
振り返ると桜島が見えその横には開聞岳もくっきりと見えている。左のほうには高隈山系も浮かんでいて雄大である。
西回りの登山道には雪が多く残っている。登山道の周りにも雪だらけだ。

韓国岳非難小屋辺りより 東回りから見た大浪池 フォト「韓国岳非難小屋辺りより」と「東回りから見た大浪池」
西回りから下って非難小屋へと向かうのだが登山道には雪が待っていた。
アイゼンをつければ簡単に下りることができるのだがアイゼンをつけずに下りることにした。
このような状況では登りよりも下りが大変である。カニみたいに横歩きで滑らないように下りて行く。慎重になってしまう。
韓国岳の非難小屋に10時55分到着する。堰を歩いていた3人組の女性のパーティにここで追いつく。
非難小屋の標高は1300くらいだと思う。韓国岳の標高は1700だから400の標高差である。板の階段がいくつあるのか数えたこともない。
大浪池登山口を出発したときの体調を考えると無理は出来ないと判断して登らないことにした。
東回りの登山道は雪がまだ残っているものの西回りみたいに多くはない。
それでも谷合いにも陽がささない場所には雪がそのまま残っていて鹿の足跡がくっきりと残っている。
昨日韓国岳から見た獅子戸岳や新燃岳の雪が今日はすごく少なくなっていた。
やはり小春日和で気温も朝から上昇して溶けていったのだ。マンサクの蕾もこの陽気で蕾が膨らんだみたいだ。
12時32分に頂上に戻ってきた。頂上には数人の人がいたが韓国岳の頂上よりは少なかった。
12時55分、登山口に戻る。


1月21日(雨、3合目から雪)韓国岳
9:20 韓国岳1合目 10:38 韓国岳山頂 フォト「9:20 韓国岳1合目」と「10:38 韓国岳山頂」

今日は朝から雨で池めぐりでも行こうかと、えびの高原へと車を走らせる。途中、大浪池には1台車が止まっていた。
韓国岳は頂上まで見えていて西面には白く雪が積もっていた。池めぐりは止めて韓国岳に登ることにした。
小地獄登山口には1台の車もなくゴアテックスの上着を着込んで石の階段を登って行く。雨は相変わらずしとしとと降っている。1合目にはうっすらと雪があった。
2合目、3合目と登るにつれ雨がみぞれに変わり雪になってしまった。2合目でゴアテックスのズボンを履き、3合目ではスパッツをつけ4合目でザックにカバーをつけ5合目でお茶を一服。
これから先はボタン雪になりあたりは見る間に真っ白でアイゼンをつけようかと思った。
5合目で見えていて大浪池も8合目辺りから見えなくなった。
山頂に到着、雪は降っているが少し明るくなり火口が見え、大浪池も見えてきて高千穂峰も新燃岳も獅子戸岳もくもの切れ目から見えてきた。

韓国岳8合目より 韓国岳火口 フォト「韓国岳8合目より」と「韓国岳火口」

雲間から見えたのも10分か20分かあっという間にまた雲の中へと消えていった。
11時過ぎに下山する。雪は横殴りで降ってはいるが強烈な風も吹かず、下山するときもアイゼンをつけるまでもなかった。
5合目から下は雪も溶けていて誰とも会わずに下山した。登山口には12時過ぎに戻った。
このまま雨が降り続くと夜の冷え込みで霧氷や樹氷が明日見れそうだ。明日の天気予報は晴れとなっている。
8合目を登る途中で大浪池から韓国岳下山コースの若者6名と会い、山頂で外国の兄妹と思われる2人連れと会い、下山するときにはツアーの団体さんとすれ違った。


1月27日(曇り)韓国岳
韓国岳山頂 韓国岳北壁の火口周りに立つ登山者 フォト「韓国岳山頂」と「韓国岳北壁の火口周りに立つ登山者」

小地獄登山口の駐車場に車が1台、その横に停めて韓国岳を登って行く。
霧氷が咲いているのだが青空がない。韓国岳は北面は真っ白だが山頂は見えない。
晴れていれば霧氷も映えるのにと思いながら4合目にかかる。これから先は登山道もガチガチに凍っていて簡易アイゼンを靴につけて登ることにした。
5合目から6合目へと登っていると目の前に犬がいてすぐに消えてしまった。幻か。幻覚か。
でも犬の鳴き声も足跡もなく変な気持ちのまま登って行く。大浪池は見えない。
山頂からは火口も見えず、高千穂峰も新燃岳も見えない。それでも何組かは山頂に留まっていた。
縦走路の方へと向かったが時間だけが過ぎていくだけであきらめて下山することにした。
下るときもアイゼンは絶対必要で、登ってくる人もアイゼンを付けている。
4合目あたりで太陽が一瞬顔を出したがまた雲に隠れてしまった。顔はひりひりしているがそんなに寒さは感じない。
下山した後、新湯を通り韓国岳を見ると雲の中で獅子戸岳や新燃岳はその姿を見せていて神宮から見た高千穂峰も山頂が見えていた。
韓国岳だけが高いので雲の中になっていた。


1月28日(晴れ)大浪池

9:51 東回りより 11:14 西回りより フォト「9:51 東回りより」と「11:14 西回りより」

昨日の韓国岳からは大浪池も見えなかったが、今日の大浪池頂上からは韓国岳が山頂に雲が流れているだけでその姿を白で覆っている。8時32分頂上到着。
西回りには先着の足跡が雪に残っていて板の階段についていた。西回りへと向かったが東回りの崖を見ると白くしていたので引き返して東回りから一周する事にした。
東回りの崖には霧氷が花を咲かせていて冷たいか北風に耐えていた。耐えているのは私もで、頬が痛く手袋を取るとすぐに手が冷たくなってしまう。
それでも霧氷に大浪池と韓国岳と雲と青空に何枚デジカメで撮ったことやら。
東回りの登山道を少し進めば雑木林の中に入り込んで撮影し、岩場の崖から霧氷を入れて撮影しなかなか前へと進まない。非難小屋には10時40分に着いた。
2時間以上半周するのにかかってしまった。
西回りは時間が経ってしまって雪も溶け出していた。



  平成19年   
2/3 大浪池   2/4 池めぐり   2/10 湯之野〜新燃岳〜新湯   2/11 韓国岳   2/12 大浪池   2/18 韓国岳   2/24 高千穂峰
2月3日(晴れ後曇り)大浪池
大浪池登山口 大浪池 フォト「大浪池登山口」と「大浪池」

道路情報を見ると新湯からえびの高原へはチェーン規制になっている。
ところが晴れて気温が上がったのだろう、大浪池までは凍結していない。これから先、えびの高原はわからない。
新湯で韓国岳の山頂に雲がかかり始めていた。案の定、大浪池の頂上に着いたときには韓国岳はすっぽりと雲の中だった。
団体さんが山頂にたくさんいらっしゃって私が山頂に着いたと同時に下山された。後に残るは私一人となってしまった。
下に下りてみる。湖は凍っていなくて湖面には波が立っていた。岩の周りにはツララもまだ溶けずにしっかりと残っている。
上空には低いどんよりとした雲が韓国岳の中腹を北から南へと流れていく。高千穂峰は山頂に雲がかかっているだけだ。
韓国岳は1700mで高千穂峰は1574mだから差し引き126mも標高差があるから韓国岳は雲もかかるはずだ。


2月4日(晴れ)池めぐり
不動池 六観音御池 白紫池
フォト左から「不動池」「六観音御池」「白紫池」

池めぐりに決めていた。8時半、小地獄登山口には車が満杯でNさんの車も停まっていたようだ。
この時間は韓国岳もガスがかかっていて青空を見ることが出来ない。
六観音御池では展望台の反対側を歩く。雪に残っているのは鹿の足跡だけである。人の足跡がないと自分が偉くなったみたいで満足している。
人間は自己中心なのだろう。
11時半頃にガスが流れて青空が広がってきた。韓国岳も見えてきた。
白鳥山へと向かう頃には暑くなり厚手の防寒具を1枚脱ぎザックに背負う。手袋をしていても暑いくらいだ。
遠く不動池の中車体を見ると車があふれていた。もちろん路肩も駐車場も車であふれていて廻りには雪だるまあり、雪合戦なんてやっていた。鹿も満足している。


北展望台 二湖展望台 六観音御池
フォト左から「北展望台」「二湖展望台」「六観音御池」

2月10日(晴れ)湯之野〜新燃岳〜新湯
午前8時過ぎ、国民宿舎みやま荘そばの登山口近くに車を停める。他には車は停車していない。
杉林を登って行く。まだ肌寒く厚めのブレーカーを着重ねして薄手の手袋をはめる。手袋は100均で買ったものだ。
9:52 湯之野分岐 10:11 新燃岳山頂 フォト「9:52 湯之野分岐」と「10:11 新燃岳山頂」

途中から暑くなり1枚脱いでザックに背負う。湯之野登山口から中岳までは4kmと表示してあった。湯之野分岐までは2時間弱で着いたことになる。
湯之野分岐から右へ行けば中岳、左は新燃岳で新燃岳からは強い風が吹き降ろしている。板の階段を登るのもつらく寒くなりまたまた厚手のブレーカーを着込む。


10:33 新燃岳火口回り 10:40新燃岳北口より フォト「10:33 新燃岳火口回り」と「10:40新燃岳北口より」

新燃岳の山頂では立っていられないほどの強風で写真を撮ろうにもしっかりと踏ん張ってブレナイモードで撮っていた。
火口を東回りに進み新湯分岐へと向かう。左斜めに傾きながら歩く格好が自分でも滑稽である。
手袋をとって撮影するとすぐに手がしびれてくる。頭にもフードをつけて火口回りをどうにか歩き通す。韓国岳の北面から山頂には雲がかかっていた。
新湯分岐から先、新湯までは風もさえぎられのんびりと下って行く。
季節風で青い空に雲が乱れながら消えていく。
新湯分岐から新湯までは5km。新燃荘からみやま荘までは2kmはあるだろう。
11kmは歩いたと思う。5時間トレッキングをしたことになり正直疲れてしまった。


2月11日(晴れ)韓国岳
韓国岳山頂から望むパノラマ
フォト「韓国岳山頂から望むパノラマ」

今朝は親戚の法事で昼からの山行きとなった。気温がぐんぐんと上がり3月下旬の陽気みたいだ。
それでも山は風が吹くと体感温度もぐんと下がるはずだからと保温用の上下の下着を見につけている。
雲ひとつなく真っ青な空が広がっている。下山している人と挨拶を交わすのだが雪は溶けてしまったとか、ポケットに雪を入れてもって帰っているとか。
6合目には樹氷がまだあり携帯で写真を撮りKさんにメールで送ることにした。
韓国岳の北側の爆裂壁には樹氷が白く輝いていた。ホームページのトップに載せるつもりで撮影するのだが帰ってパソコンで見るとぶれていた。

山頂に着いたのが午後3時40分、太陽が沈むまで後2時間余でもう1枚厚手のブレーカーを着込んで待つことにした。
桜島も霞んで見えるし、東に目をやれば宮崎のシーガイアが見えていたのにびっくりした。
時が経つにつれ大浪池の影が新燃岳のほうへ伸びて行く。韓国岳の影は小林市の方に影を落としていた。
少し風が吹けば寒さが倍増するし、手袋も厚手のものと交換する。
太陽が地平線の雲間に沈みこんだのが6時2分だった。地平線は赤く焼けていた高千穂峰や新燃岳は太陽が沈むと同時に色がなくなった。
太陽が沈んでからは地平線が赤く輝いていた。四合目から懐中電灯を照らしながら下山。

登山口から見た韓国岳 6合目の樹氷
フォト「登山口から見た韓国岳」と「6合目の樹氷」









2月12日(晴れ)大浪池
大浪池頂上 大浪池と韓国岳 フォト「大浪池頂上」と「大浪池と韓国岳」
3連休の最後となった。私も今日の誕生日を迎えて60歳となる。
性懲りもなく昨日に続いて今日も夕焼けを撮ろうと今度は大浪池へと車を走らせた。
今日も雲ひとつない青空が広がり夕焼けは期待できないだろうと登山道を登って行く。カメラを手にした熟年の夫婦から「夕焼けを撮られるんですか?」と声をかけられる。
頂上に着くと誰も居ない。いつものように時間のチェックのためにデジカメで撮っていると2人連れが登って来た。
若いカップルなのでそのまま西回りへと向かっていたら向こうから声をかけてくれた。60の爺さんに声をかけてくれてうれしくてどちらからと聞くと中国からの留学生と言われた。

もちろん日本語で話していて、お名前は「斉 艦」さん(サイ カン さん)と「胡 涛」さん(コ トウ さん)と自己紹介された。山口大学に留学中とのこと。
HPのアップしてもいいですかと言ったら「ぜんぜん大丈夫。」といわれたので掲載しました。
画像をクリックすると1024サイズで表示します。1週間ほどアップしておきます。
不都合がありましたらメールください。プロフィルにメールアドレスを書いています。
結局昨日同様雲もなく夕焼けにはならないままで地平線に太陽が沈むと下山した。


2月18日(曇り)韓国岳
8合目から韓国岳山頂を望む 韓国岳縦走路 フォト「8合目から韓国岳山頂を望む」と「韓国岳縦走路」
韓国岳はすっぽりとガスに包まれている。雨は降っていない。
早くも帰る人もいて韓国岳登山口の6台目の位置に停車。肌寒い。
昨日の雨でこずえには水滴がたれている。結構激しく雨が降ったのだろうか、登山道の丸太にはすきまがあるし石も動いていて登りづらい。
3合目で休憩してのどを潤し5合目でもお茶を飲む。ペースが上がらず後から登ってきた人に軽く追い越されてしまう。
先週の大浪池でも中国からの留学生の人の後を追って西回りを登ったのだが心臓が口から出るかと思ったくらいばてばてになってしまった。
若い人は元気があるなと思っていて納得はしていたのだが、今は年配の人にも追い越されてしまった。ショック?!
写真をとる振りをして休みながら登って行く熟年である。いつもの手でもある。
山頂手前からガスが流れ出し右手に大浪池が姿を現し、左の火口の底も見え隠れしている。
姿形が美しい高千穂峰も見えている。太陽はサンサンと輝き・・と言いたいのだがガスがかかっていてぼんやりとしか見えない。
景色も昨日の雨の成果べったりとした感じである。
縦走路を進み夷守岳を撮影、この頃からまたガスがかかり始め下山する頃には大浪池も高千穂峰もガスで隠れてしまった。
下山後新湯に回ると韓国岳だけが雲に隠れていて大浪池も獅子戸岳も新燃岳も高千穂峰も車から見えていた。


2月24日(晴れ)高千穂峰
御鉢 鞍部の鳥居 高千穂峰山頂 フォト左から「御鉢」と「鞍部の鳥居」「高千穂峰山頂」
高千穂峰は今年の元旦に御池小登山口から登って以来で気合が入っている。
約2ヶ月ぶりである。年をとるのも早いはずだ。
高千穂河原から高千穂峰への登山道はまだまだ春は遅いようで登山道の木々は白っぽくひんやりとしていた。
いよいよ御鉢へと登って行く。太陽はまだ御鉢の陰で中岳の方は日がさしていて青空が広がっている。
デジカメで撮りながらの登りだからそんなに疲れはしない。マイペースである。

御鉢に着くと後から登ってこられた人が話しかけてきた。島崎藤村の地から来たと言われる。その県が解らない。
正解は長野県だ。
桜島は見えなかったがのんびりとした登山で太陽を入れて結構撮影した。天の逆矛も太陽に輝いている。
ワンちゃんが2匹、山守のワンちゃんだ。
馬の背では風がまともに吹きつけストックで身体を支えながらの下山だった。
徘徊さんたちは高千穂峰の北面を山頂へと登って行くのだから驚嘆である。山の傾斜は何度だろうか。35度だろうか?!。











  平成19年   
3/3 大浪池   3/4 新湯〜新燃岳   3/10 大浪池   3/11 大浪池   3/17 韓国岳   3/18 新湯林道   3/21 矢岳   3/24 大浪池   3/25 韓国岳
3月3日(曇り後晴れ)大浪池
マンサク 大浪池東回りから望む韓国岳 フォト「マンサク」と「大浪池東回りから望む韓国岳」

昨年のトレッキングメモを見ると3月11日にマンサクを撮影している。
1週間以上早いマンサクの開花だ。暖冬で今年は早め早めと咲き出すのだろう。キリシマミズキも新湯では咲き出しているかも・・・。
明日は新湯に行こうと決めている。今日は午後から大浪池のマンサク撮影である。でも雲が多くて太陽も雲に隠れている。
日の入りが6時12分となっていたので3時間はたっぷりあるなと西回りへと進み、東回りへと行き、湖の方へと降り、疲れてしまった。
5時が過ぎる頃には韓国岳の上空の雲もなくなり青空が広がってきた。陽も差込みマンサクも光っている。
東回りで撮影した後もう一度西回りへと向かったがマンサクは太陽が低くなってしまい影の中となってしまっていた。
上空には雲もなく夕焼けも期待できないので日の入り前に下山する。駐車場には車が1台もなかった。



3月4日(晴れ後小雨)新湯〜新燃岳
新湯の沢 新湯分岐 新燃岳北口頂上
フォト左から「新湯の沢」「新湯分岐」「新燃岳北口頂上」

天気予報では「昼から雲が広がり夜には雨が降り出すでしょう。」と言っていた。
新湯に向かう手前で田園地帯にもやが広がってきていたので高千穂峰をバックに撮影する。
新湯に着くと太陽は高く赤松林の上で輝いている。
7:16 国民宿舎「新燃荘」を右手に見ながら新湯林道を歩く。肌寒くウインドブレーカーを着て手袋をしてマスクを持ち歩く。
8:05 林道を歩き始めてまもなく、新燃岳のウサギの耳に雲がかかり始めている。見る間に雲が大きく広がり風に流されて獅子戸岳を隠して行く。
韓国岳も大浪池もその姿を消して行く。キリシマミズキを林道脇で見たがまだ蕾が固い。
8:22 林道終点に到着。今日は1時間とちょっとかかった。写真を撮りながらだからしょうがない。これが熟年のペースなのである。
ヤブツバキが咲き乱れていて赤が目に飛び込んでくる。
8:31 林道終点の上流の沢。9:05 新燃岳裾野の平坦部。9:32 新湯分岐に着く。
この頃から小雨になり回りの山並みもすっかり雲の中となった。ここまで誰一人として会わない。
9:47 新燃岳の北口の頂上に着いたがガスと横殴りの風である。火口を覗いてもあのエメラルドグリーンは見えない。標識を撮ってすぐに後戻りである。
縦走している人もいない。
10:00 新湯分岐。デジカメを脇に抱え込んで雨に濡れるのを防ぐ。花粉症にかかってしまいマスクをするのだがメガネが曇ってしまいマスクをはずす。
10:41 新湯林道終点の上流の沢に戻ってくる。 ここにもキリシマミズキがあるのだがまだまだだ。 ミズキは沢沿いに咲くのだろう。1週間もすればミズキの房が見れることだろう。
11:12 林道沿いのキリシマミズキの蕾だ。この蕾だけが黄色い色を見せていた。
11:45 国民宿舎「新燃荘」を左手に見ながら車のところに戻る。 空には青空も時々広がっていた。山の上とではこんなに気象条件が違うんだと肌で感じる。


3月10日(晴れ後雨)大浪池
獅子戸岳から顔を出す太陽 東回りに咲くマンサク フォト「獅子戸岳から顔を出す太陽」と「東回りに咲くマンサク」

朝5時前、大浪池の登山口には車なし。空にはお月様とお星様が輝いている。
大浪池の頂上から韓国岳に目をやると韓国岳の中腹で明かりが揺らめいている。こちらも懐中電灯をつけているので気づいているかも知れないな。
明日は新湯に行こうと決めている。今日は午後から大浪池のマンサク撮影である。でも雲が多くて太陽も雲に隠れている。
日の出が6時35分だったから頂上に着くとすぐに東回りへと登って行く。まだ足元は暗く懐中電灯で照らしながら進む。
ところが顔のほうは枝に当って、メガネに当って右腕にも擦り傷がついていた。帰ってから気づいたのでした。
韓国岳の山頂には結構人が見えていて朝焼けを見ていることだろう。いや写真を撮っているのだろう。こちらには気づかないだろうなと一人思ったりしている。
崖の上から見下ろすマンサクが帯のように見えて絵になる。でも太陽はぼんやりとしてきている。

身をゆだねて岩の上に登りマンサクをアングルの中に入れて撮影である。
少々へっぴり腰になったりして、まあひざが震えたりはしないから大丈夫。
7時が過ぎた頃から高千穂峰の周りにガスが出始め見る見る間に新燃岳を包み込んでいく。
韓国岳もガスに包まれてしまい山頂に居た人はどうしたのだろうと思うだけで寒さにじっとがまんする。
ガスが晴れるのは期待できず下山することにした。
登山口に着くと車のフロントガラスには雨がついていて家に帰るまで雨が止まなかった。


3月11日(快晴、風強し)大浪池
夜中から強風が吹いていて、朝起きても晴れているのにすごい風が吹き荒れている。
今日は日曜日でマンサクを見に大浪池も人もいっぱい、車もいっぱいだろうと昼から出かけることにした。
テレビを見たりインターネットをしたりメイと遊んだり草をとったりと、でも日が長い。
風も少し納まったみたいで昼が過ぎていよいよ大浪池へと出発である。
大浪池の登山口はやはりたくさんの車だったがところどころにスペースがありすぐに駐車して大浪池へと登って行く。
この時間になるとほとんどの人が下山していて登る人は数少ない。ドライブ途中のカップルも日本一高い山頂湖を見に登って行く。


マンサク マンサクと大浪池 フォト「マンサク」と「マンサクと大浪池」

駐車場でウインドブレーカーの他に防寒具を着て登ったのが正解だった。
頂上は北からの強風が吹いていて崖から撮ろうとすると足をすくわれるように後ずさりしてしまう。
あまりに冷たくて手袋も厚手のものを着け、フードを被る始末だ。とにかく風が冷たく痛い。
マンサクの咲き具合はと言うと東回りが咲いてしまった木、これから咲く木、まだまだの木とこれからも楽しみだ。
韓国岳非難小屋手前のマンサクは今が満開である。


3月17日(晴)韓国岳
生駒から望む韓国岳 生駒高原の菜の花と韓国岳 フォト「生駒から望む韓国岳」と「生駒高原の菜の花と韓国岳」

予想通り雨が上がり高千穂峰が姿を現すと、その頂に雪が積もっていた。
インターネットのライブで韓国岳を見ても真っ白である。土曜日で行かない理由もない、それ行けやれ行けだ。自然と気持ちが高ぶる。
昨年は2月の中旬がなごり雪だったようだが、今年は暖冬と言うのに3月も下旬に差し掛かるのになごり雪だからびっくりである。
小林の生駒からえびの高原へと車を走らせる。生駒は菜の花が咲き乱れていて張ると冬が同居している変な感じと思いながら写真を撮っている。
チェーン規制があってはと車のトランクにはタイヤバンドを積んでいるからもしものことがあっても大丈夫とえびの高原へと登って行く。


韓国岳山頂から望む大浪池 韓国岳山頂 フォト「韓国岳山頂」と「韓国岳山頂から望む大浪池」

韓国岳の登山口に着くと登山口の駐車スペースは1台だけ停めることができラッキー!!。
登山口から頂上まで霧氷や樹氷を見ることが出来なかったがこの時期に雪を踏みしめながら登ることができて心うきうきだ。
頂上から大浪池を見ると、先週はあの場所から韓国岳を見ていたんだと変に懐かしい。
マンサクも咲いてから今年は2回も雪に見舞われ大変だっただろうとこれまた変な心配をしている。
夕焼けまでと思っていたが雲が出て寒くもなってきたので早々と下山することにした。
韓国岳6合目の手前で鹿児島からのご夫婦に「熟年さんじゃないですか?」と声をかけられてうれしかった。
メールをいただいたとかで家に帰ってみてアドレスを見たが削除したのだろう、失礼しました。


3月18日(晴)新湯林道
獅子戸岳 新燃橋の沢に咲くマンサク フォト「獅子戸岳」と「新燃橋の沢に咲くマンサク」

なかなかキリシマミズキの房が伸びてこない。今週は雪も積もったし週末まで寒さが続くそうだ。
それでも新湯林道を歩くと春がそこまで来ている。木には新芽をつけていて小さい葉っぱもつけている。ヤブツバキも赤い花がよく目立つ。
新燃橋の沢には大きなマンサクの木があり黄色い花を沢いっぱいに広げていて橋からもよくわかる。
橋のそばにはキリシマミズキが蕾から房になろうかと迷っている風である。いっとき、沢に下りてマンサクを撮る。
今日は林道の終点まで行かないで引き返した。朝には他に1台の車もなかったのに下に1台、私が止めていたところに2台、上の道路沿いには10数台も車が停まっていた。人と会ったのは帰りに1人だけだった。


3月21日(晴)矢岳
皇子原公園と高千穂峰 矢岳登山口と高千穂峰 フォト「皇子原公園と高千穂峰」と「矢岳登山口と高千穂峰」
昨日今日と新聞にテレビに霧島連山の冠雪が報道されている。
高千穂峰の北面にはまだまだ白く輝いていて韓国岳からの眺めはきれいだろうと思っている。夜明けの韓国岳の風景はどんな風になるのだろう。
高千穂峰の北面に登ることは至難の業だが、矢岳からだったらよく見えることだろうとさっそく車を走らせる。
矢岳は秋には中腹から頂上までミカエリソウが咲く。今はしたから中腹までヤブツバキが色を添えていた。
谷に下りてからすぐにヤブツバキが赤い花を咲かせてお出迎えである。矢岳の登山道にもヤブツバキがたくさん落ちている。
登山道と言っても会ってないような急傾斜を登って行く。これが結構しんどい。
それでも振り返ると高千穂峰の白い雪が輝いて見えて、赤いヤブツバキの花をいっそう引き立てている。
後は撮影する人の腕だな。
矢岳の頂上からは霧島連山が360度見渡すことが出来、高千穂峰の右には桜島がぼんやりと見えている。
尾根沿いに竜王山へと向かうと雪はまだ深く昨日歩いた人の足跡が雪に残っている。
でも尾根の途中で下山することにした。下山途中で3組5人とすれ違う。


3月24日(雨)大浪池
大浪池登山道 東回りに咲くマンサク フォト「東回りに咲くマンサク」と「大浪池登山道」
新湯の給水場で霧島裂罅水をポリ容器に入れてから大浪池へと向かう。
ここには蛇口が2つ付いていてコップも用意してあってポリ容器をたくさん積んだ軽トラやいろいろな人が裂罅水を汲んで帰っている。

大浪池の登山口には車が1台停まっていた。登山道を登るとすぐに赤い花を枝いっぱいにつけた木があった。かえって本をひろげて名前を調べたがわからなかった。
傘を差して登る。頂上でも傘を差して登った夫婦と会い、帰りにはデジカメだけを手に持って傘を指しながら登ってくる人とすれ違う。
登山口に着くとお母さんと娘さんの2人がかさを指して登って行った。
山頂では風が吹き、雨が降りガスもかかっていてマンサクを撮るのにも枝が揺れて一苦労する。
雨に煙るマンサクもプロが撮ったら絵になるのだろうと考えながら四苦八苦して撮影している。
湖も韓国岳もこの天候では見ることが出来ず東回りを少し歩いたところで引き返した。
まだまだマンサクはきれいだった。


3月25日(ガス多し)韓国岳
韓国岳山頂から望む(左から獅子戸岳、高千穂峰、新燃岳) 3合目から韓国岳北峰を見る フォト「韓国岳山頂から望む(左から獅子戸岳、高千穂峰、新燃岳)」と「3合目から韓国岳北峰を見る」
新湯から先、えびの高原へと車を走らせるのだが中央ラインがどうにか見えるくらいの濃霧だ。
対向車のライトが見えるのは大体10mだ。速度も40キロ以下とのろのろ運転だ。でも前はしっかり見ている。

韓国岳の小地獄登山口には早くも2台あった。もう登っているのだろう。ガスはかかっているが雨は降っていない。
念のためレインウエアをザックに入れて登ることにした。風もあり肌寒く手袋をする。
天気予報では9時過ぎには雲がとれて青空が広がるでしょう、と言っていたが山頂に着いてもガスがなくならない。風も強い。標高1700mの山頂はまだ冬である。
ガスがとれても高千穂峰はぼんやりとした表情で期待していた情景と程遠くがっかりである。
今日は山頂で粘る元気もなく早々に下山することにした。
えびの高原の道路沿いには鹿が数頭座っていてのんびりとしていた。ここは春なんだなと思いながら帰路に着く。
新湯から韓国岳を望むと山頂には青空が広がっていた。



  平成19年   
4/1 中岳   4/7 新湯林道   4/8 硫黄山   4/14 硫黄山   4/15 大浪池   4/21 甑岳   4/28 新湯〜大幡   4/29 大浪池
4月1日(朝のうち濃霧、小雨後晴れ)中岳
モミジコースから望む高千穂峰 フォト「モミジコースから望む高千穂峰」

今朝も濃霧が激しく高千穂河原に着くのに白いラインを頼りに走って来た。
高千穂河原に着くと後から1台、筑豊ナンバーの4駆が停まった。家族はホテルに居り1人で高千穂峰に登るとのこと。私も出身が筑豊だから話が合う。
登山道も濃霧で黄色のシロモジがよく目立っている。濃霧で中岳も高千穂峰も見えないから下ばかり向いて草花を探しながら登る。
目を前に向ければミヤマキリシマが咲いていたりして、視野が狭くなってしまっている。

中岳登山道にある案内板 モミジコースから望む中岳 フォト「モミジコースから望む中岳」と「中岳登山道にある案内板」

中岳の崖の手前から雨が降り出してきて風も出てきたので引き返すことにした。めがねも上着も濡れてきたので傘を差して引き返す。
モミジコースにはシロモジがたくさん咲いていてシロモジの並木となっていた。シロモジのトンネルと言ったらおおげさか。
もやに浮かぶ黄色が幻想的で雨降るシロモジ並木を傘を差して歩く。
ツツジコースへと戻ると雨も上がり高千穂峰が姿を見せ、中岳も見えてきた。再度モミジコースを歩く。雨も上がり視界が広がり景色も変わって見える。
クサボケも登山道のいたるところで真っ赤な花をつけていた。春本番である。


4月7日(晴れ)新湯林道
新湯林道の沢に咲くキリシマミズキ キリシマミズキ フォト「新湯林道の沢に咲くキリシマミズキ」と「キリシマミズキ」

昨日の新聞に、えびの高原に咲くキリシマミズキが掲載されていた。
新湯はえびの高原から下って位置するので標高もえびの高原より低い。新湯林道のミズキも楽しめそうと昼から新湯へと向かう。
新湯林道を歩くと真っ赤なヤブツバキや黄色いシロモジにキリシマミズキも房をつけて風に揺れている。春突入である。
山肌も若葉がパステルの色を塗ったようで心が和む。
林道の終点までは約1時間で着くのだが沢に入り込むので時間ばかり過ぎて行く。時間もスローモーションで時を刻んでいるようだ。
キリシマミズキの房もこれから大きく長くなっていくのでまだまだ観賞できる。明日は韓国岳の裾野にでも行って見ようか。


4月8日(曇り)硫黄山
韓国岳山開き キリシマミズキの木 フォト「韓国岳山開き」と「キリシマミズキの木」

新聞に掲載されていたえびの高原のキリシマミズキは沿道のキリシマミズキだと思う。
数本くらい房をつけていて黄色のキリシマミズキがバックに浮かび幻想的な雰囲気をかもし出している。
韓国岳の登山口には車も人もたくさんで、今日は山開きである。昨日のNHKのいっちゃがで放送していたのを思い出した。
ここを通り過ぎ不動池に駐車して硫黄山へと登って行く。硫黄山から韓国岳の裾野へと向かいキリシマミズキの咲き具合を確認。
まだ房をこれから大きくしようかという木ばかりで韓国岳の裾野へと入り込んで行った。
裾野の中にオオカメノキの花を発見。にっこりマークだ。この裾野にはオオカメノキやシロモジ、アオモジにキリシマミズキと黄色と白で華やかにしてくれる。
そんな風景が見れるのは1週間先か、2週間先か、楽しみだ。
家に帰って昼のニュースを見ていたら今日が高千穂峰の山開きで50人くらいの登山者が高原の皇子原から高千穂峰を登って行ったと流れていた。


4月14日(快晴)硫黄山
硫黄山 不動池 フォト「不動池」と「硫黄山」

一週間が過ぎて韓国岳裾野のキリシマミズキも房が大きく伸びて淡く黄色い花が目立っていた。
今日も不動池に車を停めて硫黄山から韓国岳の裾野へと徘徊して回る。徘徊さんの苦労がわかる。
裾野の中は朽ちた木があり大きな岩があり、あまり入り込むと韓国岳が見えなくなって絵にならない。
ミズキにオオカメノキ、シロモジと知っている花が咲いていて高い丘の上からの眺めは最高である。
韓国岳の反対にある甑岳もキリシマミズキで絵になっている。
昼過ぎのえびの高原の空は雲ひとつなく暑さを感じるくらいだった。時間が経つにつれて雲も出てきたので夕焼けでも撮ろうかと思ったが雲がじっとしていなくて遠くに去っていく。


4月15日(曇り後雨)大浪池
大浪池湖畔東回りより 大浪池西回りに咲くキリシマミズキ フォト「大浪池湖畔東回りより」と「大浪池西回りに咲くキリシマミズキ」

昨日の天気があまりにも好かったのであろうか、今朝は空にうす黒い雲が流れて行き今にも雨が落ちてきそうだ。
6時前に登山口に到着する。車が1台隅っこに停まっていた。念のため折り畳み傘とビニールの合羽をザックに入れてヤブツバキが咲き乱れる登山道を登って行く。
頭上から木をたたく音がこだましている。くちばしで木の幹に穴を開ける鳥は何という鳥だったか。アカゲラか?キツツキか?
頂上からすぐに下に降り東回りから岩の上を歩く。東回りは歩きやすいのだが、西回りは岩も大きく崩壊が結構あって岩を登ったり降りたり飛んだり。
西回りにキリシマミズキが咲いているのだが近くに行くのは論外である。崖が急で登ろうとも思わない。望遠ではいパチリ。
池の周りは風が冷たくブレーカーを着込んで手袋もして寒さを防ぐ。
池を一周して上に上がると今度は暑いくらいで手袋ははずしてしまう。
ヒカゲツツジの咲き具合を見ようと西回りの階段を上る頃から雨が降り出してきた。
傘を広げるまでの振り方ではなくデジカメを小脇に抱えて下山。ヒカゲツツジはまだ蕾だった。


4月21日(晴れ)甑岳
甑岳火口 甑岳中腹から韓国岳を望む フォト「甑岳火口」と「甑岳中腹から韓国岳を望む」

えびの高原への沿道にはキリシマミズキが淡い黄色の房が高原の風に揺れてお出迎えである。
午後からの甑岳登山となった。甑岳には年末に登ったきりだから約4ヶ月ぶりとなる。
露天風呂登山口から下に降りると大きなオオカメノキの木におおきな白い花をたくさんつけていて、これが太陽の光にきらきらと輝いて美しい。
赤松千本原の中の途中にかかる丸太の橋のそばにはキリシマミズキが咲いていた。甑岳から降りてきた一組、また一組。
甑岳の登山ルートが今までよりも右寄りに出来ていてそこから登ることにした。登っていると左手から人が話をしながら降りて行く。以前のルートだ。
中腹を過ぎるとキリシマミズキが目に飛び込んできた。韓国岳も見えていいカメラアングルだと一生懸命撮ったのである。
頂上からは硫黄山の右手に桜島が見えるのだが今日は曇っているからだろう見ることが出来ない。遠く高千穂峰の北面はまだ白くしている。
甑岳の中心にある湿地も波が立っていて韓国岳を映してはいなかった。
今日は右のルートを登ってキリシマミズキを見ることが出来新たな発見をした。


4月28日(晴れ)新湯〜大幡
韓国岳と甑岳 新湯林道終点の滝に咲くミツバツツジ フォト「新湯林道終点の滝に咲くミツバツツジ」と「韓国岳と甑岳」
大型連休の初日、空も五月晴れだ。
霧島連山はヤブツバキがまだまだ咲いていてキリシマミズキにオオカメノキ、シロモジとそれからヒカゲツツジにミツバツツジ、ミヤマキリシマも早咲きだ。
朝日に輝く新緑も新鮮で心が落ち着く。そして色とりどりの花々は周りを華やかにしてくれる。
新湯林道のミツバツツジは花をいっぱいつけていてなかなか林道の終点にたどり着かず。林道のキリシマミズキは早くもしぼんでいた。
新湯の沢の崖にはヒカゲツツジが咲いていて写真を撮ろうとするのだがちょっぴり腰が引けてしまう。
新燃岳の裾野のミツバツツジはまだ蕾で一部が赤くなっていた。連休の後半には咲くのだろうか判らない。
連休だろう、登山者が結構居て縦走している人や大幡方向へ行く人が目立つ。大幡から新燃岳を歩いている登山者が見え、その手前には新緑が広がっている。気持ちがいい。
大幡に来るとここはキリシマミズキがきれいに咲いていてうれしくてデジカメで撮りまくる。256MB3枚と512MB1枚撮り尽くすほど撮りまくる。
帰りはバテバテだった。


5:56新湯→7:27新湯林道終点→8:51新湯分岐→9:42大幡P-1381地点→10:37新湯分岐→11:44新湯林道終点→12:48新湯


新湯林道のミツバツツジ 新燃岳裾野のミツバツツジの蕾 ヒカゲツツジ
フォト左から「新湯林道のミツバツツジ」「新燃岳裾野のミツバツツジの蕾」「ヒカゲツツジ」

4月29日(晴れ)大浪池
キリシマミズキ 大浪池 フォト「キリシマミズキ」と「大浪池」
やっとこさ大浪池の頂上に登り着くと太陽の日差しが差し込んでいてあわててシャッターを切る。
湖面を見ると大浪池に靄がかかっていてあわててこれまたシャッターを切った。
下に降りてみるとまだミツバツツジは蕾んでいた。けれどもキリシマミズキが咲いていてみずみずしい。
前回は池の周りを歩いたが今日は一度上がって西回りからミツバツツジの花を探して行く。なんで西回りからかと言えば太陽が逆行になっていて絵になりそうだからである。
ヒカゲツツジは咲いていたがミツバツツジの花を見つけることもなく非難小屋まで来た。午前7時47分、韓国岳の山頂にはたくさんの人が見えている。
連休2日目だ。韓国岳へ登ろうかとも思ったが身体が拒否してそのまま東回りへと向かう。
東回りでもミツバツツジの花は咲いていない。ハルリンドウは咲いていたが昨日の新湯分岐で見たハルリンドウよりは小ぶりだ。
一周して戻ってくると頂上には十数人の人が居て下山すると登山口には車であふれていた。新湯にも車があふれていた。
えびの高原へと向かう車だろう、次から次へとすれ違う。




  平成19年   
5/3 新湯林道   5/4 池めぐり   5/6 新湯〜新湯分岐   5/12 新湯〜新燃岳〜中岳〜湯之野   5/13 大浪池   5/19 新湯〜新燃岳   5/20 中岳〜新燃岳   5/26 韓国岳   5/27 高千穂峰
5月3日(晴れ)新湯林道
新湯の沢の堰 Eさんご夫妻 フォト「新湯の沢の堰」と「Eさんご夫妻」

朝5時過ぎに新湯到着。早くも1台停まっていた。このナンバーはNさんではと思いながら出発。
風が強く手袋とウインドブレーカーを来ている。昨年の5月のトレッキングを見直すとこの時期にはホウチャクソウも咲いていて絶対に見つけてぞと下ばっかり見て歩く。
上を見るとハイノキが白い花を咲かせていた。朝日が昇る新燃岳を撮って登山道に出てくると年配のご夫婦とばったり会った。
Eさんご夫婦で同じ都城でした。ここから先、新湯の沢を過ぎるところまで同行しいろいろと話が弾む。
「霧島連山トレッキング」の管理者と会えそうな予感がしたとご主人が話されてにこにこであった。
わたしのHPの大幡までのコピーを持参されたのには涙涙であった。頭の下がる思いだ。感謝!!。
「花浄土」の管理人さんとも会ったがNさんとは遭遇しなかった。
大型連休の後半、大勢の登山者とすれ違う。皆さん山の旬をご存知で登る場所が適格だ。
それにしも五月晴れのもと、新緑に若葉にそよ風と可憐な花に目も心もリフレッシュされる。わたしはしょっちゅうリフレッシュなのだろう?。
行くときには咲いていなかっただろうヒメハギが小さな紫色した花を咲かせていた。戻ってみるとまだ隣には夜明け前の車が停まっていた。絶対Nさんの車だ。


5月4日(雨)池めぐり
池めぐりコースから望む甑岳 フォト「池めぐりコースから望む甑岳」

今日は大浪池に登るつもりだったが朝7時半過ぎからもう雨がぽつぽつと降り出してきた。
韓国岳も姿を消して行くし、池めぐりに変更することに一人で決定。その前につつじケ丘のノカイドウを見に立ち寄る。
ノカイドウを見にきた車が数台止まっていてノカイドウの咲き具合を見ていらっしゃる。
ノカイドウの花の咲き具合はと言うとまだまだで一株は赤い蕾が膨らんでいたがまだ開いていない。他の株には2株花をつけていたがまだ蕾が多い。道路に面したノカイドウは蕾も小さかった。
ノカイドウの花が鈴なりになるにはあと1週間以上かかるのだろうか。六観音御池では展望台手前から下に降りて傘を差して池を一周する。
傘を差し、レンズにかかった雨粒を拭きながらの撮影だ。対岸の展望所も見えず。
オオカメノキがみずみずしくミツバツツジやキリシマミズキが高いところで咲いていて色を添えていた。
六観音御池の東側と南側は砂浜で避暑地かビーチかと思っている。西側に回ると岩だらけで大浪池の湖を一周するのととても似ている。
展望所のしたから上に上がると雨で池めぐりへと変更しただろう登山者や観光する人と次々とすれすがう。
ゴールデンウィーク後半、雨も関係なし。道路も駐車場も人と車で賑わっていた。


5月6日(曇りのち雨)新湯〜新湯分岐
新湯分岐手前のミツバツツジ 新燃岳裾野のミツバツツジ フォト「新湯分岐手前のミツバツツジ」と「新燃岳裾野のミツバツツジ」

GW最後の日、昨日来の雷を伴った雨も小止みになり、心と身体は早くも霧島山を指している。
新燃岳の裾野のミツバツツジの咲き具合を見たくて、確かめたくて新湯の登山口を出発する。早くも2台停まっていた。
雨が降ったらいけないとザックの中に折り畳み傘をいれゴアテックスのレインウエアをザックに通していざ出発だ。
沢にかかる橋(最初の橋が大浪橋で次に見えるのが新燃橋だったか)で「霧島フォトギャラリー」の管理人さんと会った。
管理人さんはここらあたりを撮影して回るとか、わたしは林道終点へと向かう。
沢の水かさは思ったよりも増していなくて沢に渡してある2本に結んだ丸太の橋を渡る。
沢から新燃岳へと登って行くと先ほど会った監視人さんとすれ違った。10日ぐらいで楽しめそうですよと言われていた。10日の意味が5月10日なのかあと10日なのかわからずにっこりとする。
新燃岳の裾野を分岐に向かって歩いていると1株ミツバツツジが満開だ。裾野をだらだらと登って行くと赤い蕾をつけた株や花を咲かせ始めた株が目立ってくる。
まだまだミツバツツジのトンネルとはいかないがさきほど監視人さんが言われたように今週末には楽しめそうである。
新湯分岐に差し掛かる頃から雨が降り出した。分岐から獅子戸岳も新燃岳もガスで望むことは出来ず下山する。


5月12日(晴れ)新湯〜新燃岳〜中岳〜湯之野
新燃岳 新燃岳北面の登山者 フォト「新燃岳」と「新燃岳北面の登山者」
あくたれ猫さんが新燃岳のエメラルドグリーンをまだ見ていないと言うこと、ミツバツツジのトンネルも見ごろということで新湯に7時集合。
絶好の天気でトレッキング日和、足取りも軽く心ルンルンの気分だ。
あいにくKさんは熊本出張で次回こうご期待である。
新湯の入り口に車を停めていざ新燃岳へと出発する。新湯の入り口にもその先の駐車帯にもまたその先の駐車帯にも早くも満杯だ。

林道を過ぎて新燃岳へと登って行く。後から来た登山者に追い越すこともなく追い越されっぱなしである。
新燃岳の裾野を新湯分岐へとだらだらと登って行くとやって来ました!!
ミツバツツジのトンネルだ。下山してきた人に咲き具合を聞くと7部咲きですね、なんて言われていたけどもう満開と言っていいだろう。
特にきれいに咲いているところでは大勢の人が写真を撮っていたり撮られていたりで賑わっていた。
ここでNさんご夫婦と会えて一時はなしに夢中になってしまった。夏には山頂で1晩過ごしましょうかなんて話になったりしてひと時を過ごすことができた。

あくたれ猫さん念願の新燃岳のエメラルドグリーンと初対面である。あくたれ猫さん感激していた。他の登山者も初めて見た人も同じく感動感激していた。
これほどに感激してくれるのならと火口を回り新燃岳の頂上ではいポーズである。
調子に乗って新燃岳から中岳へと行き、下山は湯之野である。平気ですよとカラ元気でした。


5月13日(晴れ)大浪池
ミツバツツジ咲く大浪池と韓国岳 大浪池岸辺より韓国岳を望む
フォト「ミツバツツジ咲く大浪池と韓国岳」と「大浪池岸辺より韓国岳を望む」
昼が過ぎて空に青空が戻ってきた。
ひょっとして夕焼けが撮れるかもと大浪池へと向かう。車を走らせながらいい雲が広がっているなんて前を見ながら、ときどきではなくチラッと空を見る。
午後3時前に新湯を通ると車がまだたくさん駐車しており新湯分岐の賑わいが想像出来る。
大浪池の登山口には駐車場もがらがらでバス停のところに車を停めて大浪池へとマイペースで登る。
頂上に着くとすぐに下へ降りて見る。池の周りにはミツバツツジが点々と見える。ミツバツツジは急傾斜のところで花を咲かせているからそばに行くには難儀だ。
それでもミツバツツジを構図に入れて撮りたいのでがむしゃらにそばまで登って行く。空には雲が波打つように広がってきて、これが夕日で赤くなればいい写真が出来るぞと思っていた。
でも雲はじっとしていなくて韓国岳の向こうへと流れていくのであった。無常。
東回りミツバツツジを追いかけて進む。東回りのミツバツツジはまだ蕾が多く今週中には咲き出すのだろう。引き返して西回りに行く頃には太陽も西に沈みこんでいた。
韓国岳の上空には雲がなく夕焼けを撮ることができず下山。


5月19日(晴れ)新湯〜新燃岳
ミツバツツジ 韓国岳と獅子戸岳 フォト「ミツバツツジ」と「韓国岳と獅子戸岳」

午前11時前、新湯の登山口にははや車があふれていて次から次と車が新湯に停車している。
先週も多かったが今日もすごい。県外ナンバーの車もたくさん停まっている。
新湯から新燃岳と獅子戸岳を望むと気が遠くなることもある。あそこまで2時間の道のりだからだ。
でも新湯の林道を歩くとリフレッシュされてくるのは私だけではないはずだ。今の季節、新緑に新緑に溶け込んで咲く花々と小鳥のさえずり。ここが私の庭だと皆思ってくつろいでいる。
新湯林道を歩いているとNさんが戻って来た。新燃岳まで行ってきたそうで、林道で立ち話が始まってしまった。連れの2人は先に行ってしまったのである。
新燃岳の裾野のミツバツツジは先週蕾だった株が花を広げてトンネルを作っていた。ピンク色が目に飛び込んできて圧倒されそうだ。と誇張しているとは私は思わない。他の人も満足しているはずだ。
ゆっくりと写真を撮りたいのだが連れがいるのと帰りの時間に追われているために写真も雑に撮りがちである。
新燃岳に立つと強風が吹きぬけていて火口湖のエネラルドグリーンを見ると早々に元来た登山道を引き返した。
明日もミツバツツジのトンネルを見に訪れる登山者で新湯林道は賑わうことだろう。


5月20日(晴れ)中岳〜新燃岳
高千穂峰 新燃岳 フォト「高千穂峰」と「新燃岳」

今朝の日の出には間に合わなかった。高千穂河原には泊まり組など10数台に車が停まっていた。6時前である。
中岳から新燃岳へと登って戻ってたのが10時半過ぎ、高千穂河原の駐車場は満杯でキャンプ場へと誘導しているとのこと、まだまだ車が続いていた。
夜明け朝焼けは遅れてしまったので朝日が差し込む中岳や高千穂峰をミヤマキリシマをメインに撮りながらツツジコースから中岳へ行くことにした。
中岳へ登っている人が2人見えてのんびりとしている。挨拶をしなくていいので自分のペースで登ることができる。いつもそうなんだけど。
下山するときにすれ違う人人人・・・。 「こんにちわ」「こんにちわ」と続けざまの連呼である。こちらから大きな声を出して「こんにちわ!!」。言われてからでは言うより率先して声をかけた方が気持ちがいい。
山では道幅が狭いのですれ違うときには挨拶したほうが気持ちがいい。子供は自分から挨拶し女性はにっこりと挨拶し、男性は挨拶する人しない人とすれ違った。
高千穂河原から中岳へと登って行くのだが、最初に平坦部まで焼く10分の石畳がある。
この平坦部に来るとミヤマキリシマが目に飛び込んでくる。平坦部までの登りにも咲いていて疲れた人はしばし足を止めて鑑賞するのである。
中岳の頂上や新燃岳のミヤマキリシマは蕾が多くてこれからというところだ。うさぎの耳のところまで行き引き返した。帰りは「こんにちわ」の連呼である。


5月26日(晴れ)韓国岳
韓国岳山頂に咲くミツバツツジ 韓国岳縦走路 フォト「韓国岳山頂に咲くミツバツツジ」と「韓国岳縦走路」

夜中の3時前に小地獄登山口に到着。1台早くも停まっていてその人が「高千穂峰は見えていましたか。」と聞いてきた。
私が韓国岳に登る目的はコイワカガミを見ることと朝焼けを撮りたい為で高千穂峰が雲海から顔を出していればもっけの幸いと思っていたので「さあ、どうでしたでしょう。」と生返事である。
先に登山道を登っているとその人と奥さんだと思う、人にも追い越されてしまった。空は星が瞬いてはいるが雲が多い。でもガスは出てこないので朝焼けを楽しみにボツボツ朝焼けは5時前から少しづつ雲が色づきだしてきた。でも地平線には雲が多くて太陽が顔を出したのは5時6分だった。
朝焼けにはなったがやはり秋の澄んだ空気の朝焼けがイメージとして残っているのでいまいち感動しない。
それにしても山頂の強風には参ってしまう。ブレーカーを着込み、手袋をして一脚で写真を撮ろうとする。足を踏ん張って突風にも負けずとはいかないで足が1歩動いてしまう。
火口を覗き込むなんて腰が引けてしまう。雲が広がってきて太陽も雲の中で動かない。ぼつぼつ下山しよう。
花が咲く今、ツアーの団体が下山するまで4組か5組か、先週の中岳みたいにこちらから声をかける気もせず団体さんが通過するときにはブッシュに逃げ込んだりである。
下山して硫黄山のオオヤマレンゲを見に行った。オオヤマレンゲは蕾が大きくなってきていて6月が楽しみだ。大浪池のオオヤマレンゲも楽しみにしている。
韓国岳の登山口はミヤマキリシマが咲いていたが登山道や山頂はミツバツツジが咲き誇っていて、山頂のミヤマキリシマはまだ先のようである。


5月27日(晴れ)高千穂峰
御鉢の朝焼け 御鉢 御鉢のミヤマキリシマ
フォト左から「御鉢の朝焼け」「御鉢」「御鉢のミヤマキリシマ」」

高千穂河原には夜明け前というのにマイカーやバスが早くも停まっている。
中岳や高千穂峰に早くも登っているのだろうか。朝の5時前というのに明るく懐中電灯もつけずに高千穂峰登山道の石畳を登って行く。
いよいよ御鉢を登るときに朝焼けとなる。しばし立ち止まって御鉢の朝焼けを撮る。御鉢を登るのに右はガレ場で左はザレ場だ。ザレ場の斜面にはミヤマキリシマが腰を低くして花をいっぱいつけている。
御鉢に着くときには降りてくる人が2人に、追い越された人多数。遠く中岳を見ると人が歩いているのが見える。御鉢からは噴気があがっていなかった。
陽が昇るまでには吹く風も強く馬ノ背を気をつけながら歩く。遠くを見れば桜島が見えるのだがもやっていて桜島の噴煙を見ることは出来ない。黄砂の影響もあるだろう。
御鉢の鞍部を過ぎて頂上へと登るザレ場にコイワカガミが淡いピンク色した花を風で揺れながら可憐に咲いていた。御鉢から先、登りのルートと下りのルートが出来ていた。
御鉢を降りて自然研究路へと足を伸ばすことにした。
自然研究路は樹海に囲まれてオゾンが降り注いでいた。ミヤマキリシマが咲き乱れ緑が優しくマイナスイオンいっぱいのコースを独り占めしてのんびりと歩くのである。



  平成19年   
6/2 池めぐり   6/3 大浪池   6/9 大浪池   6/10 韓国岳   6/17 大浪池   6/23 大浪池   6/24 大浪池
6月2日(雨)池めぐり
池めぐり 池めぐり フォト「池めぐり2点」
昨日南九州が梅雨入り、さっそく週末は雨だ。
それでもえびの高原のツツジケ丘のミヤマキリシマは満開みたいで結構道路わきには車が停まっていて傘を差してミヤマキリシマの中を散策している。
硫黄山の崖にもミヤマキリシマが雨の中でも鮮やかなピンク色を見せてくれた。
不動池の湖面は見えず。オオヤマレンゲの先具合をチェックしに傘を差して強風の中を崖へと向かう。
傘の骨も1本折れてしまった。帽子を被るのも忘れてしまった。状況が変わると人間動揺してしまう。
オオヤマレンゲはまだ咲いていなくて蕾が白く膨らんでいた。雨の中、岩場を登るのに木の根っこで滑りやすいしかさは木に邪魔されてたたんだり拡げたり忙しい。
フォトで紹介しているように団体さんが道路にバスを待たせてオオヤマレンゲの散策である。雨でもこんな様子だからこれからこの岩場も賑わうことだろう。
ベニドウダンもシロドウダンも房が大きくなってきれいである。次は池めぐりへと向かう。
池めぐりコースも散策する人やグループが歩いている。道路から池めぐりコースへと歩くときは風が強くて大変だったが、松林の中へと進むと風がさえぎられてのんびりと歩くことが出来た。
それでもジーンズは雨に濡れて上着は長袖シャツだけだから寒さがひしひしと襲ってくる。ウインドブレーカーも忘れてしまっている。
六観音御池まで来て結局引き返す羽目となった。


6月3日(雨)大浪池
ヤマボウシ オオバウマノスズクサ キヨスミウツボ ギンリョウソウ
フォト左から「ヤマボウシ」「オオバウマノスズクサ」「キヨスミウツボ」「ギンリョウソウ」

昨日に続いて雨だ。大浪池登山口には車なし、ここを通り越してえびの高原へと向かう。
今朝は特に風が強く豆台風並みの荒れようである。つつじケ丘の雨も縦縞となって流れて行く。撮影しようとすればレンズに水滴が付いてしまう。
その度レンズを拭かなければならないし昨日1本折れた傘を支えなければいけないしで、悪戦苦闘している。
硫黄山のミヤマキリシマをと思ったがこんなに横殴りの雨では行っても何も出来ないだろうと大浪池へと引き返した。
大浪池の登山口に着いたがまだ他に車は停まっていなかった。
大浪池登山口からオオバウマノスズクサが咲いていて登山道を登るにつれて結構オオバウマノスズクサがつる状に伸びて花芽をたくさんつけていた。
今日はレインウェアの上着を着て折れた傘を差して登ったが頂上に着くと山頂は荒れくれていて非難小屋の手前で風をしのぐこととなった。
無理して強風にさらされる必要もなくそそくさと下山する。
戻るときに土から顔を出したキヨスミウツボを見つけにっこりだ。ギンリョウソウも少なくまだ早いのだろう。ベニバナギンリョウソウも見かけなかった。
下山するときには空も明るくなって来て登ってくる人やグループとすれ違う。 えびの高原のツツジケ丘で撮影しているとNさんご夫妻と会い雨の中を立ち話が始まった。


6月9日(晴れ)大浪池
大浪池頂上 西回りに咲くミヤマキリシマ フォト「大浪池頂上」と「西回りに咲くミヤマキリシマ」

6月の夜明けは早い。朝5時前というのに登山道は明るく懐中電灯もいらない。
先週は雨だったが今日はビニールの雨合羽をザックに入れてウインドブレーカーも必要なしと判断。
早朝のすがすがしい登山道を小鳥のさえずりがBGMとなって心洗われる気持ちだ。何か悪いことをしたような文章になってしまった。
大浪池の頂上に着くと大きく深呼吸をする。周りには誰もいないので「ヤッホー!!」と言おうかと思ったが年も年なのでやめた。
大浪池登山道のギンリョウソウは今年は少なく見つけるのに大変である。裏年に当るのだろうか。
その代わりにミヤマキリシマは色鮮やかに目に飛び込んでくる。青空とはいかなかったが朝日に照らされたミヤマキリシマは綺麗だ。
西回りでは誰とも会わなかったが、東回りではこれから非難小屋へと向かうグループと会った。
登るときは薄暗かったので撮影しなかったがキヨスミウツボは前回と変わらずパス、ギンリョウソウはいいアングルで登山者を構図に入れて撮影する。
オオバウマノスズクサも前回の雨のときよりは綺麗に撮れて満足。


6月10日(晴れ)韓国岳
韓国岳とミヤマキリシマ 韓国岳山頂からの展望 フォト「韓国岳山頂からの展望」と「韓国岳とミヤマキリシマ」
韓国岳の小地獄登山口には10数台の車が停まっていてその先にも1台離れて止まっている。
Nさんの車である。その後ろに停めてNさんに電話をするとNさん早くも山頂だと。ぼちぼち登ってきますからと電話を切る。
まだ朝の5時ちょっと過ぎだ。もう太陽が硫黄山から顔を出している。夏の夜明けは早い。
今日の一番の楽しみにしていることは北峰からの太陽が輝くところを撮影することである。
ぴったし5合目で北峰の朝日を撮る事ができた。甑岳もメリハリの利いた写真が撮れて満足する。
韓国岳の頂上に着くと高千穂峰の二子石は雲に囲まれていてあわてて手前のミヤマキリシマを入れて撮影する。
縦走路を歩くと夜明け前からスタンバイしていたカメラマンが下山の準備をしていた。火口壁にはコイワカガミやヒカゲツツジがまだ咲いている。
ようやくNさん夫妻のいる場所に着きご挨拶である。このときには高千穂峰は雲に隠れてきていて高千穂峰の頂上が見え隠れしているし、新燃岳の火口にも雲が流れ落ちていく。
いっときNさん夫妻と話をして別れた。北峰のほうへ足を伸ばして見る。
高千穂峰の方は雲が湧いていたが上空は澄んだ青空が広がっていた。
下山後オオヤマレンゲを見に硫黄山へと向かう。不動池の駐車場は満杯でその先の駐車帯に停めて松林の中を歩いてオオヤマレンゲを見に行く。
オオヤマレンゲを見に行くのにこの松林をさまよって迷子になりそうになった誰かさんがいる。まあ夕方だったからあわてたことだろう。私は昼間だから大丈夫であった。


6月17日(曇り)大浪池
ミヤマキリシマと大浪池 オオヤマレンゲと大浪池 フォト「ミヤマキリシマと大浪池」と「オオヤマレンゲと大浪池」

夜明け前、激しい雨に雷が暗闇に光っている。
朝の6時を過ぎる頃には雨も小止みになり大浪池へと車を走らせる。
念のためウインドブレーカーの上を着てジャンプ傘を持って大浪池の登山道を登って行く。オオバウマノスズクサが今日も咲いていた。サキソフォンに似ているが花に興味のない人は見過ごすはずだ。
登山口からすぐに佐土原から来たと言われた夫婦が登山道の回りを何か探していらっしゃる。
「何捜しているのですか?」と声をかけると「ベニバナギンリョウソウを捜しいるのだが」との返事で、「まだ上の方ですよ。今年はちょっと遅いようですね。」なんて話しながら登山道の中間辺りまで会い前後して歩く。
大浪池の頂上に着くと韓国岳は見えていて太陽も時折顔を出してくれる。雨は降りそうでもなくえびの高原側は青空も出ている。桜島方面はあいも変わらず雲が低くどんよりとしていて展望は拝めない。
東回りに咲くオオヤマレンゲは湖の青さに白いオオヤマレンゲの花が見事である。対照的な色合いがなんとも言えず急斜面に足を踏ん張って撮影する。
韓国岳はガスの中に入っていてこのときは見ることが出来なかったがオオヤマレンゲが見れてひとり満足するのである。
下山途中ではキヨスミウツボも地中からどこそこに頭を持ち上げていて、ベニバナギンリョウソウもよく見るとピンク色した頭が見えている。
来週には大きく地中から伸びて人目につくようになるだろう。


6月23日(曇り時々小雨)大浪池
オオヤマレンゲ 大浪池 フォト「オオヤマレンゲ」と「大浪池」
大浪池登山口を昇ると左側に早くもベニバナギンリョウソウが土から頭をもたげていた。
右側よりも左側に多く興味のある人はすぐに見つけることが出来る。ただ山に登る人はギンリョウソウやウマノスズクサなんて知らないだろうし何しているんだろうくらいにしか思っていないようである。
大浪池の頂上に立ったが対岸はガスで見えず韓国岳も当然見えない。下へ降りてみる。
池の淵の岩を東回りへと越えて行く。ガスが湖面へと流れ落ちていき時折雨も降り出してくる。
このまま進んでも仕方がないので引き返してオオヤマレンゲを見て下山することにした。
東回りは風が強くオオヤマレンゲも強風に揺れていた。強風が吹くなか片手で枝を握って揺れを止めて撮影する。早々に退散である。
今日は腐生植物を見つけることが出来たが名前はぜんぜん解らない。後でインターネットで捜してみよう。
帰り、新湯から大浪池を見ると半分が雲の中だった。韓国岳も姿が見えず。新燃岳はうっすらと見えていた。
新湯の水汲み場では45台の車が停まっていて霧島の水を汲んでいた。私は大浪池に登る前にポリ缶に2つ汲んでいた。この水は飲むのではなくグッピーの水槽の水に使う。


6月24日(雨)大浪池
不動池 大浪池頂上 フォト「不動池」と「大浪池頂上」

えびの高原に着く前からガスで視界が悪い。
不動池では横殴りの雨と風とガスで車から降りる気もしない。小地獄登山口にもここにも人も車も走っていなくてじっと待つわけでもなく大浪池へと下る。
大浪池の登山道は原生林に囲まれていて風や雨のバリケードになっていて、そのうえ登山道も広く整備されていて傘を差して登ることができるのでお気に入りの登山コースだ。

それでも頂上に登ると状況は一変、傘を差すどころではなく早々に下山するのである。
昨日は見なかったツチアケビが30cmくらいに丈を伸ばして1本、ベニバナギンリョウソウのそばに顔を出していた。
黄褐色のランに似た花が咲く。どのくらいで咲くのかその日にちはわからない。8月初旬ころに花が果実となると本に書いてあった。でもそのまえに鹿に食べられるとも書いてあった。
また来週来て見よう。
昨日今日と腐生植物や寄生植物、きのこなど今の時期いろいろ珍しい植物や花が目に飛び込んできてあめでも楽しいトレッキングである。
今日は池めぐりと思ってえびの高原へと車を走らせたがこの豆台風であきらめ大浪池となった。
デジカメと傘を差しただけで登山道を登って降りる。ベニバナギンリョウソウを撮影していた青年と会い、下山途中で年配の男性と会っただけだった。



  平成19年   
7/1 矢岳   7/8 大浪池   7/15 新湯林道   7/16 大浪池   7/21 小池   7/22 池めぐり   7/28 中岳〜新燃岳   7/29 韓国岳
7月1日(晴れ)矢岳
矢岳登山口 矢岳頂上 フォト「矢岳登山口」と「矢岳頂上」
矢岳登山口から十数分登った所で矢岳と高千穂河原への分岐に着く。
この分岐から矢岳への登山道を歩くと2本のヤマボウシの木があり今日も大きな花を咲かせていた。
おととしよりは花芽が少なかった。ここを過ぎていよいよ谷へと降りて行く。木の根が地表に出ていてその上に足を置くといかにも滑りそうである。
谷に下りてから今度は頂上へと急な登りが続く。谷からの風もなく途中で振り返って高千穂峰を見るが中腹から上は雲に隠れていて撮影する気もさらさらない。
矢岳の中腹あたりからはヤマボウシやナツツバキも咲いていて、ヤマボウシは緑の裾野にあちこちで白くその存在を見せている。
ミカエリソウが登山道を覆い隠すように黄緑色の葉を広げていた。
矢岳の頂上から高千穂峰も韓国岳も新燃岳、中岳も見えず時々雨も降ったりして竜王山へは行かず下山。
下山途中で3組のパーティとすれ違う。ときどき空には入道雲が現われ夏を感じさせてくれる。
登るときも汗だくで休み休みの登りだったが下りも疲れてしまった。
谷間で来てここから登らなければ帰れないと思うと気合が入るのだが体力がついていかない。
お疲れの矢岳登山でした。


7月8日(晴れ後曇りのち雨)大浪池
大浪池西回りより 大浪池山頂 フォト「大浪池西回りより」と「大浪池山頂」

大浪池へと向かう途中で新湯からの朝焼けを撮影する。
梅雨の合い間の朝焼けだからいまいちだがやはり感動するものである。
新湯から10分足らずで大浪池登山口に着き手際よくザックにいろいろと詰めて出発。ほかにまだ人は登っていない。
大浪池の登山も雨の登山で頂上に着くとすぐに下山するピストン登山が続く。でも今日は昼から梅雨前線が九州南部に北上するので午前中は雨も降らないように言っていたけど山の天気はわからない。
大浪池登山道にはベニバナギンリョウソウが咲きツチアケビも50p以上に背を伸ばし花芽も大きくなっていた。 鹿に食べられなければいいのだがと心配しながら頂上へと登って行く。
大浪池の頂上へ到着。雲は広がってきているが晴れ間も覗いていて西回りから一周する事にした。 東回りにはキヨスミウツボが地表から顔を出していて群生ではないが数多く見ることが出来た。
東回りにキヨスミウツボがあるなんて今日始めて見て知ったのだった。
下山途中からは雨になりレインウエアを着て下山、途中で「霧島フォトギャラリー」の管理者さんと会い雨降る中を立ち話である。

高千穂峰と新燃岳 ツチアケビ ベニバナギンリョウソウ
フォト左から「高千穂峰と新燃岳」「ツチアケビ」「ベニバナギンリョウソウ」

7月15日(曇り時々晴れ)新湯林道
新湯林道の滝 新湯の沢 フォト「新湯林道の滝」と「新湯の沢」

午前3時過ぎ、まじ夜中である。雲の合間から星が輝いている。
韓国岳の火口に湖が出現しているかもと期待しながら出発する。
新湯を過ぎ大浪池までは風もなく雨も降らずわくわくしながら韓国岳登山口へと車は走る。
大浪池登山口を過ぎてから景色は一変、ガスは視界をさえぎり強風に雨と化す。時計を見ると朝の5時前だ。
えびの高原の手前の駐車帯で夜が明けるのを待つことにした。
韓国岳登山口に着くと車が1台停まっている。ここで横殴りの雨が治まるのを待つことにした。
何分経っただろうか、道路をキャンプに来たのだろう先生と女学生の一団が濡れてえびの高原の方へ歩いて行く。
何事かと車の中からびっくりである。
2時間も待ったのだが状況は変わらずあきらめて新湯へと戻る。新湯に戻ると鹿児島の方には青空が見えていて太陽も時々顔を出したりしている。
でも大浪池から先、えびの高原は悪天候なのである。
新湯林道から獅子戸岳も新燃岳も見えないが雨も降らず、風もなく一週間ぶりのトレッキングを楽しむことが出来満足した。
帰り、都城盆地には台風一過青空が広がっていた。


7月16日(雨)大浪池
大浪池登山口 キヨスミウツボ フォト「大浪池登山口」と「キヨスミウツボ」

今日の山行きは過剰に期待しすぎた。昨日よりは早く起きたのだが・・・。
昨日と同じく韓国岳登山口で待つこと2時間、早くから来ていた2台も帰ってしまった。
しばらくして車が1台停車した。夫婦みたいで車から降りると女の人が祈祷みたいに手を動かしている。男性はカメラで時々女性を撮っていた。気味が悪くなりその場を離れた。
昨日は雨の中を女学生のグループを見、今日は祈祷師?。
夢見が悪かったか。
ガスで視界が極端に悪くえびの高原から大浪池へ戻るのも安全運転だ。
大浪池は傘を差して登れるのでこんな雨のときなんかも気にしないで登ることができる。
登山道も整備されていて広く頂上までは約40分で到着する。
登山道途中に咲くツチアケビが昨日の台風でだろう倒れていた。回りに落ちていた杉の枝で囲ってあげまっすぐにしてあげる。
頂上に立つとどしゃぶりとなり傘を差していてもジーンズはびっしょりと濡れてしまった。
下山途中によく会う人とまた出会った。おたがいに行動する目的が同じのようで初めて話をした。
その人も都城の人みたいだった。


7月21日(晴れ)小池
小池と高千穂峰 小池 イワタバコ
フォト左から「小池と高千穂峰」「小池」「イワタバコ」

3日前、自宅で鉢に両手を4箇所刺されてほったらかしていたら翌日左手が腫れて赤くなり皮膚が硬くなってきた。
右手も3箇所刺されたのだが大丈夫で左手は時計のバンドが回らなくなりかゆい。湿布で冷やしているのだがどうしようもなく薬局で塗り薬を購入、小池へと向かう。
小池はすり鉢の底に池があり蒸し暑い。このすり鉢を降りていくのだが薮蚊が耳の横でぶんぶ言うし、気づくとジーンズに蛭が這っている。あわてて手ではじく。
ときおりアブも大きな音を立てて帽子の上を滑空している。いかにも梅雨明けの夏の様である。
帰ってからこの蛭に4箇所食われていたのに気づくのである。
イワタバコを1株イワに咲いているのを見つけてカメラを伸ばして撮影する。花を見たのは1つだけだった。
8月にはいればイワタバコの花がたくさん見ることが出来る。でも蛭が怖い。
すり鉢の底から這い上がって正規の登山道へと進む。もう汗だくでタオルを首にかけお茶を飲み水分補給する。蒸し暑い。
小池は前の台風4号で水かさが増していた。今日の小池は湖面が波立っていて見上げる空は青空もない。
蒸し暑い。風がない。
遠くで数人の人の声がしていて聞こえてくる。こっちは1人で回りには誰もいない。
変な心配をしていると大学のグループだろう、男女8名くらいの登山者で「蒸し暑いですね。」と声を掛け合っただけで小池を後にした。
帰ってからびっくりである。靴下が真っ赤になっているし右足から左足から拭いても拭いても血が止まらない。蜂に刺されて蛭に血を吸われて蚊に刺されて情けなし。


7月22日(曇り)池めぐり
ノリウツギと不動池 池めぐりから雲間の韓国岳 フォト「ノリウツギと不動池」と「池めぐりから雲間の韓国岳」

不動池には青空とノリウツギがとてもよく似合う。
と思っている。夏が来ると不動池のノリウツギが白い花を咲かせていて訪れる人々を涼しく迎えてくれている。
今日のえびの高原は霧で霧島の名らしく韓国岳は見えず、甑岳は霞んでいる。
六観音御池の展望台に立っても対岸は見えず白紫池へと登って行く。この登りが結構長くていつも参ってしまう。
エスカレーターがあればほんとに楽なんだけどといつも思う登りなのである。
白紫池も湖面も対岸も韓国岳も見えない。
二湖展望台に着いても回りの風景は見えないので白鳥山へ行くのをやめてえびの高原へと下ることにした。
途中で登ってくる集団と遭遇、今日始めての出会いである。
えびの高原から不動池へと向かっているとお父さんと娘さんとドイツからのお母さん、娘さんに不動池への行き先を聞かれて勝手にご同行する。
写真を撮ってあげながらお父さんと話が続く。このあと阿蘇山に向かうとのこと。
今日は蛭に血を吸われることもなく汗も昨日みたいにはかかなくて済んだ。戻る頃には青空も広がってきて韓国岳も見えてきた。
家に戻ると猛暑でじっとしていても汗をかく。


7月28日(晴れ)中岳〜新燃岳
中岳山頂 新燃岳山頂 フォト「中岳山頂」と「新燃岳山頂」

連日猛暑日が続く南九州だが夜明け前にはいくぶん涼しくなる。
韓国岳からの夜明けは明日に回して、今日は高千穂峰の夜明けを撮る。夜明け前4時に高千穂河原に到着、追って1台がすぐに高千穂河原に着く。早くも1台停まっていた。
5時半頃が日の出だから充分時間がある。まだ空には星が瞬いている。平坦部まではまだ暗いので懐中電灯をつけて登る。
もみじコースから朝焼けを撮りながら中岳へと向かう。太陽が顔を出し朝焼けも消え回りが明るくなっていく。風もないので気温がぐんぐんと上がっていくのが肌でわかる。
中岳から新燃岳へと向かい、ふり向きながら桜島と開聞岳をチェック。野生の鹿もチェック。こっちを向かないで一生懸命食事している。「ゥワァー」と声を発するとこっちを見てあっという間に去っていった。
新燃岳の頂上から湖面を見るとエメラルドグリーンではなくグリーン色した湖面で波風も立っていて絵にならない。
振り返って高千穂峰を見ると上空に筋雲が流れていていい感じである。
しばらく雲の行方を見ることにした。
高千穂河原で後から来た人が新燃岳に登ってきたので写真を撮ってあげた。お父さんと小学校に入る前の男の子と女の子だろう、それぞれリュックを背負って登ってきた。
下山時は風も吹かず、特に中岳の崖を降りるときは無風に近く上から下から熱が伝わってくるようでペースダウン。
途中から傘を差して日差しを避け水分を補給しながら高千穂河原へと戻る。


7月29日(晴れ)韓国岳
韓国岳山頂の朝焼け フォト「韓国岳山頂の朝焼け」
前日、午前2時にケータイのアラームを設定する。ジャスト午前2時に目を覚ました。
3時前に小地獄登山口に到着、夜空には星が輝いているが少しガスっている感じ。秋になると満天の星が天空を覆うのである。
3合目にさしかかると正面から一陣の風で身体が元気づく。3合目までは林の中で風もとおらない。3合目の標識で周囲が開けてホッとする地点である。
5合目までは結構時間がかかってしまった。これが熟年のペースである。流れ星を久しぶりに見て感動し夜間飛行の点滅も見つける。点滅しない物体は人工衛星だ。北から南へ音もなく消えて行った。音が聞こえたらびっくりものである。
韓国岳の頂上に着くと2人、3人、4人5人と結構な人が夜明けを待っていた。もうグラデーションは始まっていた。
山頂から望む高千穂峰や新燃岳はうっすらとガスに囲まれていて独特の風景を見せていた。と私だけが思ったのだろうか。いいロケーションで疲れも吹っ飛んでしまった。
日の出の場所がまだ東よりで高千穂峰あたりに来るのはやはり秋である。その頃にはススキの穂が出て風情がある。
でもそれはそれで今日は今日、心ときめく風景なのだ。
昨日は傘を差して下山したがは今日は早めに下山したのでそんなに汗もかかず傘のお世話にはならなかった。
1合目にはナナカマドの葉が赤くなっていて秋の気配を感じさせてくれる。1合目の標識そばに咲いているナツツバキはこれまた夏を物語っている。



  平成19年   
8/11 大浪池   8/12 両滝   8/14 甑岳   8/15 新湯林道   8/25 大浪池   8/26 韓国岳
8月11日(曇り時々小雨)大浪池
大浪池 韓国岳非難小屋 フォト「大浪池」と「韓国岳非難小屋」

大浪池登山道の樹海から空を見上げると満天の星が煌いている。
心うきうきしながら山頂に近づいてくるにつれ星はいつの間にか消えてしまっている。
上空には灰色の雲が高千穂峰の方向から流されていく。雲のスピードも結構速い。時々雲の切れ間から青空と白い雲も見えたりしている。韓国岳はまったく見えず。

今日の天気予報は降水確率が40%で曇り時々雨模様だった。あとの60%の晴れを信じて東回りから一周する事にした。
東回りを歩いていると鹿児島方面に虹を発見。写真に撮ったがいまいちで掲載せず。桜島は見えない。大浪池の湖面も見えなくなっている。
コバギボウシを見つけ、ヤマジノホトトギスを見つけ、韓国岳非難小屋に到着だ。やはり韓国岳はガスの中である。
1時間ばかりウロウロしていたら晴れるかも知れないとえびの高原ルートをぶらぶらしてまわる。
ここでラン科のオオバノトンボソウを見つけた。これが本日の収穫で写真を撮るのだが茎と花が緑でバックも緑だからなかなかピントが合わない。山の中でイライラしてしまう。
西回りから頂上に帰り着いたのだが韓国岳は見えずじまいで下山する。
登山口に塚づくにつれ青空が広がって来ている。でも山は雲の中である。帰り道も道路は雨で湿っていた。


8月12日(曇り時々小雨)両滝
両滝
フォト「両滝」

ネットで注文していた「マ○○○ル」が届きさっそく水に浸して首につける。
格好はと言うとボーイスカウトになった気分である。オジンスカウトとも言える。
首の後ろがひんやりとしてなんだかこそばい感じがしないでもない。
今日も霧島連山は厚い雲に覆われていて時々雨も降ってくる。新湯の堰から両滝に行くのだがゴアテックスの上着を着て沢沿いを遡上する。
首に巻いたスカーフが体温で熱くなるので裏に返すとまた首筋がひんやりとして気持ちいい。値段からして便利な夏のグッズだ。邪魔にはならないし。
両滝へ行く道は人が踏みしめていて道ができてしまっている。獣道よりはましであろう。
行き帰りでシャクジョウを見つけようと目を凝らして捜したがまだ時期が早いのかも、今日も空振りである。
両滝は天然の風が吹き緑が心を落ち着かせてくれる。雨が時々降ってくるのでそそくさとデジカメで撮影しては滑らないように移動する。
両滝から戻って新湯の堰の道路を傘を差して歩く。道路を車で走っていくのでは何も見つけることが出来ないが、歩いていると色々なものや出来事が目に飛び込んでくる。


8月14日(晴れ)甑岳
甑岳火口 オオバノトンボソウ フォト「甑岳火口」と「オオバノトンボソウ」

えびの高原への沿道には秋の気配が漂っていた。
アマクサギの木が花をたくさんつけていて車からでも花が赤く見えてすぐに目に付く。オオバノトンボソウが路側帯に咲いていたのにはびっくりである。
その他、秋の草が伸びていてそろそろ花芽をつけようかと準備しているようだ。
甑岳へは4月21日ぶり、約4ヶ月の登りだ。
甑岳の頂上から火口を見ると緑一面でススキの穂は出ていないようだ。反対側には韓国岳がそびえているのだが雲に隠れている。
あたりには登山者は私一人で甑岳も火口の中も貸切である。甑岳への直登が始まる登山道は丸太で整然とされていて頭の下がる思いである。
直登にはノリウツギやリョウブが白い花を咲かせていた。火口の中ではコバギボウシが紫色した花をさかせていて、水辺のモウセンゴケにも小さい可憐な白花をつけていて風になびいている。
下山した後、赤松千本原あたりからにわか雨が降り出し傘を差して露天風呂の登山口に戻った。


8月15日(晴れ)新湯林道 イワタバコ 新湯の沢 フォト「イワタバコ」と「新湯の沢」

今日の日の出が5時38分、でも高千穂峰から湧いてくる雲で新燃岳も獅子戸岳も頂上付近が隠れ始めている。
韓国岳は早くも雲の中だ。
1時間ばかり新湯でねばって、どうにか朝日を撮ることができた。
新湯林道にかかるおおなみ橋の滝の岩にもイワタバコが咲いている。その次の橋にも沢の反対側にイワタバコの花が咲いていて光に当っている。
この沢の下流にある滝へと向かったが昨夜来の雨で滑りやすく滝ノ下へ降りるのを止めた。
ここにもイワタバコが咲いているが撮影するのには薄暗くて花まで距離もあり断念。林道終点へと足を運ぶ。
8時46分ようやく林道終点に到着である。6時27分に新湯を出発したので焼く2時間あまりかかってしまった。
帰りにイワタバコの近くまで行き撮影に成功。真下の沢の深さを一脚で測ってみたら胸くらいの深さだった。


8月25日(曇り時々晴れ)大浪池
西回りより 東回りより フォト「西回りより」と「東回りより」

10日ぶりの登山だ。早く起きて韓国岳から夜明けを撮ろうか、も少しゆっくりして大浪池から夜明けを撮ろうかと昨夜は思っていた。
結局寝坊をしたので大浪池へ向かうことになった。
途中新湯で淡水魚用の水をポリ缶に汲んで行く。水道水に比べたらカルキを取らなくてもいいので楽である。
最近は何かしら多忙で体調もいまいちだ。韓国岳ではなくて大浪池でも登山道を登るのに一苦労もふた苦労もしたみたいだ。
大浪池の火口壁は緑が濃く夏真っ盛りの風景だ。しかしあと2ヶ月もするとこの火口壁が紅葉と化すのだから自然はすごいとひとり感心したりする。
西回りに進み、引き返して東回りへと向かい、疲れて途中で引き返す。
登るときは誰とも会わなかったが下るときにはひとり、二人、3人4人、団体さんと「おはようございます。」「こんにちは。」と挨拶しすれ違うのである。
山は登山道が狭く海みたいに広くないのでお互い挨拶を交わして譲り合うのである。


8月26日(晴れ)韓国岳
韓国岳からの朝焼け ススキと高千穂峰 宮崎県シーガイア 韓国岳4合目より
フォト左から「韓国岳からの朝焼け」「ススキと高千穂峰」「宮崎県シーガイア」「韓国岳4合目より」

昨日の夕焼けはきれいだった。夕方に霧島山に登って撮りたかったが孫たちが来ていて残念と気持ちだけは思っていた。
それではと韓国岳からの朝焼けに挑戦だ。小地獄の石の階段を登って行く。5合目当りに光が2つ。
夜空には天の川が流れている。でも今日は流れ星を見ることもなく黙々と登るのである。
5合目の平坦地に着くとここでNさんと会えた。Nさんはもう山頂だと思っていて暗闇で声がかかり一息する。
山頂に到着、山頂には囲う壁回りの登山道に数多くの人がシルエットとなり日の出を待っているようである。
日の出前のグラデーションがまた素晴らしく雲がオレンジ色に輝く夜明け前にはカメラマンがシャッターを押している。
鹿児島の方向を見ると桜島があり、都城を望むと鰐塚山の電波塔が見えている。
遠くに宮崎市のシーガイアも煌く海に浮かんではっきりと見えていた。ひさしぶりに神秘的にシーガイアを見ることが出来た。



  平成19年   
9/1 大浪池   9/2 池めぐり   9/8 高千穂峰   9/9 大浪池   9/17 大浪池   9/22 韓国岳   9/29 韓国岳
9月1日(雨)大浪池
キリシマシャクジョウ 大浪池登山口 フォト「キリシマシャクジョウ」と「大浪池登山口」

午後2時半、霧島神宮〜高千穂河原登山ルートでようやくキリシマシャクジョウが5cm位ひょろひょろと顔を出していた。
雨模様で薄暗く10個くらいの固まりを見つけただけでうまくピントが合わない。明日も立ち寄ってみよう。
霧島の山は雲に隠れていて見えずえびの高原へ向かうほどに風雨が強くなりライトをつけて車は走っている。
韓国岳登山口の小地獄に着いたが雨風共に強くあきらめて大浪池へ行くことにした。
沿道には秋の花が咲き出していて楽しませてくれる。
サワヒヨドリ、ワレモコウ、サイヨウシャジン、オトギリソウと同じところに咲いていた。
4時前から大浪池に登るのだがほかに車も登山者もいなくて小雨降る登山道を登って行く。登山道は雨に濡れていてとても滑りやすい。
大浪池の頂上に立っても湖も韓国岳も見えず早々に下山。今日は雄大なパノラマを見ることが出来なかったが秋の草花とキリシマシャクジョウを見つけることが出来て満足の山行きだった。


9月2日(晴れ)池めぐり
北展望台 不動池 六観音御池 韓国岳
フォト左から「北展望台」「不動池」「六観音御池」と「韓国岳」

今朝も霧島神宮〜高千穂河原登山ルートで約1時間キリシマシャクジョウを捜して回る。
本によると10月下旬でも花は枯れてはいるがちゃんと立っているようだ。
真下を見ながらではなかなか見つけづらく、斜め前方でよく見つけることが出来た。今日はピントがまあ合っている。
不動池に車を停めて池めぐりコースを歩く。途中から六観音御池の裏にある小高い山に登るためコースを離れて松林を登って行く。
この小高い山を誰かが「六観音山」とか「六観山」とか名前をつけていたらしい。
この山の頂上から六観音御池が真下に見え、その向こうにはえびのの町並みが見えるのである。
韓国岳を向くと手前に不動池があり人も見える。車もたくさん停まっている。
えびの高原もススキの穂が大きくなって来ていて早くも秋模様だ。気温も下界からすると10度以上低いだろう。紅葉が待ち遠しい。


9月8日(晴れ)高千穂峰
高千穂峰 天の逆鉾 フォト「高千穂峰」と「天の逆鉾」

夜中3時半、高千穂河原には数台の車が停まっていて私の後にも車が駐車場に入ってくる。
他の人も朝焼け、夜明けを撮りに来ているようで三脚がリュックの上にセッティングされていた。私は例のごとく一脚をストック代わりにして高千穂峰へと向かった。
他に来る人もなく、前を登っているようでもないので中岳へと向かったのだろう。
懐中電灯で足元を照らしながら御鉢を登るのも気を使って疲れる。空には三日月に星が輝いていて後ろを振り返ると錦江湾の町明かりが輝いている。
夜景を撮りたいのだが一脚では露出不足で無理である。
御鉢には1時間あまりかかってしまった。空も明るくなって来ていて雲も色づきだしている。
御鉢の馬ノ背で高千穂峰からの日の出を待つこと1時間、ようやく高千穂峰の北面から太陽が顔を出した。一脚で固定して撮影。
まだ誰も登って来ない。高千穂峰の山頂の影が高千穂河原の方向に見える。鞍部からいよいよ山頂を目指す。今日の一番乗りである。
高千穂峰の山頂からは南面が雲海で来た面に位置する韓国岳方向には雲ひとつない。
錦江湾に浮かぶ桜島もよく見えその左手には薄く開聞岳が見え、その左には高隈山系が雲のなかから顔を出していた。


9月9日(晴れ)大浪池
高千穂峰 大浪池と韓国岳 フォト「高千穂峰」と「大浪池と韓国岳」

都城市西岳の手前から高千穂峰の朝焼けを撮り大浪池へと向かう。
大浪池を東回りから一周する。登山道の脇にはランの一種らしい花が咲いていたが撮影に失敗、掲載は止めた。
ここから登山道を少し登ると右にツルリンドウの花が2つ咲いていた。
東回りでフクオウソウの花と遭遇、次にキリシマヒゴダイの群生にも遭遇。登山道を歩くと秋の花が目に入ってきてまるで恋人にでも会ったように心がときめくのである。
狙い目のダイモンジソウの花は最初に蕾を見つけて一応デジカメで撮っておく。
次のポイントに着き一応覗き込んでおこうと崖下に下るとダイモンジソウが1輪咲いていた。
振り返ると反対の岩にも咲いていてそのうちの1株は花をいっぱい咲かせていた。来た甲斐があった。
東回りでこんなにたくさんの秋の花を見つけたのだからと調子に乗って西回りへと向かう。
でも西回りでは人と遭遇しても花とは会えず疲れだけが残ってしまった。登山口に着くと車があふれていてびっくりした。
霧島山の秋も駆け足でやってくるのだろう。
帰りにはツチトリモチが顔を出しているのを見つけうれしくなる。キリシマシャクジョウもたくさん顔を出していた。


9月17日(雨)大浪池
整備された登山道と大浪池非難小屋 東回りに咲くダイモンジソウ フォト「整備された登山道と大浪池非難小屋」と「東回りに咲くダイモンジソウ」

台風11号、12号の影響で南から湿った空気が流れ込んで来ていて南九州は雨模様だ。
大浪池を東回りから一周する。登山道の脇にはランの一種らしい花が咲いていたが撮影に失敗、掲載は止めた。
腫れたかと思うと急に雨となり我がホームタウンからも霧島連山の姿は見えない。
敬老の日、山に行って見てどうするか決めればよいことで家を出発する。
霧島ハイツの手前で車を止め傘を持ってキリシマシャクジョウの成長を確認する。枝も大きくなっていててっぺんの黄色がなかなかかっこいい。
デジカメで撮ったが帰ってみて見るとピンボケだった。次回に乞うご期待である。
大浪池登山口には車が1台停まっている。ここを通り過ぎてえびの高原手前の駐車帯へと向かう。
ワレモコウも茶色く色づいていてサイヨウシャジンの紫色した花との競演である。「我もこうありたい。」とはワレモコウを見てどんな心境だったのだろう。
大浪池登山口へと戻る。
大浪池登山口に着くと車が3台になっていた。傘を差して登山道を登って行く。
頂上近くの登山道は整備されつつあり石がきれいに並んで登りやすくなっていた。
頂上から湖面は見えなくて化正面にある韓国岳も雲に隠れていた。先週行ったダイモンジソウの咲く場所まで行くことにした。
傘を差して登山道を歩いたのはよかったが傘の骨が2本折れてしまってアウト。雨具を着ることにした。ジーンズは雨でもうびっしょりである。
ダイモンジソウは先週よりたくさんの花を咲かせていた。骨を折った甲斐があった。
韓国岳は見ないまま下山した。登山口には10台以上の車が停まっていた。


9月22日(晴れ後ガス)韓国岳
韓国岳山頂より 朝日に輝く大浪池 フォト「韓国岳山頂より」と「朝日に輝く大浪池」

一眼レフデジカメは故障でメーカー送りとなってしまい、代わりのコンパクトデジカメをポケットに入れて韓国岳を登る。
懐中電灯で登山道を照らしながら2合目、3合目と登って行く。あたりは明るくなって来ていてその後は懐中電灯はしまいこんだ。
6合目で大浪池には新燃岳から雲が流れ込んで来ていてひょっとして頂上からは雲海が撮れると急ぎ足になる。
でも息が上がってしまいペースダウンだ。
韓国岳の頂上手前で太陽が正面から目に入り眩しい。手で太陽をさえぎりながら山頂へと向かう。が、雲海はあるのだが肝心の高千穂峰はその雲海の中だった。
山頂手前でご来光を拝んだであろう先発組の3人連れとすれ違った。
山頂に立つとガスが湧いてきた。ブロッケン現象が見れると韓国岳の縦走路を足早に歩くのである。
案の定ブロッケン現象を見て撮って満足。でも高千穂峰はまだ雲の中だ。
雲海の上に立つ自分が何かしら神秘的な場所にいるように思える。
火口の岩陰に咲くダイモンジソウも今年はちょっと少ないような気がしてならない。
キリシマヒゴダイも咲いているのだがいまいち鮮やかさがない。大浪池に咲くヒゴダイの方がきれいだ。


9月29日(晴れ)韓国岳
韓国岳山頂の朝焼け フォト「韓国岳山頂の朝焼け」

おニューのデジタル一眼レフカメラは電子音が耳に心地よく聞こえる。
シャッターを半押しするとピッピッと軽やかに訴え、シャッターを切るときの音がまたなんとも言えないくらいゾクゾクする。
あとは腕と根性か。山登りがまたまた楽しくなるニューカメラのデビュー初日である。
夜中の2時過ぎに家を出る予定だったが、心浮き浮きで1時にはごぞごそしだして出発する。
先着組の車が3台、今日のお月様は29日で「寝待ち月」、登山道を明るく照らしていて小地獄の石段を登るのも懐中電灯はいらない。
月の明かりが強いのでその分星の数が少ないが登りやすい。ザックもカメラ用のおニューのザックで、三脚もレリーズも久しぶりの登場となった。
山頂に立つと地平線が明るくなり始めていた。日の出る方向は高千穂峰からはまだ左にあるのだが日の出とともにススキが色づく瞬間はきれいである。
先週は高千穂峰も雲の中だったので今朝は雲海がなくてもきれいな御来光だ。
三脚をセットしてカメラにレリーズをつけてアングルを決めシャッターを切る。この一連の動作がうれしくていい写真を撮ろうと思う気持ちが湧くのである。
明日は孫の運動会、このカメラが活躍するのかも・・・。



  平成19年   
10/6 甑岳   10/7 大浪池   10/8 矢岳   10/13 新湯林道   10/14 中岳   10/20 韓国岳   10/21 池めぐり   10/27 大浪池   10/28 韓国岳
10月6日(曇り時々雨)甑岳
甑岳火口と韓国岳 ツタウルシ フォト「ツタウルシ」と「甑岳火口と韓国岳」

小林市の生駒高原はコスモスが満開で大勢の人で溢れていた。夜はライトアップもされ夕方5時過ぎでも駐車場は満杯気味のようだ。
その前、えびの高原はガスの中で車はライトを照らしながら生駒高原へと下って行く。対向車も多い。センターラインも見えない場所もあり徐行する。
これも台風15号の影響だろう。
露天風呂そばの登山口から甑岳へて下る。家族連れが上がって来た。赤松千本原もガスで覆われている。
その後は人と会うこともなく火口の中に咲いているヤマラッキョウの花を撮ったり、ホソバリンドウを撮ったり、ススキを撮ったりして時間を潰す。
それにしてもおニューのカメラをザックに入れて三脚を持って登るのは大変な重労働だ。
一瞬ガスが流れて韓国岳が見えたときには三脚を設置する間も無くあわててシャッターを切ったのだった。
時々雨も降ったりしてまたガスも立ち込めてきたので早めに下山する。
火口の中にある湿地には水はほとんどなかったが水草(ツクシクロイヌノヒゲ)は生き生きとしていた。


10月7日(雨)大浪池
大浪池頂上 ダイモンジソウ フォト「ダイモンジソウ」と「大浪池頂上」

霧雨降る大浪池、今日は三脚は止めて一脚をストック替わりに持って登る。
頂上で雨具を着込み西回りから秋を探しながら一周する事にした。一周するうちには太陽も顔を出すだろうと甘い考え。
湖も周りの山も見えないが秋の花を捜しながら池の周りを歩くのも私らしい。
東回りに来てやっと人と会う。監視員の人2人。このあとダイモンジソウが崖の岩に群れをなして咲いているのを見つけここでやっと一眼レフのお出ましとなった。
大浪池でこんなに群れで咲いているのを見たのは初めてである。
雨はまだ止まず崖から下を覗くのだが灰色一色だ。
登山道を降りるときには雨も止んでいて、でも雨具を脱ぐのも面倒くさくザックのカバーもつけたまま下山する。
昨日の夕方の登山口の賑わいからしたらまだまだだがそれでもたくさんの人と登山道ですれ違った。
大浪池の紅葉は11月のいつごろになるのだろう。


10月8日(曇り時々雨)矢岳
ミカエリソウ(オオマルバノテンニンソウ) 矢岳 フォト「ミカエリソウ(オオマルバノテンニンソウ)」と「矢岳」

「霧島の花ごよみ」という本には、ごく限られた所にだけ群生して生育している植物。
だとのことで、矢岳のミカエリソウは人気があるはずだ。それにあやかって時期が1週間くらい開花時より遅れたが矢岳に登ることにした。
天気予報は宮崎県山沿いは雨の確率午前中60%なり。
まだ早いのか、雨で皆敬遠しているのか、矢岳登山口には他に車はない。今6時40分。
東の空は明るく時折雲間から青空も顔を出している。万が一雨が降ってきたらと雨具を着て登ることにした。
風もなく湿度も高くすぐに汗だくになりお茶をガブガブ、雨具も脱いで風を通す。
谷を降りて矢岳の頂上を目指して登るのに胸突き八丁、タオルを首に巻いて汗を拭き拭き足が前になかなか進まない。
雨が急に降り出すは、ガスが湧いてきて周りの景色は消えてしまう。ザックもいつもより重く感じてしまい情けない。
中腹を過ぎたあたりからミカエリソウの群生が登山道いっぱいに広がって花を咲かせていた。ピンク色の濃い色で葉っぱの緑も鮮やかである。
矢岳の頂上もミカエリソウが咲き乱れにぎやかである。疲れてしまっているのでそそくさと下山する。
谷を登っていると大勢の人が谷を降りてきた。
6:45矢岳登山口→8:28矢岳頂上→10:20矢岳登山口


10月13日(晴れ)新湯林道
ダイモンジソウ 新湯の夜明け フォト「新湯の夜明け」と「ダイモンジソウ」

新湯から朝焼けを撮ろうと三脚を立て、カメラにリーレリーズをつけスタンバイ。
と、雲が広がってきて新燃岳のうさぎの耳を覆ってしまい、獅子戸岳も隠れてしまった。
朝焼けは残念ながら撮ることができなかったが太陽も高千穂峰の上に上がってきて雲もどこかに飛んで行った。
車を移動して午前7時新湯林道を歩く。ちょっと寒いのでブレーカーを着こむ。
しんもえ橋の沢にはダイモンジソウが鈴なりに咲いていてダイモンジソウをメインに沢の流れを撮ろうと四苦八苦である。
滑りやすい沢の岩を渡りながらスローシャッターで撮ろうとしているのでどうしても三脚が必要である。でも三脚を設置する場所が取れない。
カメラを濡らしたら大変と慎重になり結局いいアングルでは撮れなかった。沢の中に入って撮れば何と言うこともないのだがそれもいやだし・・・。
近々ズームが来るのでイワタバコもダイモンジソウも遠くからでも撮影できる。来年のお楽しみとしよう。
新湯の林道を脇道にそれながら撮影したので林道終点から上の沢で引き返すことにした。
林道を5時間あまり散策してしまった。


10月14日(曇りのち晴れ)中岳
ミヤマキリシマと中岳 ススキと高千穂峰 ヤマラッキョウと高千穂峰
フォト「ミヤマキリシマと中岳」と「ススキと高千穂峰」と「ヤマラッキョウと高千穂峰」

ダイモンジソウと高千穂峰 中岳山頂 ミヤマキリシマと高千穂峰
フォト「ダイモンジソウと高千穂峰」と「中岳山頂」と「ミヤマキリシマと高千穂峰」

中岳登山道にピンク色したヤマラッキョウが点々と咲いていて、ノコクギクが白い花を咲かせている。 季節はずれのミヤマキリシマも数多く咲いていて秋の訪れが遅いなと実感する。
中岳の崖の岩にはダイモンジソウも咲いていてツクシアザミもセンブリも咲いていた。 今朝も雲が多くて日の出の時間になっても太陽は雲の中にあり朝やけにならず。
三脚を持ってきたのだが結局使わないまま中岳の頂上までご同行で疲れてしまった。 新燃岳まで行く元気もなくすぐに下山する。
帰りは新燃岳に行かなかった分3つのコースを歩き回った。モミジコースはアップダウンが厳しくここでもピッチが上がらない。 この頃になると大勢の人が中岳を目指していた。高千穂峰の御鉢を見るとここもたくさんの人がいた。
高千穂河原の駐車場も人と車が多くて第2駐車場へも車が誘導されている。
紅葉が近づくにつれ人も多くなる


10月20日(晴れ、山頂風強し)韓国岳
ドウダンツツジと霧島の山 韓国岳登山口1合目 フォト「韓国岳登山口1合目」と「ドウダンツツジと霧島の山」

うろこ雲が紅く染まるゆうやけを撮りに韓国岳を登る。
韓国岳は1合目から紅葉が始まっていてほんと秋らしくなってきている。
日の入りが5時40分頃だからゆうに時間があり下山してくる人に挨拶しながらマイペースで高度を重ねていく。
下山する人ばかりで登ってくる人がいない。山頂に着いて辺りを見回しても誰もいない。
ドウダンツツジの葉も赤くなってきていてこれからが撮影する人には楽しみである。朝焼けに夕焼けと毎日でも登りたい時期である。
でも山頂は寒く体感温度も登山口からするとぐんと低く手袋も厚手が欲しいし、ウインドブレーカーを着ていても今日は寒さを感じた。
4時過ぎになると雲が湧き、北の風に乗ってすごい速さで高千穂峰のほうへ流れて行く。風を背にして踏ん張って寒さを我慢するのだが。
山頂に1人風を避けてじっと夕焼けを待っているのがむなしくなる。だから日の入りまで待たないでさっさと下山だ。
登山口に戻るとまだ車が2台停まっている。山頂でも登山道でも人と会わなかったんだけど・・・。
明日は池めぐりだ。


10月21日(快晴)池めぐり
六観音御池 北展望台から フォト「六観音御池」と「北展望台から」

韓国岳から登る朝日を撮っていたらあくたれ猫さんからメールがあり到着とのこと。
ススキが朝日に照らされ、遠く市房山の山並みもきれいに浮かび上がっている。
池めぐりコースを歩くと早くも霜がススキにミヤマキリシマについていて夜の冷え込みが厳しいのがわかる。
それでも空には雲ひとつなく抜けるような碧さである。
六観音御池の湖面はべたなぎで正面の紅葉が紅さを増せばなお素敵だろう。あくたれ猫さん姉妹も大満足のようで安心する。
六観音御池から北展望台へと登って行く。北展望台から眺めるパノラマに感動し、遠くに近くに見える桜島と開聞岳にびっくりし。

白鳥山から白紫池と韓国岳を望む 二湖展望台から フォト「二湖展望台から」と「白鳥山から白紫池と韓国岳を望む」
朝の冷え込みがうそのようである。手袋もしまいこみ日向にいると暑さを感じるくらいだ。
北展望台から白鳥山へと向かう登山道はハイキングコースである。木々の間から韓国岳が見え、白紫池がきらきらと輝いている。
まあ何とも言えないくらいのトレッキング日和であくたれ猫さん姉妹も満足してくれて鼻高々としよう。
次回は大浪池の紅葉を予定し参加者を募ることにしている。お疲れ様でした。


10月27日(快晴)大浪池
西回りの紅葉 フォト「西回りの紅葉」
午前5時過ぎ、大浪池の駐車場には早くも4台停まっている。満月で月も大きい。
星も瞬いているが懐中電灯で足元を照らしながら満月を頭上に登って行く。
大浪池の頂上に着くとスタンバイしている人1人。あいにく空には雲もなく朝焼けは見れそうにない。雲も湧き出して風も肌に冷たい。
ウインドブレーカーを着、手袋をはめて西回りへと登って行く。
朝日も雲に隠れてぼんやりしている。ススキは風になびき、過ぎである。韓国岳の山頂にも雲が湧き朝日に照らされ染まっている。
紅葉も昨年からしたら少し遅いようで火口壁の彩りは来週、再来週がピークなのだろうか。
韓国岳非難小屋の手前で1組と会い、東回りでは結構人とすれ違う。
陽も上がり大浪池の火口壁も日に照らされてきて紅葉が鮮やかになってくる。コンパクトデジカメで撮り、一眼レフで撮りと忙しい。
韓国岳の山肌も赤く色づいている。ドウダンツツジだろう。韓国岳の山頂にも人が動いているのが見える。天高く空は無限に澄み切っている。
登山口はもう車であふれていた







10月28日(晴れ)韓国岳
ススキとドウダンツツジ 韓国岳山頂 韓国岳5合目
フォ「ススキとドウダンツツジ」と「韓国岳山頂」と「韓国岳5合目」
韓国岳のドウダンツツジが昨日から脳裏にあり目を覚ましたのが夜中の1時過ぎ。
二度寝をしたらまずいと早々家を出る。小地獄登山口に3時頃着き車の中で待機、30分くらい待って月明かりの中を小地獄の石の階段を登って行く。懐中電灯は使わなくて大丈夫である。
1合目から3合目までは林の中で懐中電灯をつけて登る。
月が明るくて流れ星を見ることもなく5合目を登って行く。高度を上げると大浪池には雲が溜まっていた。ひょっとして高千穂峰の方向も雲海があるのではと俄然元気が出る。
頂上に着くと地平線はまだ暗く雲海もない。頂上で待つこと1時間以上、この間に結構な人が登って来た。
今日の御来光をみんな待っている。空には雲もなく時間通りの日の出だろう。
韓国岳の壁面に朝日が差し込みススキが輝く。高千穂峰や新燃岳も斜光が神秘的に広がっていく。
韓国岳の火口は雲が溜まってなくてその先雲海から普賢岳が見えていた。
時間が経つにつれ雲海が新燃岳の火口へと流れ込みだして何分かすると新燃岳も隠れてしまって高千穂峰の先端だけが雲海の上にある。
下山して新湯を通るときには霧島の山には雲海が消えていた。

韓国岳より高千穂峰を望む 雲海 韓国岳より高千穂峰を望む
フォト「韓国岳より雲海と高千穂峰」3点



  平成19年   
11/3 新湯林道   11/4 中岳〜新燃岳   11/10 大浪池   11/11 新湯   11/17 甑岳、大浪池   11/18 韓国岳   11/23 韓国岳   11/24 韓国岳   11/25 韓国岳
11月3日(快晴)新湯林道
新湯の夜明け 新湯林道から望む新燃岳 フォト「新湯の夜明け」と「新湯林道から望む新燃岳」

新湯に夜明前6時頃に着き高千穂峰から登る朝日を待ち構える。
朝の冷え込みは結構厳しくブレーカーの上にもう一枚フード付を着込んでしまう。
暦の陽のでは6時半過ぎなのだが山があるので日のでは遅れてしまう。でも振り返り韓国岳を見ると頂上には日が差し込んできた。
この時間になると車が新湯温泉の方へと走りこんでいる。温泉か紅葉か、新湯の坂も車が下ったり、登ってきたりだ。

獅子戸岳 韓国岳 フォト「韓国岳」と「獅子戸岳」

午前7時過ぎ雲ひとつ見当たらない新湯を出発する。
空は抜けるような青が広がっている。
新湯の林道終点まだはただ歩くだけだったら小1時間で着くのだが、今日も前回同様あっちこっちとスローペースである。
あまり韓国岳に近くなりすぎて景色がぜんぜん見えなかったりして後戻り。
新湯終点から先、沢の撮影ポイントには行かずに引き返した。
新湯の沢の水量も少なく石伝いに皆さん新湯分岐を目指すのである。








11月4日(晴れ)中岳〜新燃岳
高千穂峰からの日の出 ススキ 中岳のススキと高千穂峰
フォト「高千穂峰からの日の出」と「ススキ」と「中岳のススキと高千穂峰」

夜明け前5時過ぎ、高千穂河原には多くの車が停まっていて登山者であろう人たちが懐中電灯を手にして歩いている。
中岳登山道から高千穂峰を見ると高千穂峰の山頂近くで1つ光り、御鉢の登りでまた1つ光っている。
満天の星屑も時間が経つに連れて消えて行き天空にはお月様と明けの明星が輝いている。高千穂峰の先、地平線が輝いている。
高千穂峰の雲が紅く焼けやっと朝焼けを見ることが出来た。ちょっと朝焼け雲が少ないけど久しぶりの朝焼けをデジカメに収めることが出来た。
結局中岳の頂上には高千穂河原を出て約3時間あまりかかってしまった。これが私の山行きスタイルなのである。
今日は体調も良く新燃岳へと向かう。
新燃岳の頂上に着くや高千穂峰の中腹に灰色雲がかかってきて高千穂峰を隠そうとしている。でもその右には青空が広がっていて秋の雲も居座っている。
新燃岳の山頂の風はそんなに強くはないが夷守岳の方から流れて来る灰色雲はみるまに高千穂峰を覆ってしまった。
この頃になると登山者がぐんと増えてきて挨拶、挨拶である。元気よく挨拶したほうが相手も気持ちがいいはずである。
でも集団とすれ違うときには挨拶もてげてげである。

新燃岳より 中岳山頂 新燃岳と韓国岳
フォト「新燃岳より」と「中岳山頂」と「新燃岳と韓国岳」

11月10日(快晴)大浪池
左から、獅子戸岳、新燃岳、中岳、高千穂峰 大浪池東回り フォト「左から、獅子戸岳、新燃岳、中岳、高千穂峰」と「大浪池東回り」

あくたれ猫さん、Tさんと3人で午前7時に大浪池登山口にて待ち合わせ、登山口には県外ナンバーの車など早くも7,8台は停まっている。撮影に登る人や大浪池経由で韓国岳に登るだろうと思われるグループにさっさと先を越されてしまった。あくまでマイペースの登山である。
Tさんは大浪池は初めてで頂上手前の紅葉に感激し、頂上からの韓国岳が湖に映る光景を目の前にしてまたまた感動されてほっとする。
もちろん私もあくたれ猫さん達も感動である。

西回りと桜島 大浪池と桜島 フォト「大浪池と桜島」と「西回りと桜島」
西回りを登って行く。桜島が左後方に雲海から姿を見せていて、その左には開聞岳も三角のてっぺんをかすかに見せてくれている。
右側には大浪池の湖が波ひとつなく紅葉を落とし込んでいるのだ。鳥のさえずりもありほんとにこの世の風景かと錯覚する。
なんて大げさだったか。
昨日のスケジュールどおりにはなかなか進まず非難小屋ではもう1時間も遅れている。時間なんてどうでもいいよと3人そろって紅葉を青空を一生懸命撮っている。
Hさんも連れてきたかったが今日は仕事が入っているとのことで次回としよう。
東回りで「霧島フォトギャラリー」の管理人さんとお会いしてひとしきり撮影のこととかHPのこととか、霧島山のことなど話が弾んだ。
登山口に着くと駐車スペースを確保する車が待機していて路上にも車と人で賑わっていた小春日和だった。



11月11日(晴れ)新湯
新湯の堰 新湯沿道より フォト「新湯の堰」と「新湯沿道より」

新湯で久しぶりにNさんご夫婦と会う。韓国岳に登る予定だったが天候不順だったとのことで韓国岳の山頂辺りは白くしていたと話された。
紅葉に霧氷とはなかなか見ることが出来ない取り合わせだ。ぜひ見て撮ってみたい。
まあNさんご夫婦と話をしているとSさん(HP「霧島フォトギャラリー」の管理人です)とまたまた会った。熊本の人と一緒で大浪池に登ったのだが昨日とは打って変わって大荒れで湖面には白波が立っていたとのこと。
大浪池だから大浪とか、白波だから霧島もあるとか駄洒落の連発でにぎやかな井戸端会議となってしまった。
新湯の沢沿いに紅葉を求めてひとりで撮影しまくる。
今日は三脚も肩に担いで、手に持ってと沢の流れを撮るのだが段々とずるになって行く。
撮影するときは三脚を横に置いて撮ってしまう。これも性分だな。
8時に新湯に到着したら横にはNさんの車が停まっていた。その横に停めて砂防堰から水汲み場の紅葉を撮り、その先、新湯の坂から松林を撮影する。
歩いていると色々な風景が目に飛び込み新鮮に映る。WBやAV、TVなど試して撮影、ただ撮るだけから少しは脱皮したのだろう。
帰路に着いたのが午前11時、約3時間新湯をうろついた。
事故があったらしく車の急ブレーキと衝突音が聞こえた。何分かした後には救急車のサイレンも聞こえてきた。水汲み場あたりでの事故だったのだろうか?。


11月17日(晴れ)甑岳、大浪池
露天風呂から望む韓国岳 甑岳火口から韓国岳を望む フォト「露天風呂から望む韓国岳」と「甑岳火口から韓国岳を望む」

午後、大浪池の登山口は車であふれていた。
えびの高原も不動池も韓国岳の登山口にも人と車であふれていた。
露天風呂近くの甑岳登山口にも車が停まっていたが路肩に駐車スペースがありさっそく赤松千本原へと下って行く。
赤松千本原を歩くこと10数分、ピンクのリボンが目印になっているようで初めての人でも登りやすいように見える。
甑岳の頂上へは赤松千本原を歩いて急な登りとなる。20分くらいで頂上に着くのでペースを上げる必要もなく頂上に着く。
頂上に着き振り返ると韓国岳の爆裂壁が真正面に見えその火口の奥には韓国岳の山頂が見える。と思っている。
麓は黄色く紅葉していて右に視線を向けると六観音御池の湖面が見えていてここも黄色く紅葉している。
甑岳の火口に下りて中央にある湿地へと向かう。ススキに触れるとススキの穂が風に待って飛んでいく。身体にもまとわりつき、カメラにもくっついてしまう。
風があるので湿地の水は波立って映りこみはなかった。寒くてウインドブレーカーを着、手袋をする。
甑岳から戻って露天風呂から韓国岳を撮影、大浪池へとUターンする。

大浪池登山道の紅葉 大浪池と韓国岳 大浪池山頂より
フォト「大浪池登山道の紅葉」と「大浪池と韓国岳」と「大浪池山頂より」
午後3時過ぎ、大浪池登山口に到着。
まだまだ路肩には車が停まっていたが駐車場は空きが出ていた。駐車場に停めている登山者は早く来た人で、路肩に停めている登山者は後から来た人と言える。
先週見た大浪池の頂上近くの紅葉の木はもう葉が落ちていてわびしさを感じさせる。
4時前なのに西回りの火口壁の半分はもう陰になっていた。空には雲ひとつないのだが風があり湖面は波立っていた。
体感温度は甑岳からしたら時間が経っていて肌寒さが見に染みる。耳も冷たい。
夕焼けに染まり湖面に映る韓国岳を期待していたのだが風はやまず陽は西に傾き頂上にいるのは私ひとりだけとなった。


11月18日(山頂は雲の中)韓国岳
韓国岳4合目から甑岳を望む 韓国岳1合目の紅葉 フォト「韓国岳4合目から甑岳を望む」と「韓国岳1合目の紅葉」

昨夜の天気予報で「阿蘇山など高い山では雪になるかも知れません。」と予報していたので韓国岳にもひょっとして霧氷があるかもと大いに期待する。
午前4時前に韓国岳小地獄登山口に到着、空には星が瞬いているが韓国岳の頂上辺りには雲が広がっているのが見える。風も強く寒そうだ。
単3電池が2本の懐中電灯を手に持ちいつものペースで2合目、3合目4合目、そしと5合目に到着。
5号目に着くと夜空の星は消え、あたりはガスで視界が極端に悪くなっていた。
単3電池の懐中電灯では明かりが先まで届かずおまけに電池が消耗しているらしく明かりもおぼつかない。
先が見えないと言うことはほんとに心中穏やかではなくちょっと道を間違えば即遭難、なんて考えが脳裏を走る。
まあそんな時はそこにじっとしていればいいのだが人間の心理はまか不思議である。特に山は寒さが忍び寄る。
今朝の服装は保温用の上下の下着を着てその上はいつもの着るものでその上に厚手の防寒具を着ている。手袋も厚手の手袋だ。フードも被っている。
山頂に立つとやたら強風が吹き荒れていて山頂からのパノラマなんて何も見えない。火口からはすごい勢いでガスが吹き上がっている。
1時間待っても何も見えず、2時間待っても何も見えず。そのあと30分位して高千穂峰がシルエットで浮かんで見えた。数分見えただろうか。また闇の中に消えた。


11月23日(曇り)韓国岳
甑岳 高千穂峰 フォト「高千穂峰」と「甑岳」

前回の韓国岳からしたら今日は格段の差だった。
前回同様登るときは夜空が広がっているが時間が経つに連れガスが湧いてきて山頂に着いても同じ条件だ。
でも視界は前よりいい。6時47分が日の出の時間だったと思う。
一瞬ガスが流れて太陽が顔を出す。日の出だ。山頂にはうっすらと霧氷が枝についていて太陽に輝く。
あわててレンズのキャップをはずし、その前に手袋をとりキャップをポケットに入れてデジカメのスイッチをオンにしてとあわてる。
水平を撮る余裕もなくシャッターを押すこと2,3枚。帰ってみると地平線が傾いている。
太陽はぼんやりと見えたりするのだが火口の中も見えず、大浪池も見えず、高千穂峰も新燃岳も見えない。

ブロッケン現象 フォト「ブロッケン現象」

高千穂峰も北峰も甑岳も一瞬見えたりして大いにあわてまくるのである。
ブロッケン現象もまばたきしていたらもう終わっていたりして結局良く映っていたのが2枚だけだった。
ブロッケン現象を撮影できて見れて良しとしよう。高千穂峰は1回きり見えただけで下山した。
明日またトライして雲海に浮かぶ高千穂峰や夜明けから日の出と撮りたい気持ちが湧いてくる。
また霧氷が見れるかもしれないから今夜は早く寝ようと一応思っている。
9時半頃下山する。この時間になると大勢の人とすれ違う。先週もそうだった。
今週は3連休なので余計に山は賑わうことだろう。


11月24日(晴れ山頂はガスの中)韓国岳
韓国岳山頂からの夜明け フォト「韓国岳山頂からの夜明け」

けさも韓国岳の頂上には雲がある。それでも昨日みたいに山頂から何も見えないなんてことはなく山頂に立つとグラデーションが地平線で見ることが出来た。
高千穂峰も黒く見えていて山頂に来た時間をデジカメに撮っていたら大浪池のほうからガスが勢いよく流れ込んできてあっという間に高千穂峰を隠してしまった。
グラデーションもガスの中に消えてしまって日の出がとうなるか東の方向を見たり北のガスの流れを見たり落ち着かない。
太陽も昇ってきてオレンジ色に染まっている。ガスは火口のなだれ込み崖を駆け上がって行く。すごい速さだ。
その上空には青空があり昨日よりは寒くはない。いつ高千穂峰が姿を現すかとスタンバイ。
でもがすが取れても高千穂峰は見えず。火口の中にはブロッケン現象を撮影する。
写真を撮りに夜中に登ってきた人たちはもう下山したらしい。明日も韓国岳に挑戦されるのだろうか?


11月25日(晴れ)韓国岳
韓国岳からの夜明け 韓国岳の山影 韓国岳山頂からの眺望 大浪池火口湖の雲海
フォト「韓国岳からの夜明け」「韓国岳の山影」「韓国岳山頂からの眺望」「大浪池火口湖の雲海」

韓国岳登山道から見る満月に近い大きな月とその下にはえびの高原のスケート場がライトに照らされている。
えびの高原のスケート場は今日オープンである。
月の明かりに照らされて登山道で懐中電灯を使うのは陰になるところぐらいである。登山口には7,8台先着の車が停まっていた。
おととい昨日と韓国岳の山頂はガスがかかったりして自然に従うだけだったが3度目で山頂から日の出を見ることが出来た。雲も朝焼けに染まっていて神々しい。
おまけに大浪池の火口に雲が湧き出してきて火口の中を広がっていく。大浪池登山の頂上から雲海があふれて流れ落ちていくのである。圧巻だ。
大浪池の山影が麓に映っていて絵になるし韓国岳の山影はえびの高原へと影を落としている。北峰が切り立って影となっている。
今日は雲海にはならないだろうと写真を撮りに来た人たちが早々と下山しだした。



  平成19年   
12/1 小池   12/2 大浪池   12/8 韓国岳   12/16 池めぐり
12月1日(晴れ)小池
小池と高千穂峰 小池に映る高千穂峰 小池 小池
フォト「小池と高千穂峰」「小池に映る高千穂峰」「小池」

師走となりあと1ヶ月で正月である。師走なのに南国宮崎はポカポカの小春日和だ。
小池の辺りも紅葉が見られるし冬には雪景色があったりもする。小池はすり鉢上のそこにあるので高千穂峰が湖面の映りこむ様が絵になる。
今日の小池は湖面が少し揺らいでいたが青い空に映り込みがきれいだ。池の水も少なくなっていて岸辺に下りるポイントがいくつもあり楽勝楽勝。
でも、すり鉢上を登って登山道に戻るのに難儀する。スイッチバックして登る鉄道のような自分なりの感覚である。
すり鉢から抜け出て正規のルートで小池に着く。辺りは静寂に包まれている。渡り鳥が侵入者が着たので対岸へと波状をつけて一斉に水面を進んでいる。
小池にはサザンカの木がたくさんあり1本1本の木も大きくたくさんの白い花を咲かせていた。なぜ小池の岸辺に山茶花の木が多くあるのか不思議なのである。
小さくて狭い小池だが水面が下がり夏では入り込めない所まで歩くことが出来てうれしかった。小池を登っていたら親子連れとすれ違った。


12月2日(晴れ)大浪池
大浪池西回りから望む韓国岳 大浪池頂上 フォト「大浪池西回りから望む韓国岳」と「大浪池頂上」

先週韓国岳の山頂から見た大浪池の雲海が今朝も発生するのではないかと楽しみに夜明け前の登山道を山頂湖目指して登る。
大浪池の頂上に着き湖面を見ると雲海はなく湖面は波立っていた。風が止んで冷え込めば雲海が出てくるかもと淡い期待をこめて東回りへと進む。
高千穂峰と新燃岳の合間は今にも太陽が出てこようかと明るくなっている。
左の湖面を伺い、右前方の日の出を気にしながら急ぎ足になってしまう。でもすぐに息切れである。体力のなさを精神力でカバーしている。
東回りを進みながら日の出を撮ることができたのだが湖面には雲海はなく波立っているだけだ。太陽もぼんやりと輝いていて初冬の風景がここにある。
西回りへと少し進み韓国岳をバックに撮影して下山する。


12月8日(晴れ)韓国岳
韓国岳山頂にかかる太陽
フォト「韓国岳山頂にかかる太陽」
夜空にはいつもより多くの星が輝き北斗七星のまわりにもたくさんの星が見える。
でも月は登山道からは見えず懐中電灯を照らして2合目、3合目と登って行く。懐中電灯を木に照らすが霧氷はない。
風は冷たく吹いていて息は切れるのだが汗はかかない。
5合目から木にはうっすらと霧氷がついていて、6合目、7合目と7合目には標識がなく、8合目にかかると霧氷は大きくなっている。
頂上近くなると風も強くなり足元がふらつき気味になり一脚で身体を支える。ガスも出始めている。
山頂は北西の強烈な風と火口から吹き上げてくる風に早々に避難、縦走路へと足を進める。
南面の縦走路の霧氷はおまけみたいな感じでついているが日の出に染まる霧氷が撮れるかもと7時過ぎの日の出を待つ。
火口壁にの霧氷は大きくてこの霧氷を撮ろうとするが下からの風で撮影どころではない。
手袋をはずすと手がかじかんでしびれてジンジンする。
山頂に留まったのは約1時間で下山するときにも正面から風が吹きつけギブアップ。
フードを被り口元をガードして目だけ出している風体である。
8合目手前で山頂にかかる太陽と霧氷を撮ったのだが露出の操作を忘れてしまってアンダーにできないままだった。
下山して説明書を読むととっても簡単なのに山頂ではあれこれ操作してアンダーにできなかったのがあわれである。
山頂の寒さに頭が回らなかったのだろう。とにかく寒かった。


朝日に染まる高千穂峰 韓国岳山頂 韓国岳山頂の霧氷
フォト「朝日に染まる高千穂峰」「韓国岳山頂」「韓国岳山頂の霧氷」

霧氷 大浪池 韓国岳6合目から白鳥山を見る
フォト「霧氷」「大浪池」「韓国岳6合目から白鳥山を見る」

12月16日(曇りのち晴れ)池めぐり
白紫池 フォト「白紫池」

朝6時半に不動池に停車、上空に明るい星が1つ見えてはいるが北から低い灰色の雲が次から次へと流れ込んで韓国岳3合あたりから上は見えない。
風も強烈である。
日の出前までに池めぐりの撮影ポイントに着くように車から降りる。完全装備でマスクもしたがメガネが曇ってしまうので止めた。
韓国岳北峰の裾野から太陽が顔を出したがすぐに雲に隠れてしまった。時折韓国岳の雲が流れて白い山肌を見せてくれる。
でもまた雲に隠れてしまう。
六観音御池の湖面も波立っていて正面にある韓国岳は見えず、白紫池へと登って行く。
このだらだらと登って行く登りがどうにも疲れてしまう。
白紫池の湖面も波立っているが反対側へと歩いて朽ちた木のところで撮っていると韓国岳が見え出した。太陽も輝きを増してきている。
えびの高原の方へ降り韓国岳の4合目から霧氷が撮れると韓国岳登山口を目指すがもはや体力なし。
登山道を登るのはあきらめて裾野から撮影しているとぞろぞろと集団で来て韓国語で韓国岳の登山道はどこかと聞いているようですぐ下にあると英語で答えてしまう。
山が2つあるがどっちが韓国岳かとも聞いているようだった。この10名くらいの韓国の集団が通り過ぎてそのあとからまた10名くらいの韓国の人が来てまた同じように聞くのである。
その中の若い人は日本語が流暢だった。


12月18-25日 ドイツ・スイス・フランス旅行(スライド)
エッフェル塔 フォト「エッフェル塔」
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